賛否両論?イケダハヤトが物申す

嘘を付き合って「和」を維持する日本の会社に耐えられません

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ぼくは嘘が嫌いです。気持ちわるくて仕方ない。ゆえに、会社をドロップアウトしてしまいました。


「転職・独立するつもりです」といえない日本の会社

日本の会社における最大の嘘は、「私はこの会社に死ぬまで勤め上げるつもりです」という前提で振る舞わねばならないことでしょう。

もしみなさんが今の会社、またはこれから入ろうとする会社を、将来のキャリアアップのための踏み台だと考えていたとしても、そのことは口に出してはいけません。

たとえば、面接の場で、「私の夢は貧困問題を解決することです。グローバルに活躍できる御社で経験を積み、将来はNPOを起業しようと考えています。御社にいる期間は全力で働きます。よろしくお願いします」と語っても、面接官は戸惑うばかりで、結局「あの人は扱いにくそうだから…」という理由で不採用にするでしょう。

または、上司に向かって「この会社でできることには限界がありますし、将来は転職しようと思っています。今はキャリアアップのために、この会社に勤めています」なんて言おうものなら、「あいつは会社を辞めるつもりだ、けしからん!」という理由で嫌われてもおかしくありません。

みなさんのなかにも、「ぶっちゃけこの会社は踏み台だけど、角が立つからそれを社内に言い出すことができていない」人は多いのではないでしょうか。

かくいうぼくも、サラリーマン時代、「この会社に長く勤めるつもりはない」ということを、言わないように自制していました。今なら普通に言っちゃうとは思いますが、当時は本音を言うのはペナルティな行為な気がしてしまったんですよね。


みんなで嘘を付いて「和」を守る

本音(「ぶっちゃけこの会社は踏み台です」)を隠すことは、個人としての機会損失と、事業としての損失にもつながります。

辞めるつもりであることを堂々と話していれば、上司は処遇を考慮してくれるかもしれません(たとえば新規事業室にアサインしてくれたり)。本音を語るのは角が立つかもしれませんが、キャリアアップの機会につながる可能性もあります。

本音を隠してしまうと、「こいつは一生この会社にいてくれそうだから、とりあえず4年ばかし地方の工場を経験してもらうか」なんて話にもなってしまいます。会社もムダなコストを払ってしまっているし、当人も将来に繋がりにくい時間を過ごしてしまう。これは悲劇です。


その他にも、日本の会社のなかには、ごく普通に「嘘」がまかり通っています。

たとえば、決して明確にされない昇進のルートなんてものも、「嘘」の一種でしょう。日本企業の内情に詳しい方に聞いた話だと、銀行なんかだと、同じ大卒採用でも出身校別で明らかに出世ルートが違うとか。

そうした暗黙のルールは、もちろん、社内資料で明文化されることはありません。なぜなら、そのルールを明文化してしまうと、「誰でも実力次第では出世できる。みんな平等なんだよ」というニンジンが、幻想であることが明白になってしまうからです。


もっと身近なところでは、尊敬もしていない上司に対して、表面的には尊敬している風を装わないといけない、というのは実に一般的な「嘘」でしょう。

職場では「さすが部長ですね!」と語る口で、6時間後、居酒屋では「マジで部長クソだよな」と語る。こういう気持ちわるさに、ぼくは耐えられませんでした。


「和をもって尊しとす」は大切な価値観ですが、嘘を付き合ってまで「和」を演出するのは、ぼくは不健全だと思います。どこかで我慢することになり、そのストレスは、自他に対する暴力として発散されるからです。

日本の会社で働く人が、嘘っぱちはやめて正直に話せるようになる時代を願います。まぁ、20年後くらいでしょうかね…。


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