
どうも、イケダハヤトです。たくさん本を書いてます。
たまに「印税生活できるんですか?」と聞かれたりします。
んなアホな。印税だけ生きていくなんて、夢のまた夢ですがな……という話を書いてみようと思います。
印税は「発行部数×定価×印税率(8%〜10%)」
印税の計算式はすごくシンプルで、発行部数×定価×印税率となります。印税率は概ね初版が8%、二刷以降が10%というのが一般的です。酒井穣さんが投稿していましたが、最近は「印税率3%」の依頼とかもあるそうです……尾割ってますね。
例えば1,500円のビジネス書を4,000部印刷する場合は、
4,000×1,500円×8%=480,000円
が著者の手元に入ってきます。
ほとんどの本は初版で終わるのが実態なので、1冊の本から得られる収益は概ね数十万円程度です。僕もこれまで10冊くらい共著・単著で書いてますが、どれもそんな感じですね。
冷静に考えると、書籍の印税率って「搾取」だよね。
紙の書籍は、印税率が概ね10%前後です。ライターを入れたり、フリーの編集者を入れる場合は、5〜6%に下がったりもします。今回の本もたしか6%だっけかな?少なくとも10%ではないはず。
書籍出版って、「8%〜10%が当たり前」みたいになっていますが、もはやこれは、今の時代にあっては「搾取」だと思っちゃうわけです。申し訳ないんですが。だって、ぼくが書いた本なのに、なんで取り分が10%なのよ…。
noteでコンテンツを出せば、印税率は80%オーバーです。KDPも70%。有料メルマガですら、印税率は60%。それが、紙の本になると10%。しかも、紙の本は労力もハンパない。
もちろん、これは構造的な問題です。未来永劫、紙の書籍の印税率が80%になることはありえません。それどころか、じわじわと下がっていくことすら考えられます。
ベストセラーになれば……
もし仮に大増刷がかかり、10万部のベストセラーなんかになったりすると、収益の桁が変わります。
100,000×1,500×10%=1,500万円
「夢を叶えるゾウ」のように200万部なんて行った日には、億単位の収入になるわけですね。これはもう、かなり夢叶っちゃいます。ここまで行けば「印税生活」も可能ですが、一握り中の一握りですね……。
なお、「新書」だと単価が半分ぐらいになるので、10万部刷っても700〜800万円程度にしかならないのが現実です。
10万部で1,000万円以下!いわゆるベストセラー作家であっても、「印税生活」の実現は困難なのです。
余談ですが、印税は「実売部数」ではなく「印刷部数」で計算されます。なので、10万部刷って9万部しか売れなくても、著者の手元には10万部分の収入が入るということです。
著者の紙離れ。
印税10%、単価1000円という一般的な本のイメージは、著者印税を考えると、最低1万部(100万円)、できれば3万部くらい売れることを想定して設定されているものです。しかし現実にはそんなに売れる本はほとんどありません。そのため著者も書籍執筆に時間をかけなくなってきています。
— 東浩紀@今週木金は沖縄 (@hazuma) 2015年2月22日
結果として1週間で書いたような適当な本ばかりが現れています。その傾向を加速したのが新書ブームですが、これは著者側の怠惰のせいではなく市場の歪みのせいです。3000部しか売れなくても5000円の設定ができれば150万円入ります。しかし多くの出版社はとにかく値段を下げようとする。
— 東浩紀 hiroki azuma (@hazuma) 2015, 2月 22
新書初版6000部、定価700円でしかも対談とかの場合、著者ひとりの印税は手取り20万に届かない。これでは雑誌掲載対談の再掲載が限界。まして書き下ろしなんて。いまは多くの著者から見て書籍は「割に合わない」商売になってきている。このままだと出版は質的に衰退すると思います。
— 東浩紀@今週木金は沖縄 (@hazuma) 2015年2月22日
そういえば、そもそも印税も崩壊してきている。いまは7%とかも多いんじゃないかな・・
— 東浩紀 hiroki azuma (@hazuma) 2015, 2月 22
そもそも、紙の本自体が売れにくくなっています。今は電子が主流になりつつあるので、「重版」がかかりにくくなっている印象……。
ぼく自身はもう紙の本は書く気がありません。ブログやnoteで書いている記事を、編集して紙の本にするのはありですが……書き下ろしの場合は労力に見合いません。
内容や著者にもよりますが、ぼくの場合は、一冊の書籍を仕上げるのに、打ち合わせも込みで50時間はかかります。それに加えて、締め切りの精神的ストレスがかかります。んで、売れないと凹みます。
ぼくはやりませんが、半年くらいかけて一冊の本を執筆することも、珍しくはありません。それで50〜100万円程度の収入しか見込めないのは、割に合わないんですよねぇ。ウェブで書いたほうがぜんぜん儲かるんで。
電子書籍の可能性
電子書籍化で著作者にも応分な配分を!と叫んでいるひとは多いけれど、電子書籍化すればたしかに部数はクリアになるが、売り上げ印税になる(そもそも印刷がないから)。しかも書店がディスカウントすればその分跳ね返る。入金も遅くなる。いま1万部内外の作家は収入半減するんじゃないかな。
— 東浩紀 hiroki azuma (@hazuma) 2013, 4月 3
そう。今はウェブで直販できるんですよ。
Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングは印税率が35%、70%での出版が可能です。たとえば800円の電子書籍を売る場合、70%の印税であれば、
1,000冊×800円×70%=560,000円
の収益になるわけです。
たった1,000部の実売で、50万円以上入る
というのはなかなか衝撃的ですね。
かくいうぼくも、15冊ほどの電子書籍をリリースして、これまで40万円くらい稼いでいます。電子書籍は毎月10〜15万円程度の収入になりそうです。
「note」で連載している記事をリライトして書籍にしているので、手間もかかっておりません。もう、紙で出す意味はほんとよくわからないなぁ……。
参考までに、ここら辺が売れ筋です。
文章で飯を食うなら、クラウドソーシングから。
読者のなかは「文章を書くのが得意だから、これを仕事にしたい」と思っている方もいると思います。そういう人には「ランサーズ」「クラウドワークス」「シュフティ」などの、「クラウドソーシング」がおすすめです。
クラウドソーシングを使えば、毎月1〜2万円はすぐに稼げるようになります。時給はアルバイト並かそれ以下ですが、案件をこなしてうまくなると、月収20万円くらい稼げますよ。
私は現在、クラウドソーシング1本で稼いでいます。
いわゆる副業目的でこの仕事をしているのではありません。あくまでも本業になっているのです。特に何もアルバイトの掛け持ちなども、行っていません。実質的には、ほぼクラウドソーシング1本です。
具体的な金額は書きませんが、サラリーマンと同程度の収入は得ている状況です。
今の時代なら「引きこもってクラウドソーシングで毎月10万円稼いで、余力の範囲でひたすらブログを更新する」というのが、文筆業のおすすめルートですね。
イケハヤはもう本を書きません。面白い編集者以外とは。
書籍執筆依頼がちょいちょいくるけど、もう割に合わなすぎてやる気がしない……。
印税なんて重版しても100万円とかそこらなんです。2日本気でブログ記事を書けば稼げる金額。
箕輪さんクラスのおもしろ編集者とじゃないと、もはや本を作る気分にはなりませんな。編集者の皆さん、どうぞよろしゅう。。— イケダハヤト@仮想通貨 (@IHayato) 2018年1月20日
お金を稼げるようになると、仕事を断りやすくなっていいですね。
ここまで育ったブログは収益性最強なんで、ほとんどの仕事は割に合わなくなりました。
丸一日出張とかで拘束される仕事は、日給100万円くらいもらわないとやる気が出ない……。よっぽど面白くないかぎり断ります。— イケダハヤト@仮想通貨 (@IHayato) 2018年1月20日
与沢さんと共著で仮想通貨本やりましょう https://t.co/2LoZLU8ae3
— 箕輪2.0 (@minowanowa) 2018年1月20日
それは面白いw https://t.co/Byw2Ld3eUA
— イケダハヤト@仮想通貨 (@IHayato) 2018年1月20日
最近はバブルなんで、実際デイリーで50万超える日は珍しくないですね。印税一冊分!

「働いたら負けかなと思ってる」の名言で知られる田端さんからは金の亡者扱いされてますが!
順調に金の亡者に育ってきてるなwww https://t.co/jwr7UK8W4M
— 田端 信太郎 (@tabbata) January 20, 2018
逆説的に、「お金のために働かないで済む」状態になっているので、とても健康的です。
純粋に面白いプロジェクトだったり、純粋に意義があることだけにフォーカスできますからね。
お金がほしければブログ書いてればいいだけですから。
書籍はもうオワコンというか、よっぽどのテーマじゃないかぎり書き起こす気はしませんね……。
自分の考えをまとめるならブログでも十分ですし。
いやー、箕輪さん編集で、与沢さんとの共著はやりたいですね!金の亡者っぽい感じで!
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