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「仕事が人生のすべてだ!」という人は仕事ができない

本サイトでも何度か紹介している田村耕太郎さんの新刊。グローバリゼーションが進む世界のなかにあって、日本国内で戦う作法について。読書メモをご共有です。

 

課題先進国日本の可能性

・日本はどこまでもドメスティックな国である。日本人全体の中でパスポートを持っている人の割合は約24%。8割近くが「世界をその目で見ない」人たちだ。CNNの2011年の調べによると、このパスポート取得率は同じ島国のイギリスで70%、食料やエネルギーを自給できるカナダでも60%。アメリカはパスポート取得率では30%と日本並だが、移民で成り立っている背景から多様な人種が混在しており、国内に世界があるようなものだ。

・経済で見ても日本は内需大国だ。日本は「貿易立国」であるという誤解があるが、GDP比で輸出は約15%しかなく、輸出のGDP比が過半となっているシンガポール、ドイツ、韓国という本当の「貿易立国」とは違う。経済の90%近くが内需でできているアメリカと並ぶ、内需大国なのだ。

日本は課題先進国なのだ。日本の課題はやがて世界が直面するもので、早めにこれに直面できるのは、経営戦略論でいう「時間の差別化で勝つ」ことになる。

・医療費に”消”という字を一つ加えれば、それは機会になり、医療サービス産業需要が生まれるのだ。この消費者の多くは、個人金融資産の6〜7割を保有する高齢者で、彼らがその資産を消費に回してくれることは日本経済に大きなプラスの効果を生む。

・内にチャンスがあり、それを活かすなら、それは内向きではなく、「戦略」なのだ。

・日本が抱える問題の中で代表的なものは、安全保障についてだ。深刻化する財政・経済問題は、以下の二つの理由で安全保障にも悪影響を与える。①相対的な経済力がなくなると、関係国・周辺国の日本を見る目が変わる ②経済力がなくなると、防衛に必要な予算をつぎ込めない。

わが故郷鳥取県は日本で唯一、今後高齢者が増えないといわれる県だ。なぜなら、鳥取県は世界でもっとも高齢化が進んでいるから。世界の未来は鳥取県にあるのだ。

・今の新興国は、「経済成長の鈍化・人口減少の開始」までに国民皆年金・皆保険を導入することは難しいといわれている。そうなると高齢化になった時の高齢者の貧困や失業は日本のものより深刻化する可能性が大きい。

・(ライフネット・出口社長)日本の女性の地位は、135カ国中101位。これはもう落ちようがないところまで落ちていますよね。OECDの平均くらいまで上がれば、それだけでGDPが15%くらい上がるというデータもあります。他の先進国と違って、「女性」という、まだまったく活かされていないポテンシャルもあります。

・「ユニバーシティワールドニューズ」によれば、2025年までに世界の大学生数は2億6200万人に倍増する見込みだ。その約半分が中国とインドの学生で占めるという。

・70歳を迎えた社会システムデザイナーの横山禎徳氏は「僕らの時代から”お前らは韓国の同世代と比べてガッツがない”と言われてきた」と語っている。そもそも豊かな島国で育った日本人には陸続きの厳しい生存環境で育った中国人や韓国人のようなたくましさは少ないのかもしれない。

・議員時代、中東の王族たちとの会合でも驚いたことがある。なんと、彼らは懇談の約束時間の6時間後に登場してきたのだ。怒りを通り越して呆れ、くたびれ果てたわれわれの前に「ご機嫌どう?」と洗われた彼らに二の句が継げなかった。

・感性豊かに育ってきた。誰よりも厳しいお客様に囲まれてきた。誰よりも厳しい顧客であった。相手のことを配慮できるようにしつけられってきた。秩序ある行動がとれる。空気が読める。これは、長く培われてきた日本人だけの「武器」なのだ。

・英語はできたほうが望ましい。チャンスも広がるし、日本語以外のメディアにも接することができるから情報も増える。それは間違いないが、だからといって過剰に英語を気にしすぎる必要はない。優先順位でいえば、自分が生きていく専門分野の能力の方が大事だ。

・海外の一流の人間はいざという時、われわれ日本人以上のレベルで”空気を読んで”くる。そのレベルにある人たちにとって、“空気を読む”とは「相手の顔色を読んでそこから相手の行動を分析し、それに応じた対応をする」ことだ。目的は「こちらの思惑通りに、相手に気持ちよく行動をとってもらう」ことだ。

・私は「10年間打ち込めばその道のプロになれる」と思っている。(中略)大事なことは、たとえ長期計画でも、一瞬一瞬を最高に活用するために「明日はない」との覚悟で向かうことだ。

著作は概ね拝読させていただいておりますが、重ねるごとにパワーアップしているような…刺激的な一冊です。書中ではリブセンス村上さん、ライフネット出口さん・岩瀬さん、Satisfaction Garanteedの佐藤さんなどなどの対談も収録されており、お得な感じです。

 

「仕事は人生の3割」という割り切りが、プロフェッショナル意識を生む

書中で紹介されているライフネット生命、出口社長のことばをご共有。これ、激しく同感です。

さらに出口氏は「仕事は人生の3割という割り切りが、プロフェッショナル意識を生む」という。人生のすべてが仕事という人は、私情も趣味嗜好も全部仕事に入れてしまうので、プロとしての切り替えができない。

出口氏は「僕にとって仕事は3割だから、急なルール変更もプロとして割り切れる。明日から『みんな”さん”付けで呼びましょう』と言われても、それはプロとして受け入れられる。人生の100%が仕事なんて思っている人には難しいでしょう」と語ってくれた。

「仕事がすべて」な人は、人間が持っている感情の大部分を、仕事という小さな箱のなかに無意識的に押し込めてしまいがち、ということですね。

わかりやすいところでは、「仕事こそが人生だ」と思っている人(Aさん)は、「家族的なアットホームなつながり」を仕事のなかに求める傾向があります。これ自体は悪いことではありませんし、むしろ仕事をする上ではプラスに働く価値観でしょう。

しかし、「仕事なんて人生のごく一部であって、家庭こそが一番大切」と考えている人、ようするに「職場は純粋に仕事をしにいく場所であって、家族的なつながりは求めていない」という人(Bさん)は、Aさんとの摩擦が発生する可能性が高いです。Aさんいわく「Bは同僚を大切にしない!」。Bさんいわく「Aはいちいちウェットな関係を求めてきてめんどくさい…」。

 

「仕事がすべて」の人はアイデンティティを否定されたくないがために、自分を頑なに守る場面も増えてくるでしょう。特に、出口さんのいうとおり「明日から”さん”付けで呼ぶ」といった、「自分の立場・評価」に関わるルール変更にはネガティブに反応するはずです。「仕事が3割」だったら、そんな細かいことにこだわらないで済みますからね。

 

もちろん、「仕事が人生のすべて」と語る人のなかには、こうした柔軟性を維持し続けることに成功している人もいるかもしれません。ぼくは未だ会ったことがないですが…。

ぼくが知っている範囲では、優秀な方ほど「仕事は人生のごく一部にすぎない」という達観を得ている傾向があります。先日対談した慎さんは、本業に加えてNPO活動、バンド活動、マラソンも楽しんでいるというから驚き。すごいキャパシティ。

 

ぼくは自営業なので仕事の割合が比較的高くなってしまっていますが、基本的として大切にしているのは「家族」です。妻と子どもと仲良く幸せに暮らすことができていれば、極論仕事は何をやっていてもいいんじゃないか、と考えています。

 

みなさんは仕事が人生のすべてですか?仕事なんておまけですか?プロフェッショナル意識との関係についてどう考えますか?ぜひコメント欄でご意見を教えてください。

 

社長も役員もただのおっさん

特に印象的だったのが、「上下関係意識」が日本のガラパゴス化を招いているという指摘。書中ではライフネット生命の社長、副社長のことばが引用されています。

「年が離れているからこそ実は気を使わない。うちの副社長の岩瀬はまさに息子世代。われわれ世代も家で息子にダメ出しされることがある。岩瀬に何か指摘されても息子にダメだしされたと思っておけばいい。女性や若者の遠慮のない鋭い指摘に救われたことも少なくない(出口)」

「年齢や役職にかかわらず、お互いがプロフェッショナルとしてリスペクトを忘れないこと。どんな役割をチームの中で担っているのか、それをお互いに認識して、それぞれの得意技を活かしながらチームプレーができることが大事。年齢の異なる人たちと、年上か年下を意に介さず仕事をすることが基本スタンスです(岩瀬)」

ここでは明示的に語られていませんが、年下が年上に対してフラットにコミュニケーションを取ることこそ、実は難しいことだったりします。

ぼくも大企業時代を思い出すと、「社長」も「役員」は雲の上の人でした。社長室に用事があるときなんかは、マジで手が震えたことを覚えています。あのマインドじゃダメだしなんかできるわけがありません。

今から考えると「社長っていってもただのオッサンだよなぁ」と思えますが、やっぱり当時は空気感というか、疑うことを知らずに仕事をしてしまいました。社長から直接「私にはフラットに接しなさい」といわれても、実行には移せなかったでしょう。

 

「年齢や役職にかかわらず、お互いがプロフェッショナルとしてリスペクトを忘れないこと」というのは理想論としては非常に分かりやすいのですが、現実問題として残りつづけるであろうものは、年上よりも、むしろ年下の「上下意識」です。

実際は、ぼくら若者こそが「上下意識」を生み出す原因になっているということです。ぼくたちは「年上とフラットにやり取りをする」というコミュニケーションの作法を学んでいません。「社長」だろうが「役員」だろうが、ただのオッサンなのに、それを肌感として理解することができないのです。

 

ぼく自身も、学生の方なんかと話していると、「若者の方が上下意識を生み出している」ことを頻繁に感じます。

こちらは対等に扱おうとしているんですが、あちらは「上下」がデフォルトなんですよね。いくら「ぼくはテキトーな人間なので、フラットにやりましょう」と伝えても、なかなか変わってくれません。この関係性を突破するのはなかなか難しいです。

 

重要なのは、年下、年上問わず、相手をひとりの人間として尊重することです。相手に対して関心を持つ態度、劣ったものと見なさない態度が、フラットなコミュニケーションの源泉になります。いくらことばが丁寧でも、相手を劣った未熟者だと思っているのなら、それはフラットではありません。

 

役職や年齢に関わらずコミュニケーションを取っていくためには、ぼくは若者の方こそが「社長も役員も、ただのおっさんだ」と相対化する視点を獲得する必要があると考えます。これは、相当難しいことであるのも分かっています。身体に染み込んでますから。

ぼくはフリーランスになってようやく「えらい人も貧しい人も、みんな同じ人間だ」とジョン・レノンのことばが身体で理解できるようになりました。

 

日本には「志」の受け皿がない

非常に面白いのが、「日本には社会貢献意欲の高い若者が増えているし、彼らはとても優秀だが、彼らが活躍できる受け皿がない」という指摘(189p)。

その根拠の一つとして挙げられているのが日米の就職人気ランキング。まずは米国の人文系・2013年度のランキング(Universum社調べ)。

1. ウォルト・ディズニー
2. 国際連合
3. ティーチ・フォー・アメリカ(NPO)
4. Google
5. 国務省
6. Apple
7. ピース・コープス(NPO)
8. FBI連邦捜査局
9. CIA中央情報局
10. 米国対ガン協会

 

続いて日本。2013年卒、文系、マイナビ調べです。

1. JTBグループ
2. ANA
3. オリエンタルランド
4. 電通
5. 三菱東京UFJ銀行
6. H.I.S.
7. 日本郵政グループ
8. 資生堂
9. ロッテ
10. JR東日本

書き写していて失笑が漏れますね…。

 

田村さんは日本の若者について「“志”に燃えつつも、「将来の不安」が優先されてしまっているのだろうか。依然として「安定した大企業」に目線が向いている人が多いのは寂しい」と語っています。

田村さんが指摘するように、今の日本では、志がどれだけあっても、受け皿となる組織がないのでしょう。これは肌感覚でも感じる課題です。「本当はNPOに就職したいんですが、とりあえず大企業に行きます」みたいな若者は少なくないです。

 

アメリカのランキングはしかし圧巻です。企業は3社、残りは政府機関とNPO。アンケートの母集団がそもそもアメリカはエリートに限っているのでは?と疑ってしまいますが、何にせよ違いは明白です。

米国ではNPOや政府機関でキャリアを積むことは、そのまま「上昇」への足がかりとなるのでしょう。海の向こうでは、NPOから高収入な職種(外資系金融、コンサルティングなど)へ転職するのは一般的なキャリアパスと聞きます。日本だと大企業蹴ってNPOに入るなんていったら、全力で周囲から止められそうですよね…。

 

ただ!いいニュースもありまして、日本でもNPOを志願する若者は増えてきているそうです。あとは受け皿となる組織が増えていくことですね。

NPO就職希望の若者増加 説明会に500人 社会貢献へ意識高まる – SankeiBiz(サンケイビズ)

就活:大学生、NPOへ活発 社会貢献目指し狭き門挑戦- 毎日jp(毎日新聞)

 

NPOの就職については、いくつか記事を書いています。先日はBLOGOSで対談もしてきました。早く一般的なキャリアパスにしたいですね。NPOへの就職で悩んでいる人がいたら、お気軽にお声掛けください。分かる範囲でアドバイスいたします。

「NPOで働く」3つのメリット – ihayato.書店 | ihayato.書店

「NPOに就職したい」と考えている若者が増えているらしい! – ihayato.書店

NPOで働くということ〜NPOの価値をどう評価するのか (1/3)(BLOGOS編集部) – BLOGOS(ブロゴス)

 

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