Archive for the ‘ソーシャルメディアとキャリア’ Category

コミュニティ・マネージャとは

ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Aug 25 2010

米国では求人も多い「コミュニティ・マネージャ」職について調べてみました。


どんな仕事か分からない、という声も良く聞きます。僕自身も深く理解していませんでした。


wikipediaの解説では下記のように記されています。


オンラインコミュニティマネージャは急速に求められている職種である。この職種に就く人々は、ブランドやコーズ(cause)に関するコミュニティを構築し、育て、管理する仕事を担っている。

Jeremiah Owyangが「コミュニティマネージャの4つの資質」をまとめていたのでご紹介。


The Four Tenets of the Community Manager

1.コミュニティの推奨者(A Community Advocate)

コミュニティマネージャの役割の一つは、消費者を代表すること。企業コミュニティと外部サイトで発生する消費者の声を傾聴し、消費者のリクエストやニーズに応え、プライベート/オフィシャルの両方で関わっていく。


2.ブランド・エヴァンジェリスト

コミュニティマネージャはイベントや製品などを、トラディショナルなマーケティング戦術とディスカッションを用いてプロモートしていく役割を担う。コミュニティマネージャがコミュニティの中での信頼を集めていればいるだけ、ブランドへの信頼も高まる。


3.優れたコミュニケーションスキルと編集技術

コミュニティマネージャは、様々なコミュニケーションツールに精通しなくてはならない。また、コミュニティ内のスラングや専門用語も理解する必要がある。
議論が紛糾した際には調停者となり、特に批判者を適切に扱う。
また、コミュニティの「編集者」となり、数多くの社内のステークホルダーとの調整をしながら、適切なコンテンツを適切な時期に投稿し、やり取りをフォローアップする責任がある。


4.将来のサービスや製品開発に役立つコミュニティの声を集める

オンラインコミュニティ内では、リアルタイムで、フィードバックを与えることに積極的な消費者が多い。


MashableではTipsがまとまっています。こちらは項目だけご紹介。

10 Tips For Aspiring Community Managers

1.製品と企業のエキスパート、エヴァンジェリストになる
2.製品と企業を愛する、しかしユーザーの目線に立つ
3.コミュニケーションスキルを生かす
4.ブログなどを通してソーシャルメディア上でプレゼンスを築く
5.Authenticである
6.力を入れるべきプラットフォームに優先順位を付ける
7.傾聴し、価値を付加し、関係を構築する
8.オンライン/オフラインで関わりあう
9.起業家のように考え、変化に付いていく
10.同僚をエンパワーし、コミュニティビルダーとなる


コミュニティ・マネージャが求められている背景としては、企業がオンラインコミュニティを持つケースが増えてきたからなのでしょう(そのままですが)。

コミュニティの構築・育成・管理は、特別なスキルを要します。強いて言うならカスタマーサポートに求められることと似ている、としばしば言われます。

とはいえ、Mashableにも記述がありますが、コミュニティマネージャに求められる役割は企業によって大分違うようです。実際に求人を見てもバラつきがあります。wikipediaの「ブランドやコーズ(cause)に関するコミュニティを構築し、育て、管理する仕事」というのはシンプルで良いですね。


これは僕の考えですが、コミュニティ・マネージャに求められるのは「ユーザー同士を繋げる能力」なのかな、と考えています。

ツイッター担当者に主に求められるのは「企業とユーザーを繋げる能力」であるため、少し差異があります。コミュニティマネージャは主役ではなく、あくまで裏方です。裏方に徹しながら、継続的にコミュニティをリードし、成長させていく。難しいことです(特に「継続的」である点が)。


ちなみにコミュニティ・マネージャの年俸は30,000ドル~100,000ドル位の幅になっています(Glassdoor)。比較的高収入な職種と言えそうですね。


間違いなく日本でも必要とされてくる職業でしょう。というか既にコミュニティ・マネージャ的な役割を担っている人は多いはずです。

僕もスキルを磨いておきたいと思います。何かのご参考になれば嬉しいです。


就活生向け履歴書公開SNSの可能性

ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Jul 26 2010

まず、「就活」はおかしいです。


「大量に集めて大量に落とす」という言葉が分かりやすいかと思います。

学生は企業のことを良く理解せずに名前を知っているところから「下手な鉄砲」式にエントリーする。企業もそうした学生たちを「まんべんなく」見る必要があるため、一人ひとりを深く知ることはできない。

近年、学生側の危機意識は高まり、一人あたりのエントリー数は増える一方。2011年は13社増の64社だとか(ソース)。こうなれば当然マッチングはより難しくなります。学生・企業双方の負担も大きくなります。


で、ここら辺をLinkedInのような履歴書公開SNSは変えるんじゃないか、と妄想しています。


例えば、エントリーシートを埋めるような形で、自分に関する情報を検索可能な形で公開します。

企業側は検索機能を用いて、「半導体の研究をしてきた大学院生」、「新興国に興味があり、中国語が話せる人材」や「広報志望でウェブと英語にも強い人材」などを見つけることができます。

LinkedInと同じように、第三者からの推薦文も掲載されていたりすれば、信頼性も高まるでしょう。人柄をより詳しく知るために、ツイッターやブログへのリンクもあったり。


個人情報が可視化されていれば、より精度の高いマッチングが効率的に行えるはずです。

技術的に難しいものではないですから、あとはニーズがあるか否かです。

最近の大学生の動きを見ていると、そろそろ普及する理由が整いつつあるのかな、なんて考えています。


就活生向けのLinkedIn、可能性があると思ってます。マッチングが効率化されれば、幸せに働くことができる人はもっと増えるはずです。

皆さんはどうお考えになりますか?


「見つけてもらうために」ソーシャルメディアを使う

Uncategorized, ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Jul 22 2010

インターンのコギ君(@CW404)と話していて面白いなぁ、と思ったこと。



就職活動中の彼にとって、ソーシャルメディアの利用目的の一つは「見つけてもらうため」とのこと。



今回のインターン採用は、そもそもツイッターでのやり取りが始まりでした。「インターンさせてください」というオファーを頂き、タイムラインと自己紹介を見て「こいつは面白そうだ!」と感じたので実際に会ってみたら想像通り面白い人だった、という感じです。

(釣れた!と思ってたのですが、まんまと釣られたのかも知れませんね)


僕はソーシャルメディアを「情報の可視化」と「マッチング」というキーワードで捉えています。

今回のインターン採用もこの文脈で語れるものです。トライバル社がインターン情報を可視化したことに反応し、自らの情報を可視化していたコギ君がコンタクトをしてくれ、そこでマッチングが発生しました。

このようなマッチングは、1年前の日本では考えにくかったことでしょう。

日本ではビジネスSNSが浸透しにくいという事実もありますが、もうすぐそれは変わっていくのかな、と予感しています。就活生やフリーランス、IT系求職者にとっては、既にメリットを享受できる環境は整っているのではないでしょうか。


コギ君のマインドは興味深いです。オンラインでアイデンティティを積極的に可視化し、ソーシャルメディアをキャリア構築のツールとして活用していく、という視点を“自然に”持っている大学生(たち?)が生まれているのです。

雇用の流動性が低く、ウェブで情報を開示することへの慎重さも根深い日本では、LinkedInのようなサービスは就活生から普及していくのかも知れませんね。

彼らには利用するメリットがあります。また、情報開示に抵抗のない人も多いでしょう。


たくさんの学生が「個」を強く意識した上で企業に就職することができれば、より幸せに働くことができる人たちが増えていくのでは、と期待しています。


ソーシャルメディアを禁止する弊害

ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Apr 14 2010

Mashableにソーシャルメディアを禁止する弊害について論じた、面白い記事を発見。
ライターはGreg Ferenstein氏。「学校」「職場」「政府」という三つの視点で語られていますが、ここでは「学校」「職場」の二つを抄訳にてご紹介です。

Why Banning Social Media Often Backfires

「学校」
・UKの政府調査によれば、ソーシャルメディアへのアクセスを禁止することは、生徒が自身の行動について責任を取ることを妨げている。余計な時間も掛かり、学びからも遠ざけてしまう。
・子供たちを危険から守る意味でも、インターネットに関する教育をすることは重要だ。

「職場」
・調査によれば、54%の企業はソーシャルメディアへのアクセスを禁じている。
・Ontario Privacy CommissionerのAnna Cavoukian氏「従業員は禁止に対して、サーバーを経由するなど器用な方法で迂回しようとする。そしてそのような迂回の努力は、より多くの時間を無駄にしてしまうだろう」
・Serena SoftwareのCEO、Jeremy Buron氏「どう規制しようとも、従業員はソーシャルメディアへのアクセス手段を見つけるだろう。それならいっそ、彼らのソーシャルメディアへの意欲を、ビジネスを加速させていく力とするべきだろう。」
・18~24才のうち39%は、ソーシャルメディアへのアクセスが禁止されている職場では働きたくないと答えている。

いずれも興味深い視点です。

ITリテラシー教育と言う面では、日本でも必要性が高そうです。利用実態は詳しくありませんが、素人目に見ても最近の中高生は携帯電話を使いこなしていますし。どうせプライベートで使っている/使う可能性が高いんですから、彼らが安全に使えるよう教育することが大切でしょう
古い記憶ですが、高校時代に友人が「ワンクリック詐欺」を踏んでしまい、かといって親にも相談できず本気で困っていたことを思い出します。当時あれだけ話題になっていたのに、それに準じた教育プログラムは全く無かったような…。



職場での規制の話も、日本にも通じる問題です。記事の中ではサーバーで迂回する、なんて話が紹介されていますが、もっと簡単に、例えば携帯電話を持っていけばトイレでツイッターはできるわけで…(僕の知り合いにも何人か「トイレッター」がいらっしゃいます)。今後のモバイルデバイスの進化を踏まえると、職場環境からの規制は、あまり意味が無いんじゃないかとも思えてしまいます。職場問題については、ソーシャルメディアに関するガイドラインの策定とトレーニングを行うことが、一つの解決策なのでしょう

(もっともセキュリティという問題もありますが…勝手な想像ですが、金融機関などは今後も厳しそうですね。)

ちなみにザッポスはさらに先(?)を行っていて、ソーシャルメディアガイドラインは無く、従業員の自主性に任せているそうです。ソーシャルメディアガイドラインに留まらず、可能な限りポリシーは策定しないとの態度を貫いてるとか。
私たちの哲学は、適切な人を採用することです(Our philosophy is to hire the right employees.)」とCEOのトニー・シェは語っています。従業員への信頼を感じさせる力強い言葉ですね。このような環境下だからこそ、ザッポスの従業員は感動のサービスを提供できるのでしょう。従業員の自己表現を重んじている、とも言えそうです。


僕が今置かれている恵まれた職場環境(就業時間中にブログもツイッターも使ってOK)を考えると、やはり「信頼されているかどうか」「自己表現が許されるかどうか」は働く上で重要だと感じます。もちろん「ソーシャルメディアマーケティングの支援を行っている企業」という特殊な立ち位置ではありますが、どんな仕事にもある程度同じことは言えるでしょう。

ソーシャルメディアは、自己表現の機会と、外の世界と繋がるチャンスを与えてくれました。企業の従業員であろうとも、この恩恵は受けられるはずです。ソーシャルメディアが健全に浸透して、幸せに働ける人が増えたら素敵だなぁ、と日々夢想しています。このサイトのタイトル「日本にソーシャルメディアの風を!」にはそんなメッセージも込められています(と言うことに最近なりました)。

ノマド×セルフブランディング勉強会に参加しました

ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Apr 09 2010

Tech Se7en@aixcaさんが主宰する「ノマド×セルフブランディング勉強会」に参加してきました。「セルフブランディング」というテーマについて、僕もちょっとだけお話もさせて頂きました。

とにかく印象的だったのが、参加者の方々の素晴らしさ!本当に、僕の代わりにお話して欲しかったです。それぞれの立場から、第一線でソーシャルメディアの活用を探求している実践者の集まり、といった会でした。ブログ記事にしたら5本は書けそうな濃密な時間を過ごすことができました。有難うございました。



セルフブランディングというテーマに関して特に印象的だったのは、Tech Wave副編集長のオカッパ本田さん(@okappan)の「次世代の編集者」についての話。

簡単にまとめると下記のような感じ。

・ブログメディアはローリスク・ローリターン。大企業は人件費的に参入が難しい。
・ブログは個人の知名度向上・腕試しの場。
・才能のあるライターを発掘し、Tech Waveで育てていく。
・Tech Waveが育てば、ライターもブランド化される。
・ライターがブランド化されれば、Tech Waveも成長する。
・Tech Waveが育てば、講演や出版などの周辺ビジネスも生まれる。
・「個人」がメディアとビジネスの担い手になる。
・Tech Wave副編集長の@okappanさんは、ライターのセルフブランディングの支援&周辺ビジネスのアレンジを行う。芸能事務所のような役割。それを通して、自分自身もブランディングしていく。これが次世代の編集者像ではないか。

非常に先進的なビジョンだと感じました。Tech Waveの今後に期待です。



@aixcaさんのお話も、体験から語られている強い言葉で、実行力に尊敬するとともにエネルギーを頂けました。こちらも簡単にご紹介。

・WEB制作会社に勤めていたが、深夜まで仕事漬けの毎日。土日は家族サービスと休息。
・会社では評価されていても、外部では通用しない。
・名刺を交換しても、自分の会社はほとんど知られていない。
・そんな状態では、転職しようとしても自分がやりたい方向性と一致しない。
・「自分は“何が”できる人なの?」という自問自答。
・フリーランスとして独立(2010年3月)
Tech Se7enを立ち上げ。個人メディアでセルフブランディング。
・人気記事を連発。初月で3万PVを獲得。
・最近は名刺を渡すと「Tech Se7enの人ですね!」と言われることもある。
・まずは自分の進む道を決めて、その最短距離を行くことが大切。

@aixcaさんの姿からは「新しい働き方を背中で示してやろう」という気概を感じることができました。


こんな記事を書いてしまうと、僕が「会社勤め」を否定しているように見えてしまうかも知れませんが、そんなことはありません。僕自身も会社勤めをさせて頂いており、充実した毎日を過ごすことができています。企業に所属しているからこそ得られるものは、本当にたくさんあります。

「セルフブランディング」という言葉は賛否があるようですが、「より良い人生を歩むための一つの手段」だと僕は考えています。ブログやツイッターを用いることが必須だと思うので、そもそも万人のためのものではありません。セルフブランディングの他にも、人生を良くする手段は数多くあるでしょう。

これから、「働き方」は多かれ少なかれ変わっていくはずです。セルフブランディングは、働き方の変化に対応するための、一つの注目すべき動きだと感じています。

【就活】名刺代わりにツイッターを使う

ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Feb 12 2010

ソーシャルメディアはどう社会を変えるか ③就職活動」という記事に、就職活動中の学生さん(@fwadalaさん)から興味深いコメントを頂きました。


当記事ではソーシャルメディアを自分のブランディングのための手段と位置づけて、就職活動をすることについて述べられていますが、私自身はもっとライトに、つまりtwitterを名刺代わりに使うことから始めています。

もちろんこれは企業が、またはその社員さんがtwitterをやっている+リテラシーがあるということが前提となるので、多くの企業に当てはまる事例ではないのですが、
IDを教えてもらい、フォローしあう。それによって、お互いのTLを覗くことで、どんな人間なのかということをアピールすることができます。

もちろん、これだけではヘッドハンティングにつながるほどのフックには成り得てはいないです。しかし、DMで連絡を取り合い、リアルな交流(≒OB訪問的な)につながろうとしています。



実際にリアルな交流に繋がりそう、というあたりは第三者ながらも、興奮してしまいます。実際に学生がこういう使い方をしている、という事例を得ることができて大変嬉しいです。


名刺代わりにツイッター、とても良いと思います。ツイートの内容によっては十分フックになり得るでしょう。もし可能であれば、さらに一歩進んでブログで熱い想いを発信すると良さそうです。


今回の話とはあまり関係ないですが「<就活>廃止論」には、学生に向けて、社会人のツイートを読むことの有用性が語られています。確かにこれは言いえて妙で、働くことのイメージ、どんな情報が求められているのか、どんな人材が求められるのか、といった情報も得ることができそうです。ツイートを購読するだけなんで、ハードルも低いです。やり方によっては、下手なOB訪問や就職説明会なんかよりも役に立つこともあるかも知れません。新しい選択肢として是非。

「就活におけるソーシャルメディア」というテーマは、後日、時間があれば改めてまとめたいと思います。ソーシャルメディアは就活を乗り越える一つの道具として、十分有効だと考えています。

個人でレバレッジが効く時代に

ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Feb 08 2010

女子大生がヒッチハイク全国旅行-ツイッター活用し支援者募る /大阪 

メディアにも取り上げられていますね。面白いセルフブランディングだと思います。彼女(@yukie0339)はこれから「ツイッターを使って0円で日本一周した人」という肩書きで通じる人間となるでしょうね。この体験を生かして、今後面白いことをやってくれるのではないでしょうか(まだ大学1年生ですし)。

これはアライドアーキテクツ代表の中村さん(@nakamurra)が仰っていたことなんですが、今は個人でも「レバレッジを効かす」ことができます。年功序列で終身雇用が一般的だった時代には、その人の能力や評価は、個人というよりは「会社」に属するものでした。黙々と日々の業務に耐え忍んで初めて、労働市場で評価される人間となるのです。
しかし今は、ソーシャルメディアを使って個人が十分に能力をアピールでき、評価を得ることができる時代です。言い換えれば「フラット化」してきていて、若かろうが学歴が低かろうが、価値ある人はしっかり評価されるようになっています(将来的にはフリーランス的に働く人が増えていくのでしょう)。

逆に言うと、ただ大企業に勤めていたというだけでは、会社の外ではあまり評価されない、ということも考えられそうです。で、ここら辺は特に就活生には考えてもらいたい話で、企業に勤めるという選択肢以外に、自らのブランドを確立させていくことも、きっとこれから重要になってきます
(まぁこれは、僕自身が(斜陽と呼ばれる)半導体業界に勤めているせいもあり「このまま会社にいて、クビを切られたらやばいな」と感じるからであって、個人の価値観の違いや勤めている企業で、受容できるかか変わってきそうですが…。)

若いうちからレバレッジを効かせることができるというのは、本当に画期的です。僕自身そう思います。こんな時代に生まれなければ、恐らく少なくない不満を抱きつつも、黙々と上司に言われるまま雑務をこなしていたことでしょう。転職の話も出てこなかったはずです(ツイッターとブログがきっかけで3月に転職します)。


企業に黙々と勤めるだけが選択肢ではありません。ソーシャルメディアでセルフブランドを打ちたてつつある学生、@Doubles9124さんや今回の@yukie0339さんを見ていて、そんな風に思います。僕も将来的にはフリーランス的に働きたいと考えています。せっかくこんな時代に生まれたのですから、やれる人は是非一緒にやりましょう。フラットな社会はとても刺激的です。

ソーシャルメディアはどう社会を変えるか ③就職活動

ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Feb 05 2010

「就活」はおかしいです。これは僕のような若造でも、体験から語ることができる数少ない真実です。

もう様々なことがおかしいと思うんですが、例えば今の就活生は、出先でも選考に必要なセミナーを予約できるように、iPhoneを買うそうです。iPhoneが無い就活生はネットカフェでリクナビ開いて待機します。受付開始時刻になったら、皆が一斉に予約ボタンを押し、ものの数分で受付終了。よーいどん!に乗り遅れたら、どれだけの熱意と才能があってもその企業への門戸が閉ざされる、なんてこともしばしばあります(とはいえ、無断欠席も多いので、電話で参加意思を伝えればちゃんと席を用意してくれることも多いようです)。最近は特にこの傾向が強くなってきていて、本当に異常だと感じます。自動予約BOTでも作ったら本当に売れてしまいそう。

「大量に集めて大量に落とす」という現在の仕組みでは、良質なマッチングなんか期待できません。これは企業側にも学生側にも不利益です。特に学生側は深刻で、09年卒業の僕は実際に60社にエントリーシート(ES)を送りましたし、早期化も進んでいますから今の就活生はもっともっと頑張っているでしょう。
でも学生が頑張れば頑張るほど、玉石混交的に参加者が増えていき、適切なマッチングが行われなくなるのです。面接が得意な学生と、そうでない学生のギャップが大きくなるでしょう(もはや第一印象勝負)。長期戦と化してしまうと「とりあえず入れればいい」という気持ちにもなりますし、精神的にやられる学生も当然出てきます。「就活欝」なんて言葉も生まれてもおかしくないです。構造的な問題でして、自己責任論では片付けられないレベルに来ています。今の学生は本当に可哀相です。



…と、不満はつらつらあるのですが、じゃあ具体的に何が、って話が今日の記事のつもりです。

ソーシャルメディアはどう就職活動を変えるか。


①企業の採用活動の多様化
企業側としても、リクナビを代表とする就職サイトに疑念を感じ始めているようです。人は確かに集まるが、良い人材が集まらない、値段も高い。そんな企業にとって、ソーシャルメディアはリクナビ以外の選択肢として、十分に有効です。
例えばECナビのツイッター採用活動などは面白いと思います(宇佐美社長のつぶやき)。コストもほとんど掛かりませんし、ツイッターを利用している層というのは、ECナビが求めている人材像にもある程度一致しているのでしょう。

別に非難するつもりはないのを理解していただきたいのですが、かといってツイッターのみで採用活動を行うのは、多少リスキーだと思います。特に採用人数が多い場合は、人材の幅という意味で問題が出てくるでしょうし(ギークばっかり集まるとか)。
「あくまで一つの選択肢」という姿勢が、今は現実的なんだと思います。いずれはソーシャルメディアを使って採用活動を行うのが一般的になるのかも知れません。



②学生側のアピールチャンス
面接で必ず求められるのが「あなた自身をPRしてください」という質問です。これって中々苦手な人には難しくて、僕なんかも緊張して言いたいことが言えなかったクチです。そもそもおかしいと思うのが、わずか10分程度(マスコミなんかだと1分以内でPR、なんて形も)でその人の能力を見極められるのか、って話です。勿論「足きり」としては良いかも知れませんが、それにしても取りこぼしの危険が大きすぎる気がします。まぁここら辺は大分愚痴なんですが…。
そんな学生側には、ソーシャルメディアは面接時間外のアピールチャンスになるでしょう。見てもらえないかも知れませんが、履歴書にブログやツイッターのアドレスを載せておけば、より深く自分のことを知ってもらえるかも知れません。もちろん見られるに値する活動・利用をしている必要があるのですが、人によっては十分にチャンスでしょう。



③「就活」をスキップできる可能性
履歴書に載せてアピールチャンス…というと小さい話ですが、ソーシャルメディア上で一定の評価を獲得してしまえば「就活」なんてものはスキップして、ヘッドハント式に就職先が見つかることもあるでしょう。またはフリーで十分食べていけるようになることだって可能です。極端な例ですが、ソーシャルメディア情報ブログのMashableの創立者、Pete Cashmoreは19歳の時にMashableを立上げ、今はTechCrunchに並ぶ有力メディア運営者にまでなっています(なんと現在24歳です)。当たり前ですが、彼にとっては就活なんてステップは必要ないのです。
Pete Cashmoreの例はそもそも海外ですし、極端だとは思いますが、日本でもヘッドハントは十分にあり得る話だと思います。企業の採用活動なんてものは、本来そうあるべきだと思いますし。良い人材に来てもらうだけではなく、自ら働きかけて、優秀な人材に来てもらう。「就活」における学生と企業のパワーバランスはちょっとおかしいです。実際にヘッドハントされて然るべき優秀な人材もいるはずなんですから。あとは企業側がいかに見つけていくか、学生側がいかに見つけてもらうかという話です。新たな行動を起こすハードルは高いですが、双方にそうする価値はあると思います。


学生側が積極的に情報発信していくことで、仕組みが変わるかも知れません。非常に上から目線で扇動的な言葉になってしまいますが、なぜソーシャルメディアという素晴らしい道具があるのに、学生たちは積極的に使わないのでしょう。企業説明会に行く時間を、ブログを書く時間に使ったら良いのに。それなりのことはやって来ているはずですし、熱い思いだって持っているはずです。「面倒くさい」「向いていない」というハードルを越えれば、十分なリターンは得ることができるはずなんです。勿論誰しもができるなんて思っていません。ですが、やれる人はもっといるはずです。
学生のうちにはとても難しいことですが、現状と将来にもっと疑問を感じて欲しいです。現在の「就活」はおかしいですし、「大企業への就職」の先に待ってる未来は明るくないかも知れません。僕は社会人一年目で、無事に大企業に就職できましたが結局は「就活」に失敗した人間の一人です。大企業という豪華客船に漫然と乗り続けるよりは、むしろ自分の力を鍛えられる職場に入って、20代のうちにレバレッジを効かせる事が、結局は将来の安定に繋がると、社会人になってから気付きました。学生時代、そうした選択は自分にはありませんでした。ベンチャー?不安定でしょ…みたいな感じです。

僕はソーシャルメディアという道具のおかげで、本当に自分のやりたい仕事をできる状況を、引き寄せることができました(3月にソーシャルメディア関連企業に転職します)。現状に不満を抱き、将来に不安を感じているのなら、まず自分の想いと、これまでの活動の成果を発信すると良いでしょう。継続的に価値を提供していけば、必ずや、それは自分のためになります。

学歴関係無しに、自分の価値を率直に伝えられる時代ですこんな時代に生まれたのは幸福なことです



ってな想いを日々抱いています。僕個人が出来ることは少ないですが、変えて行きたいです。

ソーシャルメディアはどう社会を変えるか ②働き方

ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Feb 05 2010

続き物。①は社会貢献についてでした。

ソーシャルメディアはどう社会を変えるか。①社会貢献

社会人一年目が語るにはちょっと不相応なテーマですが、Gary Vaynerchukの著書”Crush it!”や「ザッポスの奇跡(書評へリンク)」、あとは僕自身の少ない実体験から得られた気付きです。

ソーシャルメディアは働き方を変える、と考えます。



①人脈が広がる
ここら辺はもう多くの人が実感しているのかも知れませんが、ソーシャルメディア(特にツイッター)は人脈を形成するツールとして有効です。それが適切な形で行われていれば、普段ではとても会うことができないような人にお会いすることも叶います。積極的に価値を提供していけば、それは評判につながり、様々な方々が「会ってくれ!」と言ってくる事すらあり得ます。
ソーシャルメディアで得られた人脈は、ビジネスに役立つことはもちろん、ビジネスを離れても素晴らしいものです。ツイッターで様々な人と繋がれることは、働く(生きる)モチベーションにも繋がります。


②情報収集効率の向上
様々な立場の人が情報発信をしているソーシャルメディアでは、新聞・テレビなどからは得ることができない情報を得ることができます。また、ソーシャルメディアで伝播する情報は、多くの場合フィルタリングされているので、より自分の興味に即した情報を収集しやすくなります。例えば、ソーシャルメディア関連情報は@toru_saitoさんをフォローしていればとりあえずオッケーな訳です。同じ情報を自力で手に入れるより、大分時間が節約できます。ここで節約できた時間を他のタスクに使えば、仕事の質も向上するでしょう。情報収集を誰かがやってくれている、というのは本当に画期的だな、と感じます。

③キャリアアップ
ソーシャルメディアでの情報発信は、自分をアピールするチャンスでもあります。着実に価値を提供していけば、それは必ず評価に繋がるはずです。僕自身も、9月から書き綴っていたこのブログとツイッターがきっかけで、転職が決まりました。
転職ということに限らず、ブログでマーケティングへの興味を熱く書き綴っていたら、それを上司が見ていて部署を変えてもらえた、なんて話も聞きます(僕の知り合いで実際にいます)。もっとも、それだけを目的に情報発信を続けるのは大変だと思うので、あくまでキャリアアップは副次的な効果という認識程度に留めておくと良いかと思います。アメリカではキャリア向上を目的にソーシャルメディアを使うことは、割りに一般的なようなので、これから日本も変わって行くかもしれません。

④「明日は今日よりも良い日になる」
仕事をする上、ないし生きていく上では「明日は今日よりも良い日になる」という実感は重要だと聞いたことがあります。ソーシャルメディアを使っていると、まさにこれは言い得て妙で、僕自身も日々フォロワーさんが増えていき、色々な方とのつながりができていくことに、興奮しながら毎日を過ごしています。社内でただ仕事をこなしていては決して得ることができない興奮です。単純ですが、職場に行くのが楽しくなりますし、自然と時間を大切にするので、タスクも効率良くこなすことができます。ただこれは、ソーシャルメディアを業務中に利用できる理由がないと厳しいのかも知れませんが…。

パート3は「就職活動」について書く予定。色々と思うところがあるので、まとまらないかも知れません。あわーく、ご期待を。

「ツイッターではいつもお世話になっています」

ソーシャルメディアとキャリア | Posted by IHayato
Jan 26 2010

昨日、日経ネットマーケティングの懇親会に参加してきました。ああいった機会は初めてで不案内だったのですが、頼れる先輩方のフォローもあり、大変貴重な時間を過ごすことができました(@noritakahiroさん、@gotaさん、@can_aeさん有難うございました)。

懇親会の場で改めて気付かされるのは、ツイッターのオフラインでの威力です。初対面なのに初めて会った気がしません。ツイッターには、人の縁を維持・強化する相当な力があるようです。実際、懇親会へのお誘いもツイッター経由で頂いたのであって…本当に素晴らしい道具となり得ます。

特別な話ではないようで、ビーコミの社長さんのブログにも、そんな主旨のポストがありました。

Twitterで新たな人のつながりが拡大中!

結局自分がフォローしている人は「知り合いの知り合い」が多いせいなのか、それとも興味の方向性が近いのか、今までは人から紹介されたり、仕事で関わったりしなければ双方向の関わりを持つことができなかったであろう、同じ業界、もしくは隣接した業界の方にお会いできる確率が高まっている印象です。

もしこれらの人に、ブログを介したり、いきなりメールで連絡をしてお会いしようとしたら、それはそれで難しいかと思います。Twitterだからこそ、気楽に会えたということがあるのではないかと思います。

あんまり人にツイッターは勧めてこなかったのですが、何だか考え方が変わってしまいそうです。とは言え、道具の使い方の問題ですから、人によって向き不向きはあるとは思います。しかし、全ての道具と同様に、使い方次第では素晴らしいリターンを得ることができます。少なくとも、ブログを書かれている方だったら、やっぱりツイッターはやった方が良いと思います(フィード流すだけでも良いので)。

ビジネスでの取引を例に考えると、ツイッターはゴルフや飲み会のような効果を持つのかもしれません。ツイッターで仲良くなっておけば、色々とコトがスムーズに進みそうです(実際に体験レベルでも、その効果は感じています)。将来的には、営業マンにはソーシャルメディア上でも、顧客との関係構築が求められていくのかも知れません。嫌な時代ですねぇ。

大変刺激的な懇親会でした、主催していただいた日経ネットマーケティングに感謝です。

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