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(本の紹介)リカルド・セムラー「奇跡の経営」—ブラジル企業セムコ社の破格のマネジメントを知る一冊

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知人にすすめられて手に取ったのですが、これはすごい本。こんな会社あったんですね。読書メモをご共有。


コントロールをやめる

・1953年にリカルド・セムラーの父、カート・セムラーが創業した会社。多様な業種を扱うコングロマリットとなっており、2004年時点で3000人の社員を抱える大企業に。

・組織階層がなく、公式の組織図が存在しない。ビジネスプランも、短期・長期計画もない。ミッションステートメントがない。決まったCEOが不在であることもよくある。CIOやCOOもいない。人事部がない。経費を承認する人はいない。

・離職率が非常に低い。

・リピーターとの取引が、会社の年間売上高の80%を占めている。

・家族と過ごす貴重な質の高い時間こそが、最優先事項。

コントロールをやめることが絶対的に重要

・人は一人前の大人とみなされているのに、それが職場に鳴ると突然、半人前の若者のように扱われるのはどうしてなのでしょうか?

・セムコが100%所有する子会社については、内部、外部ともに監査はまったく行わない。

・セムコには多様性の文化があり、すべての人を受け入れる場所が用意されている。

人の行動を監視することは、窃盗よりも危険な行為。

・企業はオーケストラのようなもの。それぞれが協力と参加意識を持たないと実現できない。楽譜に当たるものはミッションステートメント。自動車を製造することとモーツァルトを演奏することは同じこと。

・直感力を重視。人間は直感にもとづいて行動することをもっと奨励されるべき。まずはやってみて、失敗すれば謝ればよい。セムコには「許可を願うより、許しを請え」というモットーがある。直感に従って行動することを許可されないかぎり、誰もマニュアルを超えて考えようとしない。


モチベーション

・人は理由があるから働く。「生活」と「生計を立てる」ことを一致させる方法を見つける努力を社員のために行っている。社員が魅力的な何かを見つけられ、かつ、その魅力を高められる組織をつくるべき。

社員が製品やプロジェクトに興味を持たないビジネスは、どんなものであっても絶対に成功しない。自分が「やりたい」という意欲を持てない仕事は、はじめからするものではない。

社員全員が仕事に情熱を持つことを期待しては行いけない。これは残酷なこと。すべての仕事が、情熱を持つに値するものではないという現実がある。

・社員が自ら仕事を決められる仕組みを取っている。自分のライフスタイルに応じて給与をコントロールする「変動型給与」も導入。育児に専念したい場合は、給料を下げ、自分の好きなだけ働く。

社員が自分で自分の給与を決められる仕組みも用意。業界平均、社内の給与水準、会社の業績の3つを情報として提供すれば、社員が自ら給与を決定できる。

・会社の安定した利益や成長は、社員が出社することに意義を感じるようになってはじめて実現できるもの。


…という、マジかよ!という状況や考え方が350ページ以上に渡って展開されるエキサイティングな本。全面的に真似するのは危険ですし無理ですが、「コントロールをやめる」というあたりはホントに共感。ソーシャルメディアマーケティングにも通じるものがありますよね。


かなり刺激的な本です。経営に関わる人は読んでおいて損はない一冊でしょう。おすすめ。


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