
photo credit: karola riegler photography
“バイブル” が生まれる前のハナシ
http://channel5.cc/
素晴らしい記事です。こんな取組みをなさっている方が、日本国内にいるなんて。
マイクロソフトの日本法人がソーシャルメディアマーケティングについての「バイブル」を作るまでのドキュメンタリーです。必読。
読んでいて様々な霊感を頂きましたが、特に強く感じたのは「とにかく啓蒙が必要だ」ということ。
孤軍奮闘ではソーシャルメディアマーケティングは到底成功しません。関係部署間である程度共通した認識を持っていないと、戦略の適切な遂行は困難になります。特にそれは大企業ほど。
現状としては、グローバルビジネスに注力している日本本社の広報部の社員たちでさえ(僕の所属する会社のことですが)「ソーシャルメディアって何?クチコミマーケティングとどう違うの?」というレベルです。
一方、広告会社・広報コンサルなど、エージェンシーの方々は比較的ソーシャルメディアへのリテラシーをお持ちであるように感じます。実際我がソーシャルメディア研究会の広告関係のメンバーたちも、高いリテラシーを持っています。
しかしながら、企業側の担当者はどうか、というと全くソーシャルメディアを理解していないか、やもすれば「本当に使えるのか?ぼったくられないか?」と疑心を生ずる人間すらいます。紹介記事の中でもご指摘があります通り、まずはこのクライアント企業内部のリテラシーを高めていかないことには、良心的なエージェンシーがいくら頑張っても残念ながら「やっぱりいつも通りのバナーとリスティング広告でよろしく」だったり「Twitterで広報とか具体的によく分からないし、まぁしばらく様子見でいいか。」となってしまうのです。
その意味で社内教育のための「バイブル」作りは非常に意義深いものです。(そういえばソーシャルメディア先進企業のフォードも、最近のプレゼン(URL失念)で、次に取り組むべきことに「社員の教育」を挙げていました。)
さてはて、兎にも角にも、ソーシャルメディアの「健全な」企業利用を浸透させるためには、社員の教育です。ソーシャルメディアは適切に取り組めば革新的な手段となり得るものですが、認識不足ではブランド毀損につながることすらあります。またその認識不足は、マクロでみればソーシャルメディアの過小評価(「クチコミマーケティングと一緒なんでしょ?」)にも繋がりますし、ますます米国との遅れが広がる結果ともなるでしょう。
社内研修の部署などと連携を取りながら、ソーシャルメディアについての啓蒙活動を行っていくことが、一見遠回りなようで最短の経路なのでしょう。僕の方でも、現在進めている公式ツイッターの企画と同時に進めていきたいと思います。ソーシャルメディア戦略を始めたいのなら、まずソーシャルメディアについての「エバンジェリスト(サービスの良さを伝える伝道師)」となることが重要と言えそうです。
あとは、これはグローバルビジネスをやっている企業限定ですが、海外から「ソーシャルメディアにもっと注力してくれ、競合はみんなやっている」と日本側に伝えてもらうもの効果的かもしれません。
うちの部署に今アメリカのCMOの方がいらしているので、こっそり伝えてみます。


