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「平等だということが、差別になることもある」

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実に重いテーマの一冊。池袋でホームレス支援活動を行うTENOHASHI代表の森川医師が書かれたノンフィクション作品です。かなりキツい現実が記されており、この手の話に疎い人は衝撃を受けると思われます(レビューにも「これは本当に日本の話か?」という書き込みがありますね)。

 

半歩先にある貧困

・72歳で野宿状態の田中さんは、「ホームレス生活はつらいね」と言った。生活保護について知らないのかと思い、「生活保護を申請すれば、ホームレス生活から脱することができますが、お手伝いをしましょうか」と伝えると、「いや、生活保護は受けられないんだよ」と言った。弱々しく笑いながら「息子が会社の社長でね」と加えた。生活保護を受けて、アパートで休みたい。しかし、生活保護を申し込もうと思うと、家族に連絡が行く、息子さんは「生活保護など恥ずかしい、おまえには受けさせない」と言ったという。そうであるのに、生活は自分でやれと、家には入れてくれないと言うことだった。

 

・ホームレス状態となった人々の中にも、高血圧や糖尿病を患う人は少なくなく、これらの病気が原因となって仕事を失った人も実態は明らかとなってはいないが多数存在する。かつてこれらの疾患は、贅沢病と誤解を受けていたが、今では生活が困窮する人ほど慢性疾患を患っている人が多いことが明らかになっている。貧困であればあるほど食事を選ぶことも、医療にかかることも難しいからである。

 

・認知症が原因でホームレス化する人がどれほどいるのかわからないが、いないことはない。家族がいれば、捜索願が出されて警察が動くかもしれないが、もし、単身アパート生活だった場合は、そのまま「失踪」という形で処理されて、ホームレス化している人たち尾いる。
・生活保護受給者のうち、2割程度が毎年「失踪」となっており、生活保護廃止理由にもなっている。どのような理由で失踪となったのかについて、私たちはもう少し真剣に考えなければならない。

 

・朝日新聞(2013年1月6日)の調査によると、平静23年10月現在、東京23区から生活保護を受けながら高齢者施設に入居している人のうち、6割以上が都外の施設に入居していることがわかった。

 

・日本では推計80万人が治療の必要なアルコール依存症の疑いがあるという研究がある(尾崎氏ら、2005)。アルコール依存症とは、端的に言えば薬物依存症の一種である。

 

・理論的には、知的障害域とされるIQ70未満の人は、全体の2.2%いるはずなのだが、知的障害を持つ人として支援を受けている人は現在日本では、0.4%程度にとどまっている。日本の障害者の人口割合は5%である。国連は、10%程度を装丁している。一方でオーストラリアでは20%程度だ。こうした数値からも、日本が、障害を持つ人たちへの偏った見方をしていることがうかがえる。

 

・「なんで、生活保護はいやなんですか?」「いや、集団生活がダメだ。あと、聞いた話だと、生活保護を取ると働かなきゃなんないんだろ。働け働けって言われるけど、俺はこの体だ、働けねえ」と。「今田さんが生きている現実世界」では、生活保護を取るためには絶対に集団生活をし、就労のために頑張らなければならないことになっていた。だから、病気や恒例ではないのに身体がうまく動かず仕事ができない人、集団生活が耐えられない人は、生活保護を受けられないと確信していた。
・精神科医療にかかわる人たち以外は、一生のうちには、日本人口の半数に近い人たちが罹患するという精神科疾患を有する人たちの支援方法を知らないし、一方で精神科医は、精神科疾患以外を知らないことがある。このはざまで人々は行き場を失い、徹底的に悪化してどいらかに振れ切ったときに、初めてどちらかの病院に受け入れられる。そういう現状を考えると、欧米諸国のように精神科しかない病院はなくなって、総合病院に精神科医がいるようになるというのが理想的だと業界関係者の多くは言うが、実際は凄惨が合わないなどの理由で、日本の現実はその逆に向かっている。

 

・某年1月初旬。小柄で、服を何十にも重ね着した、80歳になろうとしていた女性が言った。「国が借金じゃ言うて、難儀しとるから思うて、生活保護にもならんと、野宿しとるんよ。」

 

・何か辛すぎる出来事に孵化を受けつづけて、うつ病になった人がいたとする。その人を支えてくれる誰かがいなかったとしたら、どうして相談をするということができるのだろうか。うつ病の診断基準に「自責の念」というのがある。こんな状況になったのは、自分の性だと思っているのだ。その人が、みずから助けてほしいと相談窓口に行くのは難しい。頑張って頑張って頑張り抜いて疲れ果てた人が、うつ病になる。その人が自分であらゆる方法を試し切ったと思ったとしたら、どうして、相談をすれば何とかなると思えるだろうか。

 

・自死対策をするならば、誰が苦しんでいて、誰が自死をするのかを考えなければならない。「相談室」や「相談員」をつくっているだけでは、本当に出会わなければならない人とはなかなか出会うことはできない、相談できない人、相談しても意味がないと思っている人に出会わなければならない。TENOHASIは、だから炊き出しや夜廻り活動を続けている。

 

・「ハウジングファースト」という考え方がある。「まずは、住まいを」という意味になる。そのくそこにある理念は、「本人がどこに住みたいかについて、周囲は、本人の能力をジャッジしない」ということである。日本では、周囲が勝手に、本人の行く場所を施設であったり入院であったりを決めることがある。本人がどこに住みたいかを言ったとしても、それができるかどうかを、周囲が判断することがある。

 

・70歳代の、ホームレス状態の男性が言った。「2年間ホームレスをやっている。寒いね。つらいね。でもね、今は、自由だからいいよ。生活保護は受けたくないよ。相談に行ったら、病院に行かなければならないでしょ。そうしたら、私は隔離室に入れられてしまうから」。

 

・2008年、ホームレス者のうち精神障害を持つ可能性がある人の割合は6割だった。パンドラの箱を開けたと非難も受けた。ホームレスに障害者という偏見を上乗せたともいわれた。しかし、事実を隠したまま、人が死んではいけないと思った。2009年、ホームレス者のなかに知的障害を持つ可能性がある人がどれくらいいるかを調査し、その割合が3割だったと発表した。

書中では胸が苦しくなるような実話が多数収録されています。語り口調は淡々としているだけあって、真に迫ってきます。

「平等だということが、差別になることもある」

特に印象的だったのは、冒頭に記されている「平等」の話。これはぼくも何度かブログで書いてきたテーマです。ちょっと長いですが引用。

「平等だということが、差別になることもある」と言った人がいた。「平等でなくてはならないのだ」という言葉には、マジョリティ側による、無言の圧力が含まれている。

極端にいえば、「平等」という概念は、マジョリティの論理から生まれる。

そこには、無意識にマジョリティが共有している「私たちは普通だから、普通でない人は、平等じゃない状態にある人だ」という前提がある。

その言葉は、マイノリティにいる側の人にとって、このように聞こえる。

「マジョリティの考え方に努力して近づかなければならない。マイノリティは存在してはならない不幸な人たちである。マイノリティは助けなくてはならない。私たちは平等なのだから」と。

つまり、あるがままのマイノリティの存在が、否定されていると感じる。
マジョリティでないことは努力不足が原因なのだと感じさせられる。

この論理は非常に重要です。ちょっとわかりにくいかもしれないので、ちょっとぼくの観点から噛み砕いて説明してみます。

 

平等という幻想

まず、大前提として、人間は平等ではありません。注意してもらいたいのですが、平等では「あるべき」です。が、現実として、人間は、この社会は到底平等とはいえないわけです。

もしも「いやいや、日本社会は平等だろう」と思っているのなら、それは相当目が曇ってます。少なくとも機会という観点でいえば、まったくもって平等ではなく、生まれた家庭環境、経済情勢など、自分ではどうしようもない外部の影響によって、平等という条件は崩されます。

(たとえば、ビッグイシュー・オンラインにアップしている「若者ホームレス白書」の事例を読むと、虐待、いじめ、派遣切りなど、自分ではいかんともしがたい要因によって、貧困に陥ってしまうことがあることがわかると思われます。)

 

しかしながら、ふつーに生きていると、この社会は十分に平等であるような錯覚を受けます。自分の努力次第では「成り上がる」ことができる。日本は明確な階級がないので、下克上が比較的容易な社会に思えてきます。

たとえばみなさんの会社は、きっとそれなりに「平等」でしょう。多少の歪みはあれど、成果さえ出せば、平等に評価され、昇進なり昇級という結果につながるはずです。

しかし、それは幻想です。あなたの会社は平等かもしれないけれど、社会は決して平等ではありません。

 

平等という暴力

平等というのはときに暴力的です。自分が平等ではない立場に立たされたとき、まさに「マジョリティでないことは努力不足が原因なのだと感じさせられる」可能性に繋がるのです。

 

もう一度たとえ話を。あなたが、会社で「浮いている」存在だとします。満員電車も嫌いだし、電話応対も嫌い。ムダな会議も嫌いだし、上司の理不尽な説教も聞きたくない。みなさんにとってはその感覚は「普通」ですが、会社のなかでは浮いてしまっています。

「あの会議、ムダじゃない?」と同僚に漏らしても「うーん、まぁそうだけど…まぁちょっと我慢すればいいんじゃない?」とお茶を濁されます。彼らはマジョリティであって、みなさんのマイノリティの価値観をわかってくれないのです。

そんな境遇に立たされたとき、自分に十分な自信がない人間は「この会社のマジョリティに馴染めないのは、自分が間違っているからで、努力不足だからだ」と考えることになるでしょう)。

また、周囲の人は「あいつがうちの会社の文化に馴染もうとしないのは、努力が足りないからだ」とやんわりと態度で伝えてくるでしょう。鈍感な人に関しては、「おまえは未熟者だ!そんなのじゃ社会でやっていけないぞ!努力せよ!」と説教をかましてくること請け合いです。

 

平等という言葉は「みんな同じであるべきだ」という暴力に繋がることがある、ということです。

本来はもっと崇高な観念だと思いますが、実際「平等」が口にされるとき、それは多くの場合「みんな同じであるべきだ、あいつだけ得をしてずるい」だったり、「私はみんなと同じ立場になれない。もっと平等になるよう、努力しなければならない」という自他に対する暴力性を帯びます。これは誰も得しない、みんなで一緒に損をしよう考え方です。

 

格差を認め、ありのままを受け入れる

これからの日本社会は、間違いなく格差が拡大し、可視化されていきます。隣人が餓死をする、なんてことは普通になっていくかもしれません。

だとするならば、できることは、まずは「平等は幻想である」という認識を抱き、「弱者」の存在を「弱者のまま」受け入れることです。

今の日本社会の問題は「日本は平等だから、弱者なんてものは存在してはいけない。あいつらは努力不足だから、弱者に陥っているんだ。自己責任だ」と考えてしまうことです。現実を見ていない、くだらない平等根性です。

弱者はひとまず弱者であることを逃れられません。社会的強者は、ひとまず弱者を弱者のまま包摂し、そこから必要に応じて彼らが「平等」な立場に向かえるよう、美徳の鏡に照らし合わせて支援をしていくべきです(ここでは、強者が自分の価値観を押しつけてはいけません。それは傲慢です)。

 

そんなわけで、本書はこの「平等だということが、差別になることもある」という事実を、凄惨といってもいい実話で浮き彫りにしています。ぜひ多くの方に手に取ってもらいたい一冊です。520円引きのKindle版もあるのでぜひ。

 

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