これすごいですね…。話は知ってましたが、中を覗いてみて感動。
無料で一流大学の講義を受講

Couseraはいわゆる「MOOC」領域のサービス。「MOOC」は「大規模オンラインオープンコース」の略。要するに、オンラインで無料の講義を受けることができる、というサービスジャンルです。「ムーク」と発音するらしいです。
Couseraはペンシルベニア大学、ワシントン大学、ミシガン大学などなど、主にアメリカの大学の講義を無料で受けることができるウェブサイトです。
提携校一覧。ずらり。

理系・文系の学科を幅広く網羅しています。

「Business & Management」は今のところ32の講義群が掲載されています。

デューク大学の「ヘルスケアイノベーションと起業家精神」とか超面白そう。

バークリー音楽大学の講義もあります。なんとゲイリー・バートンの即興演奏に関する講座が…!一流ミュージシャンの講義とか超贅沢。

ユーザー登録すればすぐに閲覧できます。ゲイリー・バートンが教えてくれるなんて。

Thaddeus Hogarthが教えるエレキ&アコースティックギターレッスンも。これはかなり人気のようです。

各講義ページにはフォーラムも設置されています。ソーシャルな学び合いもできるわけですね。

ちなみに東京大学も参画しており、現在2つの講義が予定されています。現在は事前登録受付中。やっぱり英語なのかな?

なんというか、ここまで来ると、大学に行って座学を受ける意味がわかりませんね。言語の壁さえ乗り越えちゃえば、世界中のどこにいたって、一級の教育が受けられてしまうのです。いやはや、すばらしい時代です…。
MOOCの波は日本の教育界も襲うでしょう。高校生向けの大学受験講義に関しては、すでにmanaveeが頑張っており、現在3,920もの動画が無料で公開されています。

このブログで何度か書いていますが、教師の役割は大きく変わっていくはずです。集団に対して一方的に講義を行う20世紀スタイルは終わり、「ファシリテーター」として生徒の創造性を刺激する役割が求められるようになります。
教育の未来。授業はワークショップに、先生はファシリテーターになる
総じていえば、教育はこれからもっと安価になっていくのでしょう。ぼくの娘が大学生になる頃には、「大学に行かずに、自分で勉強をする」という生き方がだいぶ広がっているかもしれません。実際、そんな若者もちらほら出て来ていますし。
ぼくも一応大学で非常勤講師やってるので、偉そうに言わせていただくと、教育産業に関わる方は、変化を覚悟しておくべきです。ぼくらはどんどん「代替可能」になっていくでしょう。「学び」のスタイルは劇的に変わっていきます。