賛否両論?イケダハヤトが物申す

大企業で学べること、ベンチャーで学べること

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「大企業とベンチャーで、学べることの違いって何ですか?」という質問をいただいたので考えてみます。


大企業で学べるもの

ぼくは1年足らずしかいませんでしたが、ルネサステクノロジという大企業(社員2.5万人規模、日立・三菱の子会社、半導体メーカー)で学んだことは次のようなものです。


「セクショナリズム」の存在と、調整の技術
何をやるにも、他部署との調整が必要。大組織でやりたいことをするためには、いろいろな抜け道があることを学びました。

現場スタッフのモチベーション管理の難しさ
特に生産工場で働いている人たちと接して、そのモチベーション管理の難しさを学びました。他の工場の閉鎖・売却が噂されていた最中だったので…。「自分じゃなければいけない」と感じることができている人、将来の夢がある人は、モチベーションを維持できているようでした。

大組織のルールの硬直性(例外は許されない)
ぼくの面倒を見てくれた上司は、親御さんの介護のために、頻繁に始業時刻に遅刻なさっていました。しかし、その方のお仕事は、大部分が一人で完結するものなので、正直毎日会社に来る必要はありません。往復3時間掛けてオフィスに通うくらいなら、在宅勤務を認めた方が、会社にとっても上司にとってもハッピーなのは明らかでした。…が、そんな合理性すらも「ルール」の名の下に実現されないのが、ぼくにとっては衝撃でした。


集約すると、概ねこの3点ですね。

「将来大きな会社を創りたい」という方、「今後、大企業をクライアントにした仕事をしたい」という方は、大企業特有のセクショナリズム、現場のあり方、ルールの硬直性なんてものを肌で学んでおくと、不要な失敗を避けられるかと思います。


ベンチャーで学べるもの

キャリア的にはベンチャー界隈の方が長くて、トライバルメディアハウスに13ヶ月在籍し、独立した後もさまざまなベンチャーに関わらせていただいています。そんなぼくが学んだものは下記の3つ。


労働者の「守られなさ」
大企業のように強力な労組があるわけでもなし、ベンチャーは一般的に、大企業に比べて「労働者を守る」という感覚が薄いのが現実です。そう書くと厳しい感じがしますが、自分が守られる必要のない「強さ」を身に付ければ、その点はデメリットにはなりません。ゲームでいえばハードモードという感じ。

ビジョンの大切さ
少人数だからみんなモチベーション高く仕事できるのかなぁ、と思いきや、意外とそんなに甘くないことを知りました。ある意味、小規模だからこそ「ビジョン」、つまり「うちの組織がどんな課題を解決し、どのように世界を変えようとしているのか」を共有することは重要になります。ビジョンが働くメンバーに強力にインストールされている会社は、パフォーマンスも高くなる傾向があるといえそうです。

自律的な判断の重要性
一般的にベンチャー企業は「ルール」の整備が未発達です。前例があることはむしろ珍しく、仕事に向かうたびに、「これはどうすればいいんだろう?」と頭を悩ませることになります。大企業でもそういった機会がないわけではありませんが、ベンチャーの方が、その機会が格段に多いのです。毎日、これまでに直面していない、新しい難問が降り掛かってくる感じ。人生ハードモードではありますが、当然得られるものは大きいです。


「とりあえず若いうちは力を付けたい!」と意気込んでいるのなら、やはり社員の少ない&設立年数の若いベンチャー企業が、良い環境になると思います。

大企業は流れの遅い大河、ベンチャーは流れの速い渓谷の急流のようなイメージです。どちらも学ぶものはありますが、筋力はベンチャーの方が付きやすいです。


もちろんベンチャー、大企業といっても会社・部署単位でも千差万別なので、あくまで参考情報くらいにとどめておいてください。個人的な体験に根ざした学びですので、この主張はサンプルのひとつにすぎません。

いうまでもないことですが、実際にキャリアを選択する際は、ぼくのブログ以外にも、さまざまな媒体、人から情報を収集しましょう。情報収集はネットでもできますが、CoffeeMeeingなどを活用して、実際に人と会ってみるのが良いと思います。


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