賛否両論?イケダハヤトが物申す

寄付によるメディアづくりは可能か?NPO法人「greenz」の事例に学ぶ

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メディアを運営する上では「マネタイズ」が課題になります。

「ihayato.書店」は2013年度は、広告+アフィリエイトで年間500万円程度の売上を確保することができました。来年は目標控えめで、250万円くらいを見込んでおります。まぁ、ぼくひとりならこの規模でもサステナブルにできますので…。


寄付をもらってメディアをつくる

メディアのマネタイズというものは、一般的には広告を売って実践させるものですが、メディアの性質によっては広告の相性が悪いこともあります。広告主が付いてしまえば、彼らにマイナスになることが書きにくくなります。また、そもそもバナー広告なんかは、読者にとっては邪魔者になりがちです。

そうなると、ひとつの方向性として「読者から寄付を貰ってメディアを運営する」という選択肢が浮かび上がってきます。アメリカではこの方法でマネタイズしている大規模メディア(プロバプリカ)も存在していたりするので、日本でも十分可能な気がするアプローチです。

日本ではgreenzという媒体がNPOメディアとしての可能性を追求しています。会員制度は始まったばかりですが、発行人の鈴木さんが書かれた「「ほしい未来」は自分の手でつくる」に具体的な数字が載っていたので勉強がてら考察してみます。


記事の制作やイベントの運営、それらの企画に携わっている広い意味でのスタッフに該当するのがこのメンバーで、アクティブな集まりで60人くらいいます。2013年8月末に120人を超えた「greenz people」(寄付会員)も、グリーンズへの関わり方の一つです。

寄付会員の制度が始まったのは今年の2月と見られます。約半年で120人なので、毎月20人程度の会員増ということになりますね。

会員向けメルマガ「greenz people」のなかでも、規模に関する記述があります。

今年の2月に、僕たちは、greenz peopleという会員を始めました。
主に、グリーンズ自体をサポートしたい方や、
アイデアを参考にプロジェクトを始めようとしている方、
ムーブメントに参加したい方が会員になってくれていて、
月間20〜30人が新規会員になってくれています。

会員の単価は公開されていませんが、最低6,000円/年、最高12,000円/年なので、ざっくり8,000円程度と予測してみましょう。

すると、120人×8,000円で、現時点で年間96万円程度の寄付が集まっていると考えられます。毎月25人増と仮定すると、来年の今ごろは420人×8,000円=336万円になりますね。2年後には656万円。

「ほしい未来」は自分の手でつくる」を読む限り、greenzは現在3人の有給スタッフで回しているようです。言うまでもなく、この人数を300万円程度で食わせるのは無理なので、純粋な寄付だけでマネタイズするのは短期的には難しいでしょう。

そんなことは彼らも無論わかっているようで、greenzは他にも一般的な広告メニューを用意しています。バナーや記事広告はもちろん、ワークショップやイベントなどでもマネタイズしています。

(1)レクチャー
ご希望のゴールに合わせ、「ソーシャルデザイン」をテーマにしたレクチャー・講演を行います。

料金:¥100,000/1回(1時間程度にて交通・宿泊費等は別途)
申込締切:実施の4週間前

(2)ワークショップ
「ソーシャルデザイン」の視点を活かし、コミュニティづくりや、様々なビジネス・政策・ブランド・アクティビティ・サービス・プロダクト・コンテンツ開発のためのワークショップを行います。

料金:¥1,000,000/1回(30人参加4時間程度にて会場・飲食・交通・宿泊費等は別途)
申込締切:実施の8週間前

(3)イベント
「greenz.jp」の読者に向けて、認知拡大・理解向上を目的としたファンづくりのためのイベントを開催します。

料金:¥1,000,000/1回(80人参加3時間程度にて会場・飲食・交通・宿泊費等は別途)
申込締切:実施の8週間前

企業・行政の方へ | greenz.jp グリーンズ


純粋に寄付だけでマネタイズしていくためには、あと2〜3年は掛かりそうですね。会員規模が1,000人を超えたあたりで、安定感が出てくるようなイメージ。これはもう、地道にやっていくしかないでしょうね…。


NPOメディアにおける注目事例としては、物販を絡めた「東北食べる通信」が注目ですね。こちらは毎月1,980円を払うと、情報誌とともに東北の美味しいものが宅配される、という画期的な媒体です。物販型なので、こちらは早期にスケールしやすそうですね。


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