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「化粧品に月7万」のバズに見る、成功するソーシャルメディアマーケティング戦術

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肉会」の仕掛人のはあちゅうさんのブログ記事がすごいバズってます。

女の子が一カ月に使う美容費について。|伊藤春香オフィシャルブログ「はあちゅう主義。」

 

ツイッタートレンド入り、4,600RT以上

パフォーマンスから見てみましょう。

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topsyを見るに、4,600回以上RTされている様子。すごいな…!

Ihayatoblog 2012 05 23 16 45 14

恐らくこの記事は8〜10万PV近く稼いでいると思われ、そこから肉会への流入が数万件流れ込んでいると予想されます。ペアを組むというハードルがあるので想像が難しいですが、新規ユーザーも数千人単位で増えているのではないでしょうか。

 

反射的に突っ込んでしまう内容を

今回の「女の子の美容に掛かるお金は月7万です。だから焼き肉奢って。キリッ」という内容は、男女ともに、反射的に突っ込めるコンテンツです。

僕のところに寄せられたRTだけでも、

「男で良かった」
「この値段はあり得ない!(男女ともに)」
「私はもっと掛かっている(女性)」
「共感!(女性)」

といった反射的かつ多様なフィードバックを見かけました。

 

この「反射性」はリアルタイム性の高いツイッターでは、爆発を起こすために重要な要素になります。

スピード感があればあるほど、短期的な「バズの密度」が高くなるわけですね。頻繁に見かけるようになるので、「タイムラインで話題になっている」という実感を得ることができます。で、話題に乗る人がさらに増えていく、という構図が発生します。

 

「鉄板ネタ」を抑える

「ウェブで儲ける人と損する人の法則」という本には、ウェブで受ける「鉄板ネタ」ともいえる要素が11個紹介されています。

・ネット文脈で受ける要素は次の事項。

①話題にしたい部分があるもの、突っ込みどころがあるもの
②身近であるもの、B級感があるもの
③非常に意見が鋭いもの
④テレビで一度紹介されているもの、テレビで人気があるもの
⑤モラルを問うもの
⑥芸能人関係のもの
⑦エロ
⑧美人
⑨時事性があるもの
⑩他人の不幸
⑪自分の人生と関係した政策、法改正など

今回の場合は「①話題にしたい部分があるもの、突っ込みどころがあるもの」にまさに当てはまるでしょう。

流石は中川さんで、ウェブでバズるコンテンツってだいたいこれらに当てはまります。マーケティングのプランニングに使える切り口なので、ぜひ覚えておくと良いと思います。

 

こうした「炎上マーケティング」ってどうなのよ、という意見もあると思いますが、特段、人道に反することを書いているわけでもありませんし、今わき起こっている批判はすぐに消えていくと思います。

最後に残るのは、肉会の「アクティブユーザー率(数)」「マッチング率」というシビアなデータです。今回のコンテンツがこれらの数字の向上に十分に寄与しているのなら、施策は成功といえるのではないでしょうか。

 

関連本。この手のバズるマーケティング施策をみると、いつも中川さんの本を思い出します。新しい観点を与えてくれる名著です。

 

バズワード化した「爆速」にみる、ネット文脈を意識したキーワード選定の重要性

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Yahoo!のPRが素晴らしいなぁ、と昨日から感嘆しています。

ヤフー第二の創業は“爆速化”–「スマホファースト」で手腕振るう宮坂氏 – CNET Japan
新生ヤフー 「爆速」で変革なるか:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京
ヤフー、主要サービスをFacebookと連携–「爆速で対応する」 – CNET Japan

 

記事冒頭の図は「爆速」というキーワードがツイートされている回数を可視化したもの。昨日から突如、みなさん爆速爆速言い始めています。

 

メディア露出とツイッタークチコミにおいて、「爆速」という印象的な言葉が、強烈なフックとなっていることが良く分かります。WBSでも「爆速」がキーワードとして取り上げられています。

しかも、奇をてらっているようでいて内容は外しておらず、ようするに「Yahoo!は一層スピードを上げて市場を開拓していく」という旨が十分すぎるほど伝わってきます。

 

今回の「爆速」という言葉は、「ネット文脈」にかなり即したキーワード選定だと僕は感じています。

ここら辺は「ウェブで儲ける人と損する人の法則(書評)」に詳しいのですが、ウェブには特有の「文脈」があります。例えば、

・賃貸vs持ち家議論
・嫌儲(アフィリエイトなどに対する生理的な嫌悪。最近は下火になってきていますが)
・「○○だけど、なんか質問ある?」
・社畜、ブラック企業談義
・英語学習、TOEIC
・ハッシュタグ大喜利
・美しすぎる○○
・最近だと「ノマド」

なんてものが思いつきます。意図的にこうしたネット文脈に触れることで、ネット上でのクチコミが強烈な広がりを見せる場合があります。

 

プレスリリースなどのような広報活動を行う際には、どのようなキーワードを使うかをよく練ると良いでしょう。Yahoo!の事例を見るに、ポジティブなキーワードをどうネットで受ける形に言い換えることができるか、というのは一つの切り口になりえると感じます。

非常にゲスな例しか思いつかない頭の足りなさを嘆くのみですが、例えば「非常に環境に優しい洗剤」の広報発表なら、「美しすぎる○○(市議でも区議でも書道家でもOK)が○○(商品名)を使ってタオルを洗濯したら美しすぎて驚いた」なんて切り口を作り出すことができるかも知れません。

この例が実際にネットでネタにされるかは分かりませんが、イメージ的にはそんな感じです。うーん難しいですね…。ダメです今のはボツです。すみません。風邪気味なので許してください。

 

「爆速」というキーワードがなければ、今回のYahoo!の発表が僕らの脳に刻まれることはなかったでしょう。キーワード一つで、メディア露出や与えられる印象が変わる好例だと思います。

広報活動においては、ネット文脈を考慮したキーワードの選定も意識していきたいところですね。

 

というわけで推薦図書はこちら。ネット文脈とウェブPRについての入門書。

 

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