@tsudaさんが解説している、タラ・ハント(@missrogue)著の「ツイッターノミクス(原題:The Whuffie Factor)」の献本を頂きました。
(@yteppeiさん、@andvertさん、ご好意感謝です!)
原著読もうと思っていたので、大変助かりました。そして、予想通り、これはなかなか面白い本です。以下簡単にレビュー。
・「ウッフィー(信頼・評判・評価・共感)」はWEB2.0の通貨。
・ウッフィーは与えることで増えていく。
・ウッフィーを失うことは、経済的な損失に繋がる。DELLは炎上事件で目標売り上げを達成できず、株価を低下させた。
・DELLはブログとIdeastorm(掲示板サイト)を立ち上げ、ウッフィーを取り戻した。
・「贈り物は、人と人を結びつける。そして、ギブアンドテイクの精神を生む。一対一のやり取りが容易の行えるオンライン・コミュニティでは、贈り物を起点に一対一の関係が形作られていく。贈り物から始まる“つながり”が、オンライン・コミュニティの原動力だ。」
・社会貢献そのものを事業の目的とすれば、事業は成功する。クレイグスリストの事例。
・真の顧客重視が求められている。
・「誰かが誰かを助けるのを助ける」と、ウッフィーの循環が生まれる。
・ウッフィーの多寡は企業間競争における差別化の要因となる。
この本が面白いのは、ソーシャルメディア時代の貨幣を「ウッフィー(評判)」としている点でしょう。これは本当に同意します。僕もウッフィーを得るため、日々邁進しています。そして得てきたウッフィーは、確実に僕にメリットを与えてくれています(献本を頂いたのもウッフィーのお陰です)。
そしてウッフィーは経済的な利益を与えてくれる、とタラ・ハントは説いています。この点についても、やはり同意できます。個人レベルではそれは確実ですし、企業レベルでも「ウッフィー」の獲得は競争優位に立つための手段となり得るでしょう。ソーシャルメディアを有効活用して、「ウッフィーの獲得」を一つの目的にしていく。これはsmashmediaの河野さんの“最愛を目指せ”に通じる話だと思います。
この本は「ウッフィーの大切さ」「企業がどうウッフィーを得ていくか」について、具体的な事例を出しながら解説しています。いずれも首肯できる内容で、全く知らなかった事例も数多く、研究するには最適の資料です。
ソーシャルメディアのビジネス利用への入門書として有用でしょう。ある程度ソーシャルメディアに慣れ親しんでいる人にとっても、豊富な事例や「ウッフィー」という観点はやはり知るに値すると思います。
著者であるタラ・ハントと同様、僕もウッフィーを通貨とする「ギフト経済」からたくさんの恩恵を得ています。勝手ながら、かなり著者にはシンパシーを感じます。上のレビューには少しバイアスが掛かっていることもご了解ください。ですが、面白い本ですのでご興味があれば是非どうぞ。予約受付中です。
この流れで、本書中でもたびたび言及されているGary Veynerchukの著書「Crush It!」の邦訳も期待します。「ツイッターノミクス」は企業向け・ビジネス利用向けですが、「Crush It!は個人がどうソーシャルメディアを活用し、人生を変革していくか、という熱い題材です。
現段階では、ソーシャルメディアをより上手に活用できるのは、組織ではなく「個人」だと考えています。「ツイッター、競合もやってるし企業として使わないと!」という風潮がありますが、個人レベルの活用についても、追求していくべきなのでしょう。「Crush It!」や「Me 2.0」など、海外では既に「個人のソーシャルメディア活用」についての良い本が出ています。日本語訳の登場に期待です。
[...] 与えることによって、相手との間に心理的な相互関係が生じます。相手に惜しみなく与えれば、適した機会があれば、与えた相手は真っ先に自分を推薦したり、サポートしてくれるでしょう。与えることで富んでいく、ツイッターノミクスで「ウッフィー」と呼ばれていた概念に通じるものがありますね(書評へ)。Reciprocityは日本語に訳しにくいですが、ソーシャルメディアにおいては重要なキーワードだと感じます。これはまたいずれブログで。 [...]