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「コンシューマライゼーション(consumerization of IT)」とは

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最近盛り上がりつつある言葉なので改めて整理。


「コンシューマライゼーション(consumerization)」とは?

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(iPadのPOSレジアプリ「ユビレジ」)

特にIT分野で見られる、企業向けソリューションの中に消費者向けの製品が浸透しつつある状況を「コンシューマライゼーション」と呼びます。

分かりやすい例としては、

・専用携帯端末ではなく、iPhoneのようなスマートフォンを会社業務にも使う
・専用タブレット端末ではなく、iPadを業務に使う
・グループウェアではなく、Facebookグループを業務に使う

なんてところが挙げられます。


背景には、消費者向け製品の進化・浸透のスピードが、企業向け製品のそれより速くなっているという事情があります。

ITソリューションが高価で、専門的だった過去の時代には、最新の技術は主に企業向け製品から実用化されていきました。教科書に載っている、冷蔵庫サイズの初期のコンピューターはまさに業務用ですよね。あんなもの家に置いている人はいないわけです。

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BYOD(個人デバイスの職場利用)が促進

消費者向け製品の方が使い勝手が良く、高性能で、安価になっている現状は、企業における「BYOD(Bring Your Own Device(個人デバイスの職場利用))」を促進します。

参考:「BYOD(個人デバイスの職場利用)」の7つのメリット


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2001年に行われたグローバルな調査では、すでに米国では75%の調査対象企業が、業務に個人デバイスを使うことを許可しているという結果がでています。日本はその半分の36%なのは象徴的ですね。


性能勝負から、デザインの戦いへ

ここからは個人的な考察ですが、ITソリューションの世界で、もはや「性能(スペック)勝負」が終わっていることも、コンシューマライゼーションの背景にあるのではないかと考えます。

ウェブサービスが大量に作られるようになった昨今、勝負はすでに「デザイン」に移っています。デザインの優劣が、消費者に受け入れられるかどうかを左右しているのです。

多くの企業向けソリューションは、スペックは確かに高いかもしれませんが、使い勝手は洗練されていません。多くのスタートアップが「シンプルさ」を売りに業務用製品の世界を攻めだしているのも、そうした理由でしょう。

使いにくい電話会議サービスを再発明する「Uber Conference」

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企業向け製品は、使い勝手の面でも「コンシューマライゼーション」、すなわち消費者向け製品に近づいていくでしょう。

高機能・高価格で、使いこなすために長期間のレクチャーや修練が必要なソリューションは、早晩地位を失う可能性が高いと僕は考えています。

逆に言えば、スタートアップからしたら、業務用サービスの世界は起業ネタの宝庫です。複雑で使いにくい既存のサービスより、シンプルかつ安価なものを作れば、ニーズを捉えることができるでしょう。


他にも論点があると思いますが、とりあえずこんなところで。補足があればぜひコメント欄にてご教示ください。


関連本。開発やマーケティング手法なども、消費者向け製品のそれに近づいていくのでしょう。こちらは新規事業に関わる方必読です。

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