Archive for the ‘ソーシャルメディアと社会貢献’ Category

ボランティアは「学びの機会」

ソーシャルメディアと社会貢献 | Posted by IHayato
Jul 01 2010

まれびとハウスに住んでいる肩書き「自由人」の@JUNYAmoriさん、コンサルタントをやりながらNPO法人JUKEの代表をこなしているスーパーマンの@SUKE__SANと朝カフェ。刺激的な時間でした。


色々と学びがあった中で、特に響いた言葉は「ボランティアを“学びの機会”と捉える」という話。

「ボランティア」と聞いて多くの人が連想するのは、自己犠牲・献身的な精神でしょう。「ボランティアをやってる人はえらい」というものが一般的な認識です。僕もプロボノとして活動する以前はそのような認識でした。


しかし、実際に活動してみると自己犠牲なんてものはありません。

楽しみながら勉強をさせて頂くばかりで、ボランティアと言えど「自分のため」の活動となっています。ボランティアさせて頂いている、という言葉が、嘘ではなくしっくりきます。僕の場合はプロボノ経験が、ダイレクトにビジネスにも役立っていますし。

ボランティアやプロボノが「学びの機会」である、という認識が周知のものとなれば社会は変わるでしょう。…という話を3人でしました。楽しい朝です。


関連して、今日はNHKのクローズアップ現代で「プロボノ」特集があるそうです。19:30から。

番組製作に携わっている方は個人的につながりがあり、ご本人もプロボノ活動をなさっている方です。本質を捉えた良い内容に仕上がっていることでしょう。


社会貢献全般に関する認識は、そろそろ変わる時期です。クローズアップ現代然り、流れは感じるので、ガンガン加速させていきたいところです。

社会貢献×ソーシャルメディア勉強会に参加しました

ソーシャルメディアと社会貢献 | Posted by IHayato
May 27 2010

遅れましたが、@aixcaさんが主催してくれた、「社会貢献×ソーシャルメディア勉強会」に参加しました。

メインスピーカーはプロボノで支援中のエイズ孤児支援NGO/PLAS代表の門田さん(@Rui_Plas)、「140文字で世界を変える」企画の藤沢さん(@mika_fujisawa)さん。僕も海外事例を紹介させいただく時間を少し頂きました。

まずは関連URLを。

・それぞれの概要は、@nobutake1018さんがきれいにまとめてくださっています。感謝です。Evernoteって便利。

ハッシュタグはこちら

・セミナーの中継もログが残っています。前半 後半


・佐藤さん(@nuts0302)のブログ(ソーシャルメディア×社会貢献 参加の感想 #BeSocial
・Shibusawa(@CHE_SS)さんのブログ(100525_005_ 「ソーシャルメディア×社会貢献勉強会」in渋谷
・ichijoさん(@ichijo3)のブログ(「ソーシャルメディア×社会貢献」勉強会にて
ご紹介感謝です!

門田さんと藤沢さんについては、主催者の@aixcaさんがご自身のブログでインタビューしています。
「志す人 #002」 140文字で世界を変える!/藤沢実果さん

「志す人 #003」 まずは自分にできることから始めよう/門田瑠衣子さん


現在進行中の藤沢さんの企画は非常に面白いです。「140文字で世界を変える!」夢を叶える企画書(PDF)をぜひ。


セミナーを通じて、自分はどのようなアクションを取ることができるのか、改めて考えさせられました。

これは@aixcaさんとも共通しているのですが、現在のところ僕のアクションは「善い行いをしている人を広める」ことです。良いものを広げる拡声器、善意と善意をつなぐコネクター、そんな役割が僕の社会貢献活動になっていきそうです。


プロボノに関して。「スキルボランティア」という考え方

ソーシャルメディアと社会貢献 | Posted by IHayato
Apr 28 2010

昨日WBSで「プロボノ」特集がありました。と言っても実はまだ見てないのですが、こんなパネルが紹介されたようです。分かりやすい。




合わせて、NECさんが自社のプロボノ活動に関して、正式にリリースを打っています「プロボノ」という言葉と活動が広がっていくことを期待します

宣伝も兼ねて、僕の所属するトライバルメディアハウスの売り物である、「ブームリサーチクロス」を使って簡単に「プロボノ」のトレンドをグラフ表示。テレビ紹介によって検索数が上がっていることが分かります。ゴールデンウィーク明け、このグラフがどうなるか楽しみです。

probono




ちなみにNECさん、今日のリリースでは「『NEC×ビッグイシュー ホームレスの人のためのIT CONNECTION講座』スタート ~ITを活用して、人との絆や社会とのつながりを回復することを目指して~」なんて取り組みも発表しています。

NECさんのソーシャルな取り組み、注目ですね。勝手で一義的な解釈であることは承知ですが、NECさんがソーシャルメディアにも積極的なのは、こうした企業風土とも関係があるのではないかと思います。(ソーシャルという言葉の根っこは「善意」だと僕は考えています。)


スキルボランティア、という考え方は魅力的です。ボランティアというと時間を拘束されるイメージが強いですが、スキルボランティアなら必ずしも時間的/場所的に拘束されるわけではありません

実際に僕もプロボノをやっている身ですが、受け入れ先であるNGO/PLASとの関わり方は、ウェブ上のコミュニケーション(メール、ツイッター)がメインです。就業時間前、ランチタイム、休憩時間で十分関与することができています。



ソーシャルテクノロジーの発達で、様々な形でボランティアが可能になっています。ウェブを通して、分単位でスキルを第三者に提供し、何らかの対価(金銭的、精神的満足)を得ることができてしまいます。

例えばlang-8のような語学学習サービスは、ある意味でスキルボランティアと言えるでしょう。同種のサービスであるmixxerも。

ボランティア色がもう少し強くなると、スマートフォン経由で、非営利団体のために文章の翻訳やチェックなどをすることができる「The Extraordinaries」が上げられるでしょう。「マイクロボランティア」という表現も似合いますね。

こうした新しいものを出すまでもなく、「教えてgoo」のようなQ&Aサービスもスキルボランティアと言えるでしょう。

wikipediaだってスキルボランティアかも知れません。こうして考えると、コミュニティやクラウド的なサービスなんてものは、大体スキルボランティアで成り立っていると言えそうです。考え方の問題なので、言葉に拘ってもしょうがないですね。


新しい言葉は注意が必要な一方、従来の認識を変えてくれる場合があります
「スキルボランティア」や「プロボノ」という言葉をライフスタイルの中に取り込むことで、新しい世界が開けることもあるでしょう。実際に、僕は「プロボノ」という言葉を掲げることで、非常に多くのものを得られています。



先の記事にも書きましたが、ソーシャルテクノロジーは「善意の社会」を実現する力があると考えています。


ソーシャルメディアを活用する場合は、企業であれ個人であれ、「善意」の提供は鍵になります。ソーシャルメディアは基本的には人間関係の集合ですから、「善意」の力は現実世界と変わらないか、より強力に作用するのではないでしょうか

企業としてツイッターを活用する場合も、担当者は自分の持っている知識(スキル)を提供して顧客の問題を解決する、といった手段が有効に働くでしょう。その下心の無い「善意」は、多くの人の目に触れることとなり、例えばComCastのように賞賛されることもあります。

カスタマーサポートは分かりやすい例ですが、コミュニティを構築する、タイムセールをやる、アイデアを集める…どんな施策にも「善意」は鍵になってくる気がします。



「スキルボランティア」という新しい考え方は、認識を変える力がありそうです。
思考を柔軟にし、ソーシャルメディアマーケティングを、「善意」という言葉をキーワードに考えて行きたいと思います。

コーズマーケティングの事例・抑えておくべきポイント

ソーシャルメディアと社会貢献 | Posted by IHayato
Apr 08 2010

「ソーシャルメディアとコーズマーケティングが出会う場所」と題した記事。Smartblogより、ライターはMerritt Colaizzi氏。
カンファレンスのまとめ記事として、コーズマーケティングの事例と抑えておくべきポイントが紹介されています。あまり事例を知らなかったので勉強になりました。ご共有です。


Where social media meets cause marketing


・71%の消費者が、経済危機の前に比べて、同程度かそれ以上の寄付をしている。
・87%の消費者がコーズに関係しているブランドにスイッチしている。
・50%の消費者がコーズをサポートしているブランドにより多くのお金を払う。



コーズマーケティングのポイント

1.ブランドの意義とリンクしたコーズを生み出す。例:Pepsi Refresh Project。自社の活動・理念と関係のないコーズに飛び付かないようにする。

2.意義深くあれ。例:MAC Viva Glam Initiative。売上は100%寄付に回される。

3.長期的に取り組む。例:Yoplait’s Save Lids to Save Lives。11年間続けられている。

4.従業員が参加できるようにする。例:Innocent Brand’s The Big Knit。従業員が高齢者から編み物を学び、チャリティ商品を作る。

5.すぐに動く。例:Tide’s Loads of Hope. ハリケーン・カトリーナの被害者にTideの洗剤を届けた。

6.ブランドに関係したもの。例:ハーゲンダッツのHelp the Honeybees initiative(ミツバチ保護)。

ソーシャルメディアマーケティングに社会貢献の要素を取り入れる動きも出てきています。紹介されているペプシ以外にも、Morgan ChaseDELLコカコーラなどが事例として存在します。

以前大柴ひさみさんのセミナーに参加した際(レポートへリンク)に、この動きの背景を尋ねたところ「経済危機以降、消費者が企業のお金の使い道をケア(気に掛ける)するようになっている」「若い世代は社会貢献意識が高い。Paid Media(広告)だけでは彼らとの深いエンゲージメントが得られない」なんてご回答を頂きました。

この動きはきっと日本にも来るんじゃないかな、と一人期待していたりもします。僕自身も「“どうせ買うなら”コーズをサポートしているものを買う」というスタンスを持っています。消費者意識の変化に呼応して、企業がビジネスのやり方を変え(少しだけ!)、社会問題が一歩解決に向かえば、こんな素敵なことは無いのではないでしょうか。





少し話が飛びますが、Pepsi Refresh Projectのようなキャンペーンの背景には、ソーシャルメディアが善意を広げやすい(「善意はクチコミ化しやすい」)性質を持っているということも指摘できそうです。

ハイチ地震では膨大な数のRTが行われ、情報を受け取った中の何%かの人は実際に行動に移しました。「被災者を助けよう!」という善意はクチコミとなり、多くの人々に行動の「きっかけ」を与えたと言えるでしょう。実際に、SMS経由のみで10億円以上の募金が集まったそうです。全てがソーシャルメディアによるものではないとは思いますが、一定の効果があったことは確かだと思います。

善い行いをしている人は、ソーシャルメディア上で応援、支援されます。それは現実社会と同じです。ソーシャルメディアは善い行いをクチコミ化し、多くの人に「知るきっかけ」「行動するきっかけ」を与えます。そして、ペプシの取り組みのように、企業は善意を持った人・団体を支援することで、「善意のクチコミ化」の恩恵を受けることができるのでしょう。

考えが固まっていないためうまく言葉に紡げませんね…。このテーマは時々書いていきたいと思います。

社会問題を解決する一つのツールとして、ソーシャルメディアは可能性があるはずです。言うだけじゃダメなので、まずは今関わっているエイズ孤児支援NGO/PLASで良い事例を生み出したいところです。


最後に宣伝させてください。
昨日、エイズ孤児デーのキャンペーンサイトができました。ツイッターも用いていたり、NGOとしては最先端な作りになっています。是非ご覧ください。…そして、もしもそのクリックが「きっかけ」になったりしたら、こんなに嬉しいことはありません。

世界エイズ孤児デー キャンペーン2010

(社会貢献)「コーズ(Cause)」という言葉

ソーシャルメディアと社会貢献 | Posted by IHayato
Mar 31 2010

Capoteさんが紹介してくれた、ザッポスCEOのトニー・シェが11歳の(追記:社員の娘さんだそうです!)にプレゼントしたプレゼンテーションがとても素敵です。是非ご覧ください。愛に溢れた写真とも相まって、ほろりときてしまいました。

<追記に関して:なんと、CEOご自身の娘さんではないそうです。「ザッポスの奇跡」の著者の石塚さんからご指摘を頂きました。本の宣伝としても機能しているとは言え、社員の娘にここまでのことをするのは驚きです。>

最近見た、心温まるZapposの3つの奇跡

スライド13ページ目の「Support a cause you believe in.(君の信じるコーズを支援しよう)」なんてメッセージは、社会貢献に興味がある人間としては興味深いです。


コーズ・マーケティングなんて言葉がありますが、それにしても「コーズ」とはどうも直感的に分かりにくい言葉のように感じます。日本語にも訳しにくいです。直訳すれば「原因、要因、動機、信念、大義」なんて言葉になるようですが、僕の解釈では「コーズ」は「自分に関係のある(関心のある)社会問題」という感じに理解しています(そうじゃないよ、という意見がありましたらコメント欄などに是非!まだ理解し切れていない言葉です)。

子育てをしているなら、フローレンスのような病児保育・病後児保育を。
奥様を大切にしているなら、ピンクリボンなどの乳がん啓発運動を。
愛妻家を増やしたいなら、日本愛妻家協会などの活動を。
途上国の教育問題に関心があるなら、Room to Readなどの活動を。
先進国の肥満に問題意識を感じているなら、Table For Twoなどの事業を。
アフリカの文化が好きなら、PLASなどのエイズ孤児支援を(PLASは僕がプロボノで関わっている団体です。ちょっと宣伝。)。

などなど、人生のステップや職業的スキル、興味関心に沿って、様々な「コーズ」が存在し、それを支援するための選択肢が大抵の場合用意されています。

ちなみに僕が感じている主要な「コーズ」は、「NPO/NGOのITリテラシーの低さ」であり、そのため微力ながら、プロボノとしてNGOのソーシャルメディア施策のお手伝いをさせて頂いております。


余談ですが、僕も含めて最近の若者の間で、社会貢献の意識が高まりつつあると感じています。「高校生の68%が社会貢献に関心がある」なんて調査データもあるそうです。「コーズ・マーケティング」という言葉で収まり切らないような意識変容が、草の根で起こりつつあるのではないか、と期待しています。また、ソーシャルメディアがそれを加速させている印象も持ちます。卑近な例ですが、この記事も元を正せばCapoteさんのブログで紹介されていた共有スライドに触発されて書かれたものです。これは大げさに言えば、ソーシャルメディア上で善意の連鎖が起きている、と言えるのではないでしょうか(ホントに大げさですが…)。



社会貢献周辺の話は、株式会社ソーシャルプランニングの竹井善昭さん(@takeiyoshiaki)の連載がお勧めですのでご興味がありましたら是非。

大学受験を目前に、チャリティにハマる受験生も。 水面下で拡がる、「高校生の社会貢献ブーム」の実態

(社会貢献)NECさんがグループ社員向けプロボノ説明会を開始

ソーシャルメディアと社会貢献 | Posted by IHayato
Mar 16 2010

先日TECH SE7EN@maxisizeさんともお話したのですが、個人メディアの意義と言うものは、マスメディアがなかなか取り上げることのないものを取り上げる点にもあるかと思います。例えば今日の記事のテーマである「プロボノ」のような新しい言葉は、まだまだマスに取り上げられるものではないと思います。「プロボノ」に関しては高い社会的意義があると考えています。誤解の無い形で認知を向上させていきたいと思います。



プロボノについてはこちらの記事が詳しいです。
シアワセ最大化~新しい働き方「プロボノ」とは?「社会貢献したい」「スキルアップもしたい」人たちへ



と言うわけで、NECさんが社内向けにプロボノ講習を始めた、ということを報じたいと思います。プロボノ活動をしている身として、この情報は感動的ですらありました。NECの社会貢献室のTomihiko Azumaさんのツイート。

明日、NECグループ社員を対象としたプロボノ説明会を初めて開きます。社会起業家をNECグループが専門スキルで支援する新プログラムも、いよいよスタートです!
http://twitter.com/TomihikoAzuma/status/10265278737

NEC版プロボノ、NECビジネスサポーターの第一回説明会に、ITコーディネーター20数名が参加。質疑応答も活発で、資格更新や研修にも関心が高く、まずは上々の滑り出し。スキル登録者 100名を目指します。
http://twitter.com/TomihikoAzuma/status/10317877818

経済的に企業の中に研修の場をもてなくなってきていることと、企業の中だけで研修の場をもつことの効果自体が疑問視され始めていることから、プロボノのような実践の場は非常に有望だと思います。
http://twitter.com/TomihikoAzuma/status/10352582885



日本を代表する大企業であるNECさんの取り組みとだけあって、インパクトは大きいのではないでしょうか。Azumaさんが仰っているように、人材育成としての効果も高い取り組みだと思いますので、企業・チャリティ団体の双方にメリットのある形で浸透していけば素晴らしいですね。



チャリティ団体に大して、プロボノがビジネスの知見を与えることによって、より効率的なファンドレイズと組織運営が実現されれば「人が雇えないからお金を生み出せない、お金がないから人を雇えない」というNPO/NGOの悪循環を断つことができるかも知れません。大げさに言うと、プロボノは社会を変える鍵になり得ると僕は思っています。

何より素晴らしい点は、プロボノをやっている本人にもメリットがあることです。特に若い社会人にとっては良い経験の場となるでしょう。プロボノメンバーが複数いれば、そこから学べることも多いです(僕自身、ともにプロボノ活動をしている@fwatanabeさんからいつも勉強させていただいています)。



プロボノは素晴らしいですが、注意したい点も複数あります。今までの活動で気付いたことをいくつか共有します。

1.自分がメリットを感じられるように(自分が育てたいスキルを明確に)
プロボノは単なるボランティアではない。自分にもメリットがあるから行う活動だと僕は認識しています。それが無ければモチベーションの維持も、残念ながら難しいでしょう。また、スキルという観点ではなく、人脈を広げたいと言う目的もありかもしれません。

2.「頼られすぎない」ように
NPO/NGO側は慢性的に人手が足りないと思って良さそうです。そうした場合、やはり「頼られすぎる」という問題も出てくる可能性があります。事前に「割ける時間」と「提供できるスキルの範囲」を明確にすると良いでしょう。

3.「育てていく」という責任感を持つ
プロボノで関わる上では、責任感も重要だと思います。いずれはプロボノを卒業してもらわなくてはならないので、しっかりと知識を継承させる必要があるはずです。

(4.団体のことを尊敬できること・好きになれること)
最後にカッコ書きとして。実際にやってみて、これはとても大切に感じました。僕は現在関わっているエイズ孤児支援NGO/PLASのことを本気で応援していますし、そこで働いているメンバーを尊敬しています。僕のような意思が弱い人間にとっては、好意があるかないで大分取り組み方も変わってしまうのです。



プロボノに関して、以前@gk_yさんから「プロボノをやりたいという学生がいるんですが、どうなんでしょう?」という疑問を頂きました。

少し違和感はありますが、提供できる専門知識があるのなら学生プロボノ、という言葉もありなのかも知れません。マーケティングの勉強をしている学生や、WEBデザインを学んでいる学生は十分プロボノとして活躍できるかと思います。いずれにせよ、価値ある形で広がって行けば素晴らしいですね。


ソーシャルメディアの話を絡めると、僕が社会貢献を意識し始めたのは、実はツイッターとブログがきっかけです。なので、僕のこの記事がきっかけでプロボノに興味を持つ人が生まれたら、それは本当に嬉しいことです。プロボノを始めたい!という方がもしいらっしゃったら、プロボノのマッチングを行っているNPOの「サービスグラント」さんのサイトから是非。

次世代寄付、JustGivingJapanに参加してみて

ソーシャルメディアと社会貢献 | Posted by IHayato
Mar 11 2010

先日、「ソーシャルメディア×社会貢献」というテーマのセミナーで講演させていただきました(簡単な後日談はこちら)。このテーマ、個人的に非常に注目しておりまして、本腰を入れて取り組みたいとも考えています。綺麗ごとではなく、ソーシャルメディアは社会を良くするために使うことができると思うのです。


セミナーの中では、「寄付2.0」の@kiffistさんによる、次世代寄付のお話がありました。従来の寄付(寄付1.0)というのは、街頭募金やコンビニの小銭募金といったような、小額で透明性の低い、「楽しくない」ものでした。「寄付2.0」時代は、つながりが可視化され、様々な仕組みを利用することで、寄付に参加するのがより簡単に、かつ楽しくなります。これは本当に興味深いシフトだと思います。

メリットを感じながら、寄付という形で社会貢献をすることができる、そんな時代になりつつあります。(Table For Twoなどは、まさに個人のメリットと社会貢献が合致したビジネスモデルです。代表の小暮さんの著書を読んで、いたく感動したのでいずれ書評アップしたいと思います)



と、まぁ言っているだけじゃダメなので、実際に試してみました、というのが今回の記事です。


きっかけはリアルタイムウェブの記事。

チャレンジで寄付するサイト「JustGivingJapan」を見てみた

JustGivingJapanを見てみると、たまたま、今プロボノで関わっているエイズ孤児支援NGO/PLASの関係者の方が「チャリティマラソンパラカップでハーフマラソン完走!」というチャレンジを掲げていました。これは良い機会、と思い参加してみました。(念のため申し上げておくと、PLASをここで紹介することに政治的な関係や意図は毛頭ありません。様々な支援先・チャレンジが用意されておりますので、もしご興味があれば、皆様も応援したい支援先・チャレンジへ参加してみてください。)



募金してみて。実はJustGivingの仕組み・効果には半信半疑だったのですが、やってみるとこれが中々面白いです。以下、個人的な気づきです。

1.透明性が高く、自分自身と強く紐付けられる(ジブンゴト化される)
従来、寄付というのは不透明で、自分のお金がどう使われるかは分からないものでした。しかしこのJustGivingは、チャレンジャーを介することによって、お金の行き先が自分と強く関連付けられます。
「あ、そういえば寄付したっけ。あの人のチャレンジどうなったかな?」なんて形で関与することができます。これは寄付1.0ではあり得なかった話です。
チャレンジを媒介にする、というと一見大したことはないようですが、このワンクッションの効果は想像以上に大きかったです。自分の寄付金に「意味」が一つ加えられる、というか。



2.連帯感・ロイヤルティが生まれる
団体に関わってまだ3ヶ月なので、実はPLASに対して強い愛着というものは形成されていませんでした。しかしながら、こうした形で関与することで、新しい関係性が形成され、団体に対してより一層の感情を抱くことができました。


概ねこんな感想を抱きました。やはり自分のお金に「意味」が与えられるのが、寄付1.0との大きな違いだと感じます。そして、こうした寄付は、少なからず「楽しい」です(今は特に目新しい、というのもありますが)。その意味でもJustGivingは寄付2.0の一つの形ということができるでしょうね。



「ソーシャルメディア×社会貢献」というテーマだと、日本発の「Wishcovery」というサービスに注目・応援しています。TechCrunchTechWaveにも記事が出たのでご存知の方もいるかも。とても可能性のあるサービスだと思います。正式にローンチしたらこちらも是非参加して試してみたいところ。

「ソーシャルメディア×社会貢献」なセミナーで講演してきました

ソーシャルメディアと社会貢献 | Posted by IHayato
Mar 10 2010

市川さん(@SocialCompany)のご厚意で、研究途上ながら「ソーシャルメディア×社会貢献」というテーマで15分の講演をさせて頂きました。エイズ孤児支援NGO/PLASのソーシャルメディア施策についてご紹介させていただきました。

錚々たる参加者を前にして、軽くオッケーしてしまったことに淡く後悔しつつも、お金を取っているセミナーなので精一杯頑張ってきました(プレゼン資料は、後日ネットスクエアード事務局にアップしていただく予定です)。

日本で一番「次世代寄付」について詳しいであろう、「寄付2.0」というブログを書いているサナダさん(@kiffist)のプレゼンも、非常に示唆に富むものでした。参加者の多くが実際にNPO/NGO関係者であったこともあり、次世代寄付や寄付文化の変化については関心が高かったようです。

サナダさんのお話の中で興味深かったのは、「寄付は楽しいものであるべき」という発言。「エクスタシーを感じさせるような寄付が必要だ」なんて過激な(?)言葉もありました。

しかしながらこれは笑い話ではなく、Facebookなどを用いた寄付は、確かにゲーム感覚で楽しめるものであることは事実です。ここら辺はサナダさんのブログが詳しいので、ご興味があれば是非。テクノロジーで社会貢献のあり方は、確実に変わろうとしています。


会の後半は懇親会でした。様々な方とお会いすることができ、刺激をいただけました。その中で共通の課題だな、と感じたことを2点。



1.情報源について
「ソーシャル×ソーシャル」分野の最新情報をそもそもどうやって得ているの?という質問を多く投げかけられました。
これについては市川さんもご紹介くださいましたが、「Beth’s Blog」「Socialbrite」あたりはドンピシャでそのテーマを扱っています。ややビジネス/テクノロジー寄りですが、「Mashable」もお勧めの情報源の一つです。



2.リクルーティングについて
ソーシャルメディアに対応できる人材の需要は、企業・社会貢献団体問わず、今急速に求められているように感じました。本当に様々な方から「どうすればソーシャルメディアに詳しい人を見つけることができるのか?」という質問を頂きました。
ソーシャルメディアに長けた人材は、やはりソーシャルメディアで見つけるのが合理的でしょう。そして、見つけるためには採用担当者自身もソーシャルメディアをある程度使う必要があります。それなくして、人材の能力を測ることは難しいと思います。
具体的な「場」としてはツイッターがやはりお勧めです。プロフィール検索などはきっかけ作りに適しています。ですが、そんな短期的に見つかるものでもないと思いますので、やはり、まずはご自身で使ってみて長い目(1ヶ月~半年程度?)で出会いを期待するのが良さそうです。リクルーティングについては、いずれブログにまとめたいと思います。

ここら辺、何か面白い仕組みが作れたら良いですね。ソーシャルメディア・レディな人材獲得については、本当に皆様お困りのようです。一方で「ソーシャルメディア・ネイティブ」とも言うべき若い人たちも増えてきています(だからと言って、情報発信の全てを彼ら任せるのは危険だとは思いますが)。若者は社会経験を積むことができる、組織はスキルを買うことができる、人材と組織の双方の利益になるような仕組みがあれば素敵ですね。考えてみます。



本当にNPO/NGOのソーシャルメディア利用という分野は、まだまだ日本では未開拓も良いところです。見渡す限りのブルーオーシャン、といった感じです。面白いことがたくさんできるはずです。多くの組織・個人が適切にソーシャルメディアを使うことができるよう、僕の方も、引き続き活動していきたいと思います。

社会貢献×ソーシャルメディア×コーズ・マーケティング

ソーシャルメディアと社会貢献 | Posted by IHayato
Mar 03 2010

非常に面白いソーシャルメディア×社会貢献の事例を知ったので、ご紹介。「たった一人で$91,000の寄付金を集めた」というお話。


How One Man Used Social Media to Raise $91,000 for Charity



12for12kというプロジェクトです。紹介記事のタイトルそのままですが、Danny Brownというコンサルタントが行ったこのプロジェクトは、ソーシャルメディアの伝播力を駆使して$91,000の寄付金を集めました。もうちょっと読み込んで、いずれブログで紹介したいと思います。




3/9のネットスクエアードのセミナーでもテーマになっていますが、「ソーシャルメディア×社会貢献」は非常にインパクトのあるテーマだと考えています。


コーズ・マーケティング(社会問題解決型マーケティング)と言われる手法がありますが、ソーシャルメディアというものを無視しても、企業の中にも社会貢献のエッセンスは確実に取り込まれてきています。

コーズ・マーケティングについて、@isozumiさんが興味深いツイートをくださいました。

これからますますコーズマーケティングが一般化しますよ。企業は商品ではなく、価値観や企業姿勢、顧客へのスタンスを売ることになります。

http://twitter.com/isozumi/status/9908958616

これは非常に示唆に富む指摘だと思います。「価値観や企業姿勢、顧客へのスタンスを売る」という言葉は、ソーシャルメディアに企業が取り組むことで得られる効果を表しているようにも思えます。チーフ・コンテンツ・オフィサーの登場や、「最愛を目指すマーケティング」にも通じる、大きな変化が読み取れます。


個人的な予想としては、コーズ・マーケティングの中にソーシャルメディアの要素が取り入れられていくと考えています。やや乱暴ですが、主体を入れ替えれば「ソーシャルメディアマーケティングの中に社会貢献の要素が入ってくる」とも言えるでしょう。
(ここら辺は大柴ひさみさんの記事が詳しいです。SMMと社会貢献については、僕も以前書かせて頂きました。)

また、一方で企業のCSR活動の中にもソーシャルメディアが入ってくると予想します。ソーシャルメディアを用いることで、より広く参加者を獲得し、より多くの露出を得ることができるでしょう。ソーシャルメディアでCSRは改善することができると考えます。



「CSR×ソーシャルメディア」「ソーシャルメディア×コーズ・マーケティング」という力は、換言すれば「企業がより社会問題に積極的に取り組むようになる」、ということではないでしょうか。ソーシャルメディアを絡めることによって、企業が社会貢献をするメリットが新たに出てくるのです(露出、価値あるコンテンツ)。

だとすると、大変楽観的ですが、日本の社会貢献の文化は変わるかもしれません。ペプシのリフレッシュ・プロジェクトを見ても、企業の資金力・PR力はやはり強いです(20億円の支援金を投入しています)。



ソーシャルメディアが社会を変える、と僕が信じている根拠はその点にもあります。冒頭で紹介した事例のように、社会貢献はソーシャルメディアで変わりつつあります。だとすると、その流れはきっと企業活動にも来るでしょう。企業の力は大きいです。良い方向に変わる可能性はあるのではないでしょうか。

…と、こんな話を3/9のセミナーでは話す予定です。これに加えて、当日は僕が関わっているNGO/PLASのソーシャルメディア施策を紹介したいと思います。お金を取っているセミナーなので、少しでも良いものを提供したいと思います。

マイクロボランティアという発想

ソーシャルメディアと社会貢献 | Posted by IHayato
Feb 18 2010

個人的にいつも示唆を頂いている、大柴ひさみ(@hisamioh )さんのツイート。

オンラインは常にパブリックだという意識があるので自戒しています。Pingdomによると2010年1月月間Tweet数は12億を超えています。この無料サービスにかかる莫大なエネルギー消費の負荷を考えると、「カレー食べた」的なものは避けたいと思っています(笑)。
http://twitter.com/hisamioh/status/9238913883

面白い視点だと感じました。

言葉は悪いですが、ツイッターの登場によって人がいかに時間を「無駄に」使っているかが明らかになったのではないでしょうか。もちろんこの指摘には注意書きが必要で、僕は「カレー食べた」を批判するつもりはありませんし、そういう無駄があるからツイッターという空間が面白いのだとも思います。また、大柴さんも軽い口調で語っているように、その無駄を本気でどうにかしてやろう!というのは不毛なアプローチだと思います。ツイッターをやっていようがいまいが、時間なんて無駄にしているものです。


じゃあ何の話だよ、というと「マイクロボランティア」という手法はその「無駄」を生かすために非常に面白いなぁ、と改めて思うわけです。


まだまだ一般的でない「マイクロボランティア」という言葉を知るには、@kiffistさんの紹介してくれている実例を見て頂くほうが早いです。

iPhoneでハイチの救援活動に参加できる(PCでもできます)! 行方不明者ヲ発見セヨ!

分単位でボランティアに参加できてしまうんですね。電車の待ち時間に携帯電話でボランティア。これってすごく革新的だと思います。人々の無駄な時間の数%程度でも、マイクロな形で社会に還元することができれば、ものすごいインパクトになりそうです。

「クラウド×教育」のテーマを追求している@takashi413君にも先日話したのですが、この「分単位で参加できる」というのは、インセンティブの問題さえ解決できれば、ビジネスにも十分応用できる話だと思います。


例えば「マイクロ家庭教師サービス」と銘打って、分単位で生徒のテストの採点やアドバイスを行うことができるようになれば、中々面白そうです。大学生がちょっとした空き時間に、生徒のテストを採点して、コーヒー代を稼ぐ。金銭的なインセンティブだけではなく、評価機能なんかも付けて、質の高い採点とアドバイスを行う教師には「評判」という貨幣も与えられる。その評判は生徒の親の目に触れることにもなり、オファーが増えればオークション式に時給が上昇する。時給アップをモチベーションに、さらにマイクロな時間を費やすようになる。…なんてサービスがあっても面白いのでは。


マイクロな参加を呼びかけるには、インセンティブの問題は解決しなくてはならないでしょう。金銭的であれ、評判であれ。今は「ボランティア」という言葉で、お茶を濁されていますが、「分単位の参加」という発想はビジネスに応用可能なものとして注目しています。

「マイクロ」を使うことができる業種やサービスは限られそうですが、きっとこれから「来る」手法なのではないでしょうか。というか、僕が考えるくらいだから、もう既にあるでしょう。色々なことが可能になっていく、つくづく面白い時代です。



<追記>
宣伝というか、応援です。大柴ひさみさんが講演のセミナーが、3/11日に行われます。僕も観客として参加予定です。米国最先端を肌で感じている方の講演は貴重なので、価値はありと踏んでいます。

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