フォードは現在、Fiesta Movementという全18ヶ月(6ヶ月×3チャプター)に及ぶ大規模なソーシャルメディアマーケティング施策を実施しています。
第一チャプターが終わった段階で、1億1千万以上のソーシャルネットワーク上のインプレッションを獲得、「5万人が新車についてもっと知りたい」と回答、マス広告を使わずにGen Y(1975~1989年生まれ)世代の認知を38%獲得しています(参考)
。これがまだ1年近く続くのですから、すごい話です。
そんなフォードの戦略の成功の秘訣を紹介した記事がありましたので、抄訳にてご紹介いたします。jeffbullas.comより。
The 7 secrets to Fords Social Media Marketing Success
1.人々は企業を信じなくなってきている。そのため、参加者のクチコミを通してあなたのブランドに対する信頼を形成する必要がある。そしてそれは、あなたのメッセージを増幅させる。
2.まだ会話に参加していない人を、会話が起きている場所へ招き、同じ興味を持つ人同士をつなげていく。
3.あなたが他の参加者と同じような「リアルな人間」であることを示す。また、参加者たちの行動と、フォードブランドに情熱を寄せていることを示す。
4.ソーシャルメディアを用いたコンテストを行う。例えば、今回のキャンペーンでは「ソーシャルメディアに長けた100人のエージェントにFiestaを6ヶ月貸し出す」というコンテストを行った。Michelle McCormackのエントリービデオを是非見てほしい。
5.コンテンツを一つの場所にまとめる。Fiesta Movementでは公式サイトに、クラウド・ソーシング的に全てのコンテンツをまとめている。編集は行わないこと!
6.クチコミを拡大するために、Facebook、Twitter、YouTubeなど、複数のチャネルを用いる。
7.上層部の人間をプロジェクトに巻き込む。
いずれも首肯できる内容です。
このキャンペーン、参加者であるエージェントのコンテンツ制作能力・発信能力に、かなりの部分を頼っているな、という印象を抱きます。フォードとしてはプラットフォームと参加の機会を提供しているだけで、フォード自身が主体的にコンテンツを制作しているわけではありません(見逃しているだけかも知れませんが…)。ソーシャルメディア上のユーザーを信頼し、黒子に徹しているとも言えそうです。興味深いスタンスです。
とは言え、まだまだ続いていくキャンペーンですから、今後はフォード自身もコンテンツを積極的に発信していくのかもしれません(Facebookアプリなんかを絡めつつ?)。PepsiのRefresh Projectと合わせて、今後の動向に注目です。
Fiesta Movement chapter 2
facebook |
Posted by IHayato
Nov
15
2009
*SMM=Social Media Marketing
日本に住んでいるとどうしても軽視してしまいがちですが、やっぱりfacebookはすごいです。全世界3億人のアクティブユーザーは伊達じゃない。
以下今回こんな話をすることになった経緯。時間のない方は太字部分だけでオッケーという親切設計のつもりです。
facebookは前々から取り組もうと思っていたのですが、良い活用方法を見つけることができていませんでした。そこで先日、アメリカのCMOの方とご相談した結果「まぁとりあえずやってみれば良いんじゃない?リリースとか適当に流してさ。」とのお言葉をいただき、早速会社のファンページを作ってみました。
まぁとりあえず、ということで直近のリリースと「これから積極的に使っていこうと考えてるから、本格始動までもう少し待ってね」というメッセージをポストしました。
翌日、ファンが2人付いていました。ヴェトナム人の方でした。なんだか嬉しかったので御礼のメッセージを送りました。するとすぐに「私はヴェトナム拠点のエンジニアです!ファンページ作ったんですね」とのお返事。ヴェトナムって今業務時間じゃ?と思いつつ「ほんとですか!機会があれば周りにもうちの会社がfacebook始めたこと伝えてくださいね」と送信。
で、さらに翌日。チェックしてみると、なんと2人だったファンが、20人に!ほとんどヴェトナムの方です。前日に連絡を取ったエンジニア経由で波及したようです。たった一晩でヴェトナムからこんなにファンが付くとは、驚きです。
さて、これをどう活かしていくか。僕一人で投下できるコンテンツは限られています。部内には僕以外facebookを使える人間がいない(そもそもアクセス禁止)し、またそれは他部門も同様。アメリカ拠点には良いスタッフがいるのですが、恐らく手が空いてない…。
投下コンテンツは貧弱にならざるを得ない、となると、考えられるのは「ファンにコンテンツを投下してもらう」というシナリオ。ほっといても盛り上がってくれる、という状況に上手くつなげたい。
問題はどのようにエンゲージさせるか。現状ファンは社員が多いので、会社について思うところを語ってもらう、なんて面白そう。友人数の多い、影響力のありそうなユーザーに書き込みを依頼してみようかと思います。Flickrを使って会社のパーティの画像をアップしている方もいるので、facebookページに同じ写真をアップして貰う、なんてのも良いかも。色々とできそうです。
うちの会社に限らず現段階では、日本の大企業がソーシャルメディアで何かをやろうとしても、魅力的なコンテンツを投下することができないケースが多いでしょう。それは勿論、ソーシャルメディア選任部隊が形成されず、基本的に特定部署の社員の「孤軍奮闘」になりがちだからです。言い換えれば、組織改編が必要なのです。
そして大企業に変革をもたらすためには、ソーシャルメディアの有効性を周知させていく必要があります。その意味で、何よりも、まずは啓蒙です。(また、啓蒙に最も効果的なのはモニタリングレポートを発行することだと考えます。過去記事参照。)
facebookファンページは思いがけず、動き出してしまいました。少ない手駒で、いかに「ファンに参加したい」と思わせるか、これが重要です。一定の成果を出せば周囲の啓蒙に繋がりますし、暫くはfacebookに注力したいと思います。