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「1 tweet , 1 SMILE」成果報告

NPOのソーシャルメディア活用 | Posted by IHayato
Jun 21 2010

キャンペーンに携わった人間として、僕の方からも報告です。

「1 tweet , 1 SMILE」成果報告

・ツイボン変更者数 152名

・bit.ly (短縮URL)クリック数 1190

・ブログ執筆者数 22

・ハッシュタグツイート数 6567

・ハッシュタグツイートのユニークユーザー数 1054

・キャンペーンサイトアクセス数 2169 (ユニークユーザー数 1723)

・公式サイトアクセス数 673 (ユニークユーザー数 497)

・全ページ総アクセス数 7077 (ユニークユーザー数 5428)

・フォロワー増加数  1560(スタッフ全体  期間:5/20-6/16 )
277(代表門田アカウント @Rui_Plas  期間:6/9-6/17)

*サイトアクセス数はキャンペーン期間の1週間の合計です

「エイズ孤児支援」を行う小さなNGOが、1週間にほぼ予算ゼロで成し遂げた成果としては、非常に大きいものでしょう。

上記はオンラインのみの成果ですが、現在開催中のオフラインイベントが終わった後に、オフラインの成果も集計していく予定です。


このキャンペーンを通して、様々なことを学ぶことができました。善意の広がり、ビジョンの大切さ、オフラインとオンラインの連動…。やっぱり非営利って面白い。パラレルキャリアなんて言葉を紹介した際にも書きましたが、ビジネスにも生かせる部分は多いはずです。

「参加して良かった」と思うことは山ほどあり、また別の機会に書きたいとは思いますが、一つ挙げるとするならば、代表の門田さん(@Rui_plas)の素敵な言葉に触れられたことです。


変化を生み出す


力強いストーリーです。こういうメッセージを発信できる人間になりたいものです。自分の身の振りを、色々と考えさせられました。

若い世代がなぜ社会貢献に関心が高いか、という問題についての示唆にもなりそうな言葉です。僕にはものすごく響きました。



個人的には、今回のキャンペーンの旗振りをした、大学四年生の浅野君(@Takuyaaaaa)に拍手をしたいところです。企画の立案、モニタリング&アクションのマニュアル作成、ソーシャルメディアポリシー作成など実行面に至るまで、精力的に活動してくれました。(僕はメールでたまに相談を受けた程度です。)



今後、キャンペーンの報告会を実施していく予定です。

メンバーへのツイッターの導入、RT→ツイボン→寄付に至る段階的なアクションの提供、クチコミのモニタリング&アクション手法、Co-Tweetなど諸ツールの活用、キャンペーンの効果測定、ファンドレイズへの導線などなど、様々な点で共有できる事項があります。

強い想いを持った彼らの口から、今回のキャンペーンについて語って貰いたいです。



「エイズ孤児支援」という問題のコンテキストを変えられるか、僕はそのお手伝いをしていきます。


「1 tweet, 1 SMILE」の効果測定指標

NPOのソーシャルメディア活用 | Posted by IHayato
Jun 15 2010

現在実施中のエイズ孤児問題啓発キャンペーン「1 tweet, 1 SMILE」は、それなりにKPIを取って動いています。

どんなKPIが挙げられるかと言うと、下記のような感じ。

・ツイッター壁紙変更者数
・ブログパーツ設置者数 
ツイボン変更者数 
・bit.ly クリック数/Conversations数 
・ブログ書いてくれた人の数 
・ブログコメント欄にお礼を言えた人の数 
・ハッシュタグツイート数
・ハッシュタグツイートのUU数
・ツイッター上で接触できた人の数 
・公式RT数 
・mention数 
・キャンペーンサイトアクセス数 
・公式サイトアクセス数 
・イベント来場者数 
・名刺獲得数(名簿へ) 
・期間中の寄付/グッズ販売額 
・メーリングリスト登録者数 
・ブログ購読者数 
・フォロワー増加数

理想的にはこれらの全てを取りたいんですが、スタッフのリソース不足で難しいものも幾つかあります。

今回のキャンペーンの目的は、人々とPLASとのつながりを形成・強化することです(ファンベースの強化)。
とはいえ、必ずしもそれはフォロワー数やツイート数に表れるとも思いません。

一つ良い指標になるな、と感じているのは「ツイボン」です。これはアイコンの飾りですから、UU(ユニークユーザー)数になりますし、心理的なハードルとしても適度に高いです。「ファンの数」の指標としては有効に機能しそう。

あとは当然「イベント来場者数」「寄付/チャリティグッズ収益」も大切です。ここら辺はWEBとか関係ないですね。今回は一応啓発が目的ということで、ファンドレイズ色は薄いものになっています(12月に行うキャンペーンは、よりファンドレイズ色の強いものになる予定)。

本当は事前にやるべきなのですが、KPIについてはキャンペーン終了後にスタッフと議論して、意味を考えていきたいところです。


今回のキャンペーンは、非営利のみならず、ビジネスの分野にも興味深い事例となりそうです。実際僕自身、多くのことを学ばせて貰ってます。プロボノって素晴らしい。

キャンペーン終了後も、積極的に共有する機会を設けて行く予定です。またアナウンスすると思います。


16日までのキャンペーンです、宜しければ「#May7」を付けてぜひツイートしてみてください。そこから何か生まれるかも知れません。

少なくとも、エイズ孤児という途方もない社会問題を解決するために、日々努力しているスタッフたちの力となります。

そしてもちろん、その先にあるのは、エイズ孤児たちの笑顔です。「1 tweet, 1 SMILE」は良いネーミングですね。


NGOのソーシャルメディア活用「1 tweet, 1 SMILE」が始まりました

NPOのソーシャルメディア活用 | Posted by IHayato
Jun 10 2010

今日は僕がプロボノで関わっている、エイズ孤児支援NGO/PLASのキャンペーンについてご紹介。



1 tweet, 1 SMILE


キャンペーンの概要を一言で表現すると「ハッシュタグ#May7を付けたツイートを6,000件集める」といったもの。
6,000と言う数字は、一日に生まれるエイズ孤児の数を表しています。

このキャンペーン、個人的な狙いとしては下記の2点です。

①無関心層との新しいつながりを獲得する(代表・メンバーアカウントのフォロー/ブログの購読など)

②既に獲得しているつながりの維持・強化(ハッシュタグの参加/代表・メンバーと会話/Twibbonの参加/オフラインイベントへの参加/寄付・グッズ購入など)


もっと簡潔に言うと、「PLASを(もっと)好きになってもらうため」のキャンペーンです。

PLASはまだ若い団体です。これは僕の仮説なのですが、コミュニティにはライフサイクルがあり、初期の段階にはメンバーや代表自身の魅力が、コミュニティを構築する力となると考えています。

事業そのものも勿論大切なのですが、まずは人間的に好きになってもらう必要があるのではないでしょうか。コミュニティの初期段階は属人性が高い、とも言えるでしょう。

もう少しコミュニティが発展してくると、属人性を排除することが可能になります。つまり、コミュニティのメンバーが自発的に魅力を発見し、コミュニティを誰が運営しているかはあまり気にならなくなるのです。

言い換えればそれは、コミュニティに継続的な魅力を感じて貰えているということです。
継続的な魅力を獲得できれば、事業も持続的になるはずです。(具体的には「会費」のような形でファンドレイズが可能になるでしょう。)


PLASコミュニティとしてのフェーズは、人間的に好きになってもらう段階です。今回のキャンペーンでファンベースを強化し、今後の事業の継続性につなげていきたいところです。

素晴らしいのは、PLASのスタッフたち。特に今回のキャンペーンの旗振りをしてくれている@Takuyaaaaa君、@dai_kawashima君は、団体への愛をもって、積極的に実行してくれています。@tnomuraさんもキャンペーンサイトやTwibbonなどの仕掛けを作ってくれました(サイトは非常に良くできています)。非営利組織に関わる人たちは、本当に素敵な人たちが多いです。


米国と比べると、まだまだ非営利組織のソーシャルメディア活用は遅れています。今回の企画が良い事例となれば嬉しいです。
つながりは生まれ、強化されるのか。手探りですが、既に良い感触は得られています(Twibbon参加者は既に40名超!

キャンペーンは効果測定も意識しながら走っています。モニタリングやツイートへの対応方法など、業界的に共有すべき事項も数多いです。後日報告会を予定していますので、非営利組織の活用にご興味がある方はぜひご参加ください。


1週間、キャンペーンの行く末を見守って行きたいと思います。PLASでのプロボノという素晴らしい機会を頂けたことに感謝です。


「ソーシャルメディア×社会貢献」なセミナーで講演してきました

ソーシャルメディアと社会貢献 | Posted by IHayato
Mar 10 2010

市川さん(@SocialCompany)のご厚意で、研究途上ながら「ソーシャルメディア×社会貢献」というテーマで15分の講演をさせて頂きました。エイズ孤児支援NGO/PLASのソーシャルメディア施策についてご紹介させていただきました。

錚々たる参加者を前にして、軽くオッケーしてしまったことに淡く後悔しつつも、お金を取っているセミナーなので精一杯頑張ってきました(プレゼン資料は、後日ネットスクエアード事務局にアップしていただく予定です)。

日本で一番「次世代寄付」について詳しいであろう、「寄付2.0」というブログを書いているサナダさん(@kiffist)のプレゼンも、非常に示唆に富むものでした。参加者の多くが実際にNPO/NGO関係者であったこともあり、次世代寄付や寄付文化の変化については関心が高かったようです。

サナダさんのお話の中で興味深かったのは、「寄付は楽しいものであるべき」という発言。「エクスタシーを感じさせるような寄付が必要だ」なんて過激な(?)言葉もありました。

しかしながらこれは笑い話ではなく、Facebookなどを用いた寄付は、確かにゲーム感覚で楽しめるものであることは事実です。ここら辺はサナダさんのブログが詳しいので、ご興味があれば是非。テクノロジーで社会貢献のあり方は、確実に変わろうとしています。


会の後半は懇親会でした。様々な方とお会いすることができ、刺激をいただけました。その中で共通の課題だな、と感じたことを2点。



1.情報源について
「ソーシャル×ソーシャル」分野の最新情報をそもそもどうやって得ているの?という質問を多く投げかけられました。
これについては市川さんもご紹介くださいましたが、「Beth’s Blog」「Socialbrite」あたりはドンピシャでそのテーマを扱っています。ややビジネス/テクノロジー寄りですが、「Mashable」もお勧めの情報源の一つです。



2.リクルーティングについて
ソーシャルメディアに対応できる人材の需要は、企業・社会貢献団体問わず、今急速に求められているように感じました。本当に様々な方から「どうすればソーシャルメディアに詳しい人を見つけることができるのか?」という質問を頂きました。
ソーシャルメディアに長けた人材は、やはりソーシャルメディアで見つけるのが合理的でしょう。そして、見つけるためには採用担当者自身もソーシャルメディアをある程度使う必要があります。それなくして、人材の能力を測ることは難しいと思います。
具体的な「場」としてはツイッターがやはりお勧めです。プロフィール検索などはきっかけ作りに適しています。ですが、そんな短期的に見つかるものでもないと思いますので、やはり、まずはご自身で使ってみて長い目(1ヶ月~半年程度?)で出会いを期待するのが良さそうです。リクルーティングについては、いずれブログにまとめたいと思います。

ここら辺、何か面白い仕組みが作れたら良いですね。ソーシャルメディア・レディな人材獲得については、本当に皆様お困りのようです。一方で「ソーシャルメディア・ネイティブ」とも言うべき若い人たちも増えてきています(だからと言って、情報発信の全てを彼ら任せるのは危険だとは思いますが)。若者は社会経験を積むことができる、組織はスキルを買うことができる、人材と組織の双方の利益になるような仕組みがあれば素敵ですね。考えてみます。



本当にNPO/NGOのソーシャルメディア利用という分野は、まだまだ日本では未開拓も良いところです。見渡す限りのブルーオーシャン、といった感じです。面白いことがたくさんできるはずです。多くの組織・個人が適切にソーシャルメディアを使うことができるよう、僕の方も、引き続き活動していきたいと思います。

NPO・社会起業家はソーシャルメディアをテコにするべき

NPOのソーシャルメディア活用 | Posted by IHayato
Jan 06 2010

何回か書いているテーマですが、繰返し言うべきだと考えているので繰返します。NPOや社会起業の方々はもっとソーシャルメディアを使うべきです

偏見だとは承知していますが、ボランティア精神が強い人って、概してテクノロジーやマーケティングには弱い傾向にあるように感じます。アフリカに難民を支援しに行けてしまうような「熱い」人ほど、いわばオタク的な側面が薄く、売る努力を軽視しているのです(うーん、偏見バリバリです)

僕はNPO従事者や、社会起業家の方を本当に尊敬しています。他人の利益をまず第一に、という姿勢はとても真似できません。素晴らしいと思います。

だからこそ、「熱い」方々にはソーシャルメディアをテコにして、活動を増幅して貰いたいのです。ソーシャルメディアへの取組みなんてものは、知っているか知らないか、やるかやらないか、というレベルの話なんです。時間は多少掛かりますが、お金はほとんど掛からないんです。やってください。アメリカでは様々なNPOが、資金不足の中でソーシャルメディアに活路を見出し、成果を挙げています。せっかく良いことをしているんですから、それをもっと効果的に広げる努力もして欲しいのです。


NPOや社会起業家の場合、セルフブランディングが重要になってきます。それは言い換えれば、他の誰でもない、「あなた自身」がやれば、それだけで成果は出るということでもあります。企業がチームを組んで行うような統合的なマーケティング施策は不要です。ツイッターやブログ、公式サイトを効果的に用いれば、あなたの良い行いは、もっと多くの人々へ波及するのです。あなたのブランドをソーシャルメディアを通して確立して下さい。

生活が掛かっている社会起業家の方は重々承知しているかとは思いますが、売上げ(または寄付金)を最大化する努力を怠っては、肝心の活動も行うことができません。必要なのはマーケティングの視点です。今はソーシャルメディアという、素晴らしい梃子があなたの手元にあります。それを何故利用しないのでしょう。これはあなた自身の問題です。

(僕はNPOや社会起業家の方向けに、プロボノでコンサルティングをやっています。微力かつ、片手間になるのでご期待に添えないこともあるかと思いますが、興味があれば是非ご連絡を…)


…という思いを、Gary Vaynerchukの「Crush it!」を読みながら強く抱きました。Garyさんは酒屋の息子で、Wine Library TVというビデオブログを通してすっかり有名人となってしまった方です(ツイッターのフォロワー数は85万人弱・認証済みアカウント)。
彼は著書の中で、ソーシャルメディアを使って「ぶち壊せ!」と高らかに宣言しています。

「あなたはやりがいのないぬるま湯の中で、ただ責任を負っているからというだけで、仕事をしていやしまいか?その状況を壊そう。あなたの情熱を、ソーシャルメディアというメガホンを通じて人々と共有しよう。さらば、あなたの世界は開け、人生は豊かになるのだ!」

といったようなメッセージが熱く込められた本です(まだ30%程度しか読んでいませんが…)。全部読み終えたら書評書きます。英語ですが、本の紹介とレビューだけでもかなり面白いですよ。

(事例)Staley Foundation(NPO)のソーシャルメディア活用

NPOのソーシャルメディア活用 | Posted by IHayato
Jan 05 2010

NPOのソーシャルメディア活用に関する事例。今年は僕自身も、いくつかNPOの事例を創り上げていくつもりです。事例研究。

Guest Post: How One Savvy Nonprofit Is Leveraging Social Media (Even During the Great Recession)

The Staley Foundationの創立者、Alicia Staleyは、三度癌を乗り越えた女性。ソーシャルメディアを使ってパーソナル・ブランドを確立し、Facebook, Twitter, LinkedIn、Conduit(ブラウザのアドオン)を活用して多額の寄付金を集めることに成功した。

Facebook:ファン数は約700名。掲示板でのファンとの交流、イベント・ニュースの案内などを行っている。ファン・サポーター、将来のサポーターとの接触の機会を提供している。近々「Cause」アプリを導入する予定。

Twitter:NPOの場合、個人のブランドをいかに打ち立てるかが肝要になってくる。彼女は3700人のフォロワーを持っているちょっとしたブランドだ。実際に彼女はツイッターのみで$5400を調達することにも成功した。(訳注:かなり積極的に会話しているようです。解析結果はこちら。)

Linkedin:Linkedinでは寄付金についての情報が主に掲載されている。コミュニティを利用して、NPO全般に関する質問などに答えている。そうした活動は同様の分野で働いている人たちが、彼女の基金を知るきっかけとなる。

Counduit(ブラウザアドオン):どんなNPOにとっても、訪問者や初めて寄付を行った人たちを、惹きつけ続けることは難しい課題だ。StaleyはConduitとというアドオンを用いて、継続的な情報提供とコミュニティへの参加を実現した。アドオンを入れてくれた人は、常に彼女の基金の情報を受け取ることになる。また、アドオンにはクリック募金のシステムも付いており、ユーザーは一日一回クリックすることができる。毎日の参加を促すことで、参加者の意識を高めている。Conduitのプログラムは、NPO100団体に、一月あたり30万ドル以上を提供する機会を提供している。

ちょっと適当な訳なので気になった方は是非原文を。Linkedinの下りは間違ってるかも知れません。興味深いのはアドオンを使って継続的な参加を呼びかける、というあたり。クリック募金のシステムは上手いですよね。

パッと見た感じ、ツイッターが強力なエンジンとなっている印象を抱きます。Facebookは思ったより活用していないようです。Causeアプリに手を出していないのは意外です。

やや安易かも知れませんが、ということはツイッターをまず優先するべきなのかもしれません。企業が取り組むより、NPOの場合はセルフブランディングが重要になってきます。FacebookやLinkedinをメインにセルフブランディングを行うのはちょっとやりにくいです。



まだまだ日本のNPO・社会企業化の方々は、ソーシャルメディアを有効に活用し切れているとは言いがたいです。微力ですが、僕がプロボノでご相談に乗りますので興味のある方はご連絡を。

「NPO(FORGE)のソーシャルメディア活用」のセミナーが素晴らしかった

NPOのソーシャルメディア活用 | Posted by IHayato
Nov 27 2009

非常に興味深いセミナーに参加…するも取ったメモを置いてくるという致命的なミスを犯す。ハッシュタグのタイムラインを見て思い返せる内にセミナーでの学びをメモ。僕の解釈を経ているので生の情報とは相違点があることをご承知おきください。
重要な指摘ばかりです。全てボールドかけたいくらい。

講演者、シェアステン・エリクソンについて

1983年生まれ。17歳でスタンフォードに入学、アフリカ旅行で現地の暮らしに衝撃を受ける。開発学を学び、20歳でFORGEを起業
ツイッターのオフィシャルユーザー(@kjer)に選定される。現在フォロワー数17万6千。ソーシャルメディア利用についてのアワードも獲得。ソーシャルメディア利用については権威とも言える存在。

自身について話す2倍の時間を、相手について話すことに費やすべきだ。自分をアピールしているだけではだめだ。ソーシャルメディアでは、他者をリスペクトすることで、それらが自分へ返ってくる。他人をプロモートすることも仕事の一環だ。

探求者であれ。専門家になるな。質問に答えるだけでなく、自らも質問を発することが重要。答えを持っているだけでは意味が無い。自身の困難を明らかにすることで、人々とのつながりができ、信頼感を得ることができる。

強みだけでなく、弱みをオープンにすることが大切だ。FORGEはリーマンショックで運営の危機だったが、私たちはブログで誠実に厳しい状況を伝えた。運営に対する批判もあったが、多くの人が興味を持ってくれて、結果的に組織は救われた。ソーシャルメディアを通して、私たちの「ドラマ」に人々を参加させたのだ。危機を隠していたら助からなかっただろう。

製品よりも価値観を伝えるべきだ。製品の強さは誰もがアピールしている。今の時代、消費者は非常にシニカルで、企業がいくら製品の強みをアピールしても効果は薄い。あなたの企業が製品や事業を通して、どういう価値を提供するか、どういう価値観を持っているかを伝え、共感させることが真に効果的だ。

・たとえ敵を作ろうとも、自身の意見を明確にすること。昔は「ことなかれ主義」がまかり通っていたが、今は通用しない。確固たる意見を持たないと、誰もあなたのことを注目してくれない

・ツイッターは全く新しい形のコミュニケーションを実現した。他のメディアにはない強力さを持つ。「個人性」をどう扱っていくかが重要だ。

・あなたがプロフェッショナルになろうとしているのなら、個人的なツイートは10~20%程度に抑えるべきだ。それ以外はあなたの「意見」を伝えるツイートが良い。「意見」のない見ず知らずのユーザーを、見ず知らずの人がフォローする理由はないのだから。

・一方で「個人性」を伝えるツイートも、あなたという人間を知らしめるツールとして有効に使うべきだ。

ReTweetを用いて他人の記事を紹介することで、あなたの意見や価値観を伝えることができる同時にそれはブロガーとの関係構築にも繋がる

・現実にはかなり軽視されているが、リーディングブロガーとの関係作りはブランド構築にとって重要だ。

リーディングブロガーとのコネの作り方。①有力ブロガーのリストを作り、アセスメントする。②継続的にモニタリングし、コメントを残したり、RTする。ブロガーはエゴを持っている。彼らのエゴを利用し、自分たちを売り込む

・Facebookは世界中で3億人のユーザーが使っている、と言う点で注力する価値がある。

ブログは「ファン」を「スーパーファン」に変えることができるメディア

・あらゆる組織のWEBサイトは、現状パンフレットのような静的な作りだが、リアルタイムに双方向コミュニケーションが取れるようになるべきだ。

・組織がソーシャルメディアに取り組む際の人的リソースについては「小さく始める」と良い。数名のスタッフが一日の業務時間の10%程度をブログやツイッター、Facebookに書き込む。その程度でも効果は出る。活動の規模が大きくなってきたら、外部のエージェンシーや、専属のスタッフを雇うと良い。また人材については、大学を出たての若者の方が優秀だったりする。安く済むので良い。

・ソーシャルメディアでは、人は納得ではなく共感を欲する。同じ目線で語る。

・企業がソーシャルメディアを対外的に使う場合は、代表する顔を1~3人立てると良い。誠実な個人の顔を見せることが重要だ。

多くの霊感を得ることができたセミナーでした。シェアステンはNPOの運営者ですが、ソーシャルメディアについての本質的な部分は大いにビジネス利用に通じるものがありました。「意見を持つ」「製品より価値を」「強みだけでなく弱みも公開する」なんて指摘は素晴らしい。ソーシャルメディアのプロフェッショナルとして成功した人間が語る、貴重な真実です。

特に、ブロガーリレーション構築の重要性は、まだ海外でも十分に考えられていないのではないでしょうか。「RTを通してブロガーのエゴを満たし、私たちに興味を持ってもらい、関係を構築する」なんて手法は、企業がツイッターを使う上でも重要な戦略となりそう。他人をプロモートするのも仕事の一環、とは言いえて妙です。

また、シェアステンは「意見」「価値観」の重要さも繰り返し強調していました。なるほど、ソーシャルメディアの発達であらゆる人々が情報を発信する時代では、相対的に自分の発信する情報の価値が低下することでしょう。雑多なノイズに決して埋もれることのない、強い意見や価値観を、ソーシャルメディアを用いてインタラクティブに発信していくべきなのです。シンプルながらも力強い真実です。

昨晩の様子はハッシュタグで見ることができます。素晴らしいセミナーを開催してくれたネットスクエアードに感謝。毎月セミナーをやっているようですので、興味がある方は是非。