非常に興味深いセミナーに参加…するも取ったメモを置いてくるという致命的なミスを犯す。ハッシュタグのタイムラインを見て思い返せる内にセミナーでの学びをメモ。僕の解釈を経ているので生の情報とは相違点があることをご承知おきください。
重要な指摘ばかりです。全てボールドかけたいくらい。
講演者、シェアステン・エリクソンについて

1983年生まれ。17歳でスタンフォードに入学、アフリカ旅行で現地の暮らしに衝撃を受ける。開発学を学び、20歳でFORGEを起業。
ツイッターのオフィシャルユーザー(@kjer)に選定される。現在フォロワー数17万6千。ソーシャルメディア利用についてのアワードも獲得。ソーシャルメディア利用については権威とも言える存在。
・自身について話す2倍の時間を、相手について話すことに費やすべきだ。自分をアピールしているだけではだめだ。ソーシャルメディアでは、他者をリスペクトすることで、それらが自分へ返ってくる。他人をプロモートすることも仕事の一環だ。
・探求者であれ。専門家になるな。質問に答えるだけでなく、自らも質問を発することが重要。答えを持っているだけでは意味が無い。自身の困難を明らかにすることで、人々とのつながりができ、信頼感を得ることができる。
・強みだけでなく、弱みをオープンにすることが大切だ。FORGEはリーマンショックで運営の危機だったが、私たちはブログで誠実に厳しい状況を伝えた。運営に対する批判もあったが、多くの人が興味を持ってくれて、結果的に組織は救われた。ソーシャルメディアを通して、私たちの「ドラマ」に人々を参加させたのだ。危機を隠していたら助からなかっただろう。
・製品よりも価値観を伝えるべきだ。製品の強さは誰もがアピールしている。今の時代、消費者は非常にシニカルで、企業がいくら製品の強みをアピールしても効果は薄い。あなたの企業が製品や事業を通して、どういう価値を提供するか、どういう価値観を持っているかを伝え、共感させることが真に効果的だ。
・たとえ敵を作ろうとも、自身の意見を明確にすること。昔は「ことなかれ主義」がまかり通っていたが、今は通用しない。確固たる意見を持たないと、誰もあなたのことを注目してくれない。
・ツイッターは全く新しい形のコミュニケーションを実現した。他のメディアにはない強力さを持つ。「個人性」をどう扱っていくかが重要だ。
・あなたがプロフェッショナルになろうとしているのなら、個人的なツイートは10~20%程度に抑えるべきだ。それ以外はあなたの「意見」を伝えるツイートが良い。「意見」のない見ず知らずのユーザーを、見ず知らずの人がフォローする理由はないのだから。
・一方で「個人性」を伝えるツイートも、あなたという人間を知らしめるツールとして有効に使うべきだ。
・ReTweetを用いて他人の記事を紹介することで、あなたの意見や価値観を伝えることができる。同時にそれはブロガーとの関係構築にも繋がる。
・現実にはかなり軽視されているが、リーディングブロガーとの関係作りはブランド構築にとって重要だ。
・リーディングブロガーとのコネの作り方。①有力ブロガーのリストを作り、アセスメントする。②継続的にモニタリングし、コメントを残したり、RTする。ブロガーはエゴを持っている。彼らのエゴを利用し、自分たちを売り込む。
・Facebookは世界中で3億人のユーザーが使っている、と言う点で注力する価値がある。
・ブログは「ファン」を「スーパーファン」に変えることができるメディア。
・あらゆる組織のWEBサイトは、現状パンフレットのような静的な作りだが、リアルタイムに双方向コミュニケーションが取れるようになるべきだ。
・組織がソーシャルメディアに取り組む際の人的リソースについては「小さく始める」と良い。数名のスタッフが一日の業務時間の10%程度をブログやツイッター、Facebookに書き込む。その程度でも効果は出る。活動の規模が大きくなってきたら、外部のエージェンシーや、専属のスタッフを雇うと良い。また人材については、大学を出たての若者の方が優秀だったりする。安く済むので良い。
・ソーシャルメディアでは、人は納得ではなく共感を欲する。同じ目線で語る。
・企業がソーシャルメディアを対外的に使う場合は、代表する顔を1~3人立てると良い。誠実な個人の顔を見せることが重要だ。
多くの霊感を得ることができたセミナーでした。シェアステンはNPOの運営者ですが、ソーシャルメディアについての本質的な部分は大いにビジネス利用に通じるものがありました。「意見を持つ」「製品より価値を」「強みだけでなく弱みも公開する」なんて指摘は素晴らしい。ソーシャルメディアのプロフェッショナルとして成功した人間が語る、貴重な真実です。
特に、ブロガーリレーション構築の重要性は、まだ海外でも十分に考えられていないのではないでしょうか。「RTを通してブロガーのエゴを満たし、私たちに興味を持ってもらい、関係を構築する」なんて手法は、企業がツイッターを使う上でも重要な戦略となりそう。他人をプロモートするのも仕事の一環、とは言いえて妙です。
また、シェアステンは「意見」「価値観」の重要さも繰り返し強調していました。なるほど、ソーシャルメディアの発達であらゆる人々が情報を発信する時代では、相対的に自分の発信する情報の価値が低下することでしょう。雑多なノイズに決して埋もれることのない、強い意見や価値観を、ソーシャルメディアを用いてインタラクティブに発信していくべきなのです。シンプルながらも力強い真実です。
昨晩の様子はハッシュタグで見ることができます。素晴らしいセミナーを開催してくれたネットスクエアードに感謝。毎月セミナーをやっているようですので、興味がある方は是非。