賛否両論?イケダハヤトが物申す

矛盾するのは悪くない!3つの理由

スポンサーリンク

僕のブログや活動全般をちらっと見て、「矛盾している!」と鬼の首を取ったように騒ぐ人たちがちらほらいるので書いてみます。なんなんでしょうねあれは。


1. そもそも矛盾していない

誰かの発言や行動が矛盾しているように見えているとき、多くの場合「実は矛盾していない」ものです。

たとえば僕は「年収150万で僕らは自由に生きていく」という本を書きましたが、かくいう僕は年間売上で600万円ぐらいの収入を得ています。2013年は売上500万円ぐらいです。これが一部の人にとっては矛盾しているように見えるようですが、本を買って読んでいただければ、この矛盾が解消されるかと思います。というわけでぜひポチっとお願いします。

つまり、見ている側が都合よく切り出しているだけで、実は矛盾していないということが、往々にしてあるのです。僕はこの手の被害をよく受けますが、自分もまたそういう見方をしてしまうことが頻繁にあります。発言切り出せば、どんな人だって矛盾するものです。

人間というのは一部だけ切り出して理解できるものではありません。矛盾しているように見えても、その人の中では一貫性がある場合が大半なので、想像力を膨らませることが大切です。


2. 変化すれば矛盾することもある

鬼の首シリーズとして「昔書いてたことと矛盾している!」というものもあります。僕はこの手の非難に対しては「そりゃそうでしょ」という回答を返します。

人間、考え方は変わっていくものです。ちょうど1年前に「コロシアムには出ない」という記事を書きましたが、今はちょっと違う心境になっています。どうしようもない批判に対しては、毅然と、または偽悪的に立ち向かうことも出てくると思います。そういう僕の姿を見て「昔言ってたことと矛盾している!」と非難する人もいるのでしょうけれど、考え方が変わったのだから仕方ありません。

超ポジティブにいえば、成長していくということは、過去の自分との間に、矛盾を発生させていくということです。内田先生の書籍にいいことが書いてあるので引用。


自分が立てた原理原則から抜け出すのは、他人がおしつける原理原則から抜け出すよりもずっと難しい。人間というのは、自分が一旦口にした言葉を死守しようとする本能的な傾向があるからである。

だから、前言撤回を恐れてはならない。「ナントカである」と力強く断言したすぐあとに、「あ、さっきのナシね」ということを逡巡してはならない。

「さっきのナシ」になったのは、自分のさきほどの判断に誤りがあることがわかったからである。他人に指摘されるより早くに自分の誤りに気付くのは、誇るべきことではあっても、少しも非難されるべきことではない。


というわけで、今後も過去の自分の発言とは矛盾することがたくさんあるはずですし、それを悪いことだとは思いません。よろしくお願いいたします。


3. 矛盾しているのが面白い

高度な創作というものは、何らかの矛盾をはらんでいるものです。

僕が大好きなマーラーの最後の作品、交響曲第10番のラストには、「13」度の跳躍があります(以下の動画で23:35あたり)。

「13」という数字は、西洋では不吉な意味を持ちます(「13日の金曜日」とか)。マーラーは最後の最後で、「死」を意味するこの不吉な数字を、作品に刻印したのです。これはそのまま「自分の安らかな死」を表しているとも取れますし、死ぬ間際に「世界への呪詛」を残したとも取ることもできます(マーラーは妻に浮気をされ、作品の中にも彼女への恨みつらみを残しています)。

僕の解釈としては、この死の跳躍には、自らの人生を肯定しようとする想いと、世界への呪いの言葉が、両方含まれていると考えています。「生きてて本当によかった。でも、世の中は恨めしかった」というメッセージですね。これはある意味で矛盾している、アンビバレントな態度ともいえるでしょう。でも、それが彼が最後に至った結論なのだと思います。

思うに、人間というものは矛盾を必ず抱えている存在です。ブログを書いていると、このことを本当に痛感します。そこに人間の面白さがあるとも思います。僕は自分自身の矛盾点を掘り込んでいくために、ブログを書いているといっても過言ではありません。グロテスクなものが見えることもあれば、思わぬ光が見えることもあります。矛盾していることを非難する人たちは、矮小な正義を振りかざしたいあまりに、そういう面白さを楽しむ余裕を失っているのでしょう。


というわけで、別に矛盾していることは悪くないと僕は思います。誰かが矛盾している姿を見て、それをことさら断罪することもしません。よく考えてみれば、矛盾イコール悪という価値観も盲目的です。みなさんも自他の矛盾の善悪について、一度考え直してみてください。


関連記事:「分人主義」について考えてみた – ihayato.書店


関連本。矛盾をテーマにしたビジネス書。面白そうなのでポチ。


スポンサーリンク