特にビジネス利用の視点から、2010年のソーシャルメディア動向を16トピックスで。簡単な要約なので気になった方は原文をどうぞ。
12/1追記:僕のトレンド予想も書きましたので宜しければご一緒にご覧くださいませ。
16 Social Media Trends for 2010 from Agent Wildfire
1.ノイズの増加とフィルタリング。
スパムの増加、コンテンツ収集エンジンの進歩によって、私たちが情報を受信する頻度・量は増加する。自分にとって有益な情報とそうでない情報を分けることが難しくなるだろう。より正確なSEOやSMO、ツイッターリストのようなリスティングサービス、プライベートなお喋り空間が2010年にはよりポピュラーになるだろう。2.ブランドコミュニティの構築
強力なブランドを持っている企業は、既に自社のコミュニティに顧客やパートナー企業を囲い込むことに成功しているが、この動きはさらに広がるだろう。3.「ローカル」と「草の根」
位置情報を使ったサービスはさらに一般的になるだろう。Facebookの友人関係の半分はローカルなものだという。人はソーシャルメディアの世界では、ローカルを好むようだ。4.収益化
Huluは収益化に成功した、YouTubeはきっと次に続くだろう。ツイッターも2010年には有料オプションの提供を行うという。5.エージェンシーに求められる抜本的な改革
ソーシャルメディアマーケティングの台頭で、従来の手法が通じなくなっている。エージェンシーたちは競争力を維持するために、業界構造を変化させるだろう。6.従業員のソーシャルメディアへの参加
まだまだ大企業は頭が固いが、Zappos、DELL、Twelpforceなど、従業員がソーシャルメディアマーケティングの一環として、積極的にソーシャルメディアに参加する企業も増えている。この動きはさらに広がるだろう。7.ブランディヴィジュアル(Brand-invidisuals)
個人のブランド力が、企業のブランド力に繋がる。透明性とオープンな関係はソーシャルメディア時代の新たなマントラとなるだろう。私たちは企業がどこにターゲットをおいているか、なんてことよりも、誰がコミュニケーションに携わっているかを知りたいのだ。2010年には、企業と従業員がさらに緊密に連動するだろう。Scott MontyがFordで行っているように。8.コンテンツ・ネットワークの構築
様々なソーシャルメディアが連関的に繋がっている、という形が一般的なインターネットの近い将来の姿となるだろう。ということは、企業はFacebookのようなサイトをヘッドクォーターとして、その他のマイクロサイトを連関的に設置する必要がある。2013年には70%がソーシャルメディアの性質(消費者がコンテンツを作る)を持つという。あなたのコンテンツは偏在する必要があるだろう。9.コミュニティマネージャ/エヴァンジェリストの存在
コミュニティの維持と発達には下図で示したように(詳細記事へ)、個人がコミュニティで果たす役割が重要である。コミュニティを運営する企業はその重要性を認識し、各々の役割を満たすよう人的リソースを割くだろう。
10.双方向的なリアルタイムコミュニケーション
リアルタイムな共同作業を実現するGoogle Waveは力強い。旧来的でユーザー・アンフレンドリーなWebExやBaseCampといったサービスは駆逐され、あれこれとメールボックスから古いメールを探し出したりする必要もなくなるだろう。11.企業同士のコラボレーション
顧客満足を高める、顧客体験を最大化する、ということがあなたのビジネスの目的なら、NikeとAppleが行ったようなコラボレーションは有効だろう。12.モバイル・ソーシャルメディア
ハードウェアはさらに高性能に、小型化し、あらゆる場所でソーシャルメディアを利用できるようになるだろう。13.クラウド手法の適用
DELLのアイデアストーム(顧客が新商品への提言を行うスペース)のような手法はさらに一般的になるだろう。既に広告、スタートアップ、T-シャツ、娯楽、採掘(!)といった分野にまでクラウド的な手法は広がっている(元記事には各業界例へのリンクあり)。具体的にはこの動きは、銀行、不動産、保険といった業界にまで波及するだろう。14.クチコミマーケティング
クチコミは依然として、消費者にとって最も重要な情報源であり、その重要度は日々高まっている。信用のできる友人からのクチコミは、購買を決める決定的な要素となるだろう。15.データの可視化とマス・マーケティング
大量の情報を一目で理解するために、このブログで紹介されているような、様々なデータの可視化手法が実現するだろう。(マス・マーケティングについては未訳)16.ビデオ・ソーシャルメディア
はじめに言葉ありき―次は写真、次はビデオだ。ビデオを撮るためのハードウェア、撮ったビデオを編集するためのソフトウェアはさらに発達し、ビデオコンテンツはごく一般的なものとなるだろう。2013年にはインターネットトラフィックの90%はビデオ関連になる、という予測もある。
「ブランディヴィジュアル」という概念は興味深い。言葉の初出はこちらの記事だそうです(英文)。
なるほど確かに体感レベルでも、フォードのスコットさんをはじめ、Comcastのフランクさんなど強力な「顔」を持っているブランドは、そうでないブランドよりも親しさを感じます。「顔を出す」のは想像以上に有効な施策なのかもしれません。匿名文化が支配的な日本では難しいとは思いますが、日本でも2012年ぐらいには、ソーシャルメディア上では担当者の顔を出すのが当たり前になるのかも。
また、クチコミマーケティングのクチコミの質の変化も見逃せません。つまり、来年以降さらにソーシャルメディアが一般的になり、多くの人がレビューや格付けを行うようになると、Googleがソーシャル検索でやっているように「信頼できる友人のクチコミ」が利用可能になるのです。これは従来の「クチコミ」とはまた違う意味を持つように感じます。ノイズ同然のクチコミの中で輝く、権威付けられたクチコミとなり得ます。このクチコミをどう生成して、どう利用できるかが、来年以降のソーシャルメディアマーケティングで重要なポイントとなりそう。

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