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(本の紹介)「ゲームストーミング」—すぐに使える、会議・ワークショップ手法がまとまった必携の一冊

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これは素晴らしい一冊。会議やワークショップ、イベントを企画する立場の方は読んでおいた方が良い本です。


ゲームにおける問いかけ

開幕の問いかけ。ゲームの世界に繫がる扉を開くために行う。「今直面している問題を定義するとしたら?」「どのようなことを探索したいですか?」などの問いをメンバーに投げかける。

舵取りに関する問いかけ。ゲームの方向を調整するための問い。「自分はこれを正しく理解できているでしょうか?」「この議論の進め方は効果的でしょうか?」など。

調査に関する問いかけ。出てきたアイデアをより深堀するための問い。「その具体例をあげてもらえますか?」「日常的な場面になぞらえてそのことを説明できますか?」など。

実験に関する問いかけ。想像力を引き出し、アイデアの可能性を問う。中傷度を挙げ、他のものとの類似を見つけ、思いがけない結びつきを生み出す。「他には何がこのような働きをするでしょうか?」「何を見落としているのでしょうか?」「これが動物だとしたら、どんな種類の動物でしょうか?」など。

閉幕の問いかけ。達成感を得られる具体的なものを生み出す。「こうした選択肢の優先順位はどのようなものになりますか?」「これから誰が何をしますか?」「2週間で何ができますか?」など。

ワークショップや会議を作る上で非常に参考になる枠組みです。


様々なゲーム

親和図法。アイデアを付箋で出し、模造紙に分類する。

ドット投票。参加者に丸いシールを配り、一人5票持たせ、アイデアや選択肢に投票してもらう。複数の項目の優先順位をスピーディに決めたい時に使う。

共感図法。顧客のペルソナを短時間で作成する技法。

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3-12-3ブレインストーム。超高速ブレスト。2語程度のテーマ(例えば「未来のテレビ」)について、3分でその特徴や性質をカードに書き出してもらう。12分でそれらのアイデアを発展させ、ポスターや模型などにまとめる(「ポスターセッション」と組み合わせても良さそう)。3分で各グループが全体発表する。

アンチプロブレム。考えに行き詰まった時、打開のきっかけを得るゲーム。現在抱えている問題と正反対の問題の解決方法を考える。「売上を向上させるためには?」を考えているなら、あえて「顧客に買ってもらうのを防ぐためには?」を考え、ディスカッションする。

カバーストーリー。ポジティブな未来を描くゲーム。例えば「TIME紙の表紙を自分たちのプロジェクトが飾ったとき、その内容は?」といった具体的な状況を考える(先日参加したWSでも使われていました)。

グラフィックジャム。抽象的な概念を視覚化する。WSにおけるウォーミングアップや、ロゴやプレゼンテーションの企画を練る際に使う。「公正」「品質」「戦略」といった抽象的な言葉を絵で表現する。

経験則によるアイデア創出法。組み合わせによってアイデアを生み出す。縦列と横列の組み合わせから意外なもの想像していく。

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円グラフアジェンダ。会議の時間の使い方を円グラフで可視化する。

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ショウ・アンド・テル。テーマを決めて、テーマに関連するモノを持ち寄って意見を共有する。例えば「デザイン」について考えるのなら、「デザイン」に関するモノを持ち寄り、エピソードを共有する。

まだまだこんなもんじゃないくらい載っています。なんせ87のゲームを紹介している書籍です。どれも非常に興味深い手法ばかりで、今すぐに試してみたい気持ちに駆られます。


対話によって問題を解決する「フューチャーセンター」という存在が盛り上がっていますが、会議のやり方も、より「対話」を意識したものに変わっていくのでしょう。

つまらない、やる意義のない、誰も発言しない会議が主流の時代は終わりです。これからの会議は参加するのが楽しくなるようなモノになっていくのでしょう。


というわけでかなりおすすめの一冊。


関連本ではこちらもおすすめ(書評)。

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