<追記:その②を書きましたので、こちらもよろしければぜひ→遅刻論②:その「迷惑」を、許せるか否か>
家入さんが相変わらず面白いことを言っています。
人間頑張ったって遅刻するし、しょうがないじゃん
これは良い感じに意見が分かれそうですね。ぼくは同意でございます。
善悪感覚という観点から整理してみると、
①遅刻をするAさん
②遅刻をした人間を許さないBさん
③遅刻をしないCさん
④遅刻をした人間を許すDさん
という4人のうち、誰がもっとも悪いかといえば、「②遅刻をした人間を許さないBさん」であって、誰がもっとも善いかといえば、「④遅刻をした人間を許すDさん」ということだと解釈できそうです。
家入さんは「①遅刻をするAさん」を「基本的にはダメなヤツだ」と考えているようです。「遅刻は悪いことじゃないし、遅刻したっていーじゃん!」ではなく、「人間、頑張っても遅刻することだってあるし、仕方ないじゃん!」と言っているのです。多分ですが。ここをはき違えると、家入さんが単にモラルのないおじさんに見えるので要注意です。
何度かお会いしていますが、家入さんは、とても倫理観に優れた方だとぼくは認識しています。悪いことはやらないし、自分の意思ではできない方です。
上で引用した発言は、家入さんにとっては「②遅刻をした人間を許さないBさん」が、もっとも悪く感じられる、ということなのでしょう。
そしてこれは、ぼくも同感です。人間ウンコも漏らしますから、誰だって遅刻はします。ぼくも時々派手な遅刻をやらかします。悪いなぁ、とは思いますが、同時に「まぁ、しょうがないよなぁ」とも思ってしまいます。
「遅刻するヤツは社会人失格だ!」と言う人って、ウンコ漏れたりしないんでしょうかね。ぼくのお腹は割と不安定なので、しばしばギリギリな状態になります。で、電車を1本逃して遅刻する、と。
そんなわけで、ぼくは他人が遅刻しても別段気にならないです。アポをすっぽかされることも年に1〜2回ありますが、別に気にしません。再調整すればいい話ですから。ぼくもミスってすっぽかすことはあるかもしれませんしね。
「③遅刻をしないCさん」も善いですが(まぁ、「決して遅刻をしない」なんて人はいないでしょうけど)、困難なのは、「遅刻をしない」という行為とDさんの「④遅刻をした人間を許す」を両立させることです。
Dさんの想いを言語化すると、「私は遅刻が悪いことだと思うので、遅刻は基本的にしません(仕方がなくてしてしまうことはあるけれど)。他人が遅刻することは悪いことだと思わないので、断罪はしません」という表現になります。
遅刻をしないということを美徳に掲げる人は、他人の遅刻を許せなくなりがちです。ゆえに、③と④は両立が困難なわけです。自分に対する執着を捨て、他人に対する慈しみの心をもたないと、この二つは両立しないでしょう。
「他人にも自分にも優しく。」と語る家入さんは、この困難さを知っているがゆえに、「だったらいっそ、遅刻したからといって自分を責めるのもやめようよ。自分も許してあげようよ」というスタンスを取っているようにも見えます。
「遅刻するのは悪いことだ」と考え、その善悪感覚に沿って生きるのはすばらしいことです。
しかし、それをひとたび他者の行為にも適用し(「常識」化し)、遅刻するヤツは社会人失格だ!と他人を罵るようなことをしてしまえば、その美徳は一気に輝きを失います。
その人は「寛容」という、もっとも人間的な美徳を失っているわけですから。ぼくはそういう人の近くにはいたくないですね。いつ攻撃されるかわかったもんじゃない。危険危険。
僕らは隙間時間の使い方が下手になっちゃってるんだと思う。相手に遅刻されたり、なかなか電話に出てもらえなかったりする時は、その事ばかり考えてイライラするんじゃなく「時間の余白が出来た」と思って妄想や頭の整理をしたらいいさ。自分の時間を他人に依存するから遅刻を許せなくなる。
これもまた金言だと思います。自分を肯定するようでアレですが、ぼくはアポの相手が遅刻すると嬉しくなります。だって、その時間にブログが書けるじゃないですか。すっぽかされると1時間以上空くので、もっと嬉しい笑 というわけで、ぼくとの面会は、遅刻やリスケは気にしないで大丈夫です。
そんなわけで、家入さんの言葉について考えてみました。10/6の午後に「家入一真講演会!自分を晒してとことん自由に生きろ!」というイベントを開催しますので、よろしければぜひ。ぼくが聞き手としてお話を進める予定です。万が一家入さんが遅刻する場合は、ぼくが家入一真論を語って場を繋ぎます。遅刻するのはしょうがないですからね。
ツイッターの反応
色々と意見を頂いたので転載させていただきます。ありがとうございます!
この立場の意見は共感しますね。
@IHayato それって結局、「人は生きる権利がある。何か成果を残している限り。」とか「人は休める。仕事をきちんとしている限り。」とか「いじめは悪い。本人に原因がない限り。」とか本来あって当然の尊厳を誤解しているのと同じような気がしますね。
— Shinohara Keisuke (@KomaTamaSent) September 19, 2013
けんすうさんのご意見。もうちょっと深く訊いてみたい。
@IHayato 個人的にはそれは違うと思っていてですね、許すって単純に「過失や失敗などを責めない」ことなのですよね。許すっていう行為が自分の中でどう処理されているかってあまり関係ない気がするのですよねえ。
— けんすう / nanapi (@kensuu) September 19, 2013
法的な正義との関係について。
@IHayato 僕はどちらの立場でもないですが、この問題を考える上では「遅刻に対しての制裁は労働法で許可されている」という点も押さえておいたほうがいいのではないでしょうか
— 求心力のない周なんとか (@shu_rotaku) September 19, 2013
ごもっともな意見です。「遅刻を許せないやつはダメだ」というのも、押しつけでしょうね。
どちらの立場でもないとか言ったけど、俺はやはり遅刻したくないししてほしくない側かな 柔軟に調整できる人はそれでいいんじゃない、ただ現状そのほうが特殊例だし、その立場から「遅刻を許せないやつはダメだ」とか言われても正直困る @IHayato
— 求心力のない周なんとか (@shu_rotaku) September 19, 2013
連絡があればOKだという、テクニカルな話。
@IHayato 遅刻に関しては、連絡さえくれれば何の問題もない。待ち合わせ場所で相手の為に自分の時間を拘束されるのは嫌だ。自分の自由が存在してさえいれば何分遅れても気にしないよ?という意見ですかね。
— 豊蔵翔太 (@shota_toyo) September 19, 2013
@IHayato 理由はなんであれ遅刻は許されないと思います。事前に連絡してあるならオーケーだと思います。
— のまくにひこ (@nomakunihi) September 19, 2013
「許すというのはもはやビジネスではない」というのは本質的な指摘に聞こえます。
@IHayato いわゆる慈愛の精神ですね。しかし例えばビジネスにおいてはルールが絶対なので、利益追求に反する行為に対して、許すというのはもはやビジネスではないと思います。結局どの場面で「許す」という判断になったのか、文脈がはっきりしなければあまり意味のない議論ですね。
— unselfishman (@sputniksweeth) September 19, 2013
そうなんですよねぇ。ぼくは潔癖なのでそういう「善悪の揺らぎ」は美しくないと感じてしまいます。
@IHayato 一律では是非を判断出来ないのが人間ですかね。常日頃の真面目に仕事をしていて優秀と認められている人とまだ新人でミスが多い人の遅刻一回の重みは違うように思います。良いことでは無いけど影響度が低い遅刻は、個人評価のプラスマイナスのバランスで判断されている気がしますね。
— Ayumi Araki (@ayumi_ark) September 19, 2013
他者を否定することで、自分を肯定しているのでしょうね。そういうやり方は危険だとぼくは考えています。
@IHayato 心理的な側面から見ると、遅刻を許せない人は「時間厳守出来る自分=立派な自分」だと思い込んでいるから、「遅刻する自分=価値のない自分」になってしまうのが怖い。遅刻する人に対して攻撃することで「本当は時間に縛られず自由に生きたいとい」という自分の気持ちを抑圧できる。
— なべっち (@MADADANBOYZ) September 19, 2013
これは面白い問いですねー!マイケル・サンデル的。考えてみます。
@IHayato 例えば在宅介護の仕事においては大げさではなく数分の遅刻が利用者の生命にかかわることもあるのですがどう考えますか?友人との待ち合わせに遅刻とは同列には考えにくいと思うのですが
— 時遊神/中田 毅志 (@theuzing) September 19, 2013
みなさんは「遅刻すること」についてどう考えますか?ぜひコメント欄でご意見をください。
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