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【解説】「dapps」の定義とマネタイズ事例を淡々とまとめるよ。

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dappsについてまとめていきます。

dappsって何?

最近話題の「dapps」、知ってますか?

読み方は「ダップス」というのが一般的かな、と思います。もしくは「ディーアップス」ですかね。お好きな方で読んでください。

「dapps」は、新進気鋭のヒップホップグループではなく、「分散型アプリケーション」を指す用語です。

して、分散型アプリケーションとは何なのか?

もっとも広い定義としては、「ブロックチェーンを使ったアプリケーション」という程度の意味で抑えておけばOKです。

ただ、これだとちょっと広すぎて、ブロックチェーンオタクから「お前が言ってるそれ、ぜんぜんdappsじゃねぇYO!!」とdisられる可能性があります。

えぇ、この世界は厳しいのです!

より狭い定義でいうと「ユーザーによってフォーク(分岐)することが可能なアプリケーション」というと、うまく理解できるのではないかと思われます。

アプリがフォークってどういうこと?

フォークが可能というのは、どういうことか。

ビットコインはもっとも有名なdappsの例で、実際にフォークしていますよね。

その結果、ビットコインキャッシュやビットコインゴールドなどの通貨が生まれています。

よりアプリっぽい事例でいうと、分散型取引所の「EtherDelta」がフォークして生まれた「ForkDelta」という取引所があります。

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ForkDeltaはなんかいざこざがあったようで、さらにフォークするという話が出ています。

スマートコントラクトは公開されているので、ぼくらもまた、フォーク版を作ることが可能です。

といいつつも、「フォーク(分岐)」の定義は実のところ難しいのですが……。

フォーク前の資産を、フォーク後に引き継げる」というとわかりやすいでしょうか。

たとえば、仮にツイッターがdappsだったとしましょう。

イケハヤはツイッターをフォークして、「イケハヤッター」を作ることができます。

イケハヤッターにおいては、ツイッターに存在する「過去のツイート」「フォロー関係(ソーシャルグラフ)」「いいね!の情報」などが引き継がれます、

ユーザー資産が引き継がれるので、新規ユーザーも違和感なく移行することができるわけです。

事業者側から見ると、ゼロからサービスを立ち上げるより断然スムーズになるとも言えます。

なぜそんなことが可能かというと、理想的なdappsにおいては、あらゆるユーザー資産がパブリックなブロックチェーンに載っており、それを自由に参照できるからです。

今までのデータというのは、企業が保有するデータベースにクローズドなかたちで格納されていました。

APIを通じて、その一部が公開されることはありますが、あくまでそれは運営企業の裁量で行われています。ツイッターなんかもAPI制限厳しいですよね。

dappsにおいては、原則的にすべてのユーザー資産が公開状態になります。だから、自由にフォークができるんですね。

ここらへんの話はLoomの記事も参考になります。

Asheron’s Callは長期間運営されていたオンラインRPGであったが、2017年初頭にその扉を閉ざした。 Asheron’s callは12年以上にわたり続き、最後の時でもコミュニティは強いものであった。

スタジオが強制的にゲームをシャットダウンすると、グループで集まってすべてのゲームパケットを記録し始めた。彼らは2億2400万以上の全ゲームメッセージを含む1億3100万パケット以上をキャプチャーし、そのデータからゲームサーバーを慎重に作り直さなければならなかった。それはまるで古代エジプトの壁面の筆跡から、言語を再構築しようとするようなことだ。

もしこれがブロックチェーン上で動いていたとしたら、コミュニティはデータをフォークし、コミュニティが存在する限りゲームは存続していただろう。

フォークとは自由である – Loom Network JP – Medium

当面は「セミdapps」が主流になる。

ただし、実際の実装においては、すべてをブロックチェーンに載せることは困難であるのも事実です

ブロックチェーン自体がまだ未熟なので、すべてを分散的にやろうとすると、そもそもアプリが使い物にならなくなるんですよね。

ゆえに、当面の間、市場に出てくるdappsの大半は「セミdapps」みたいなものになっていくでしょう

これはまぁ、仕方のないことですし、ユーザー側には関係のない話です。「このアプリ、フォークしたい!」とか普通思いませんからw

技術的なハードルを考えると、「完全dapps」が出てくるまでにはまだ時間がかかるでしょう。

そして、そのようなものは支持されない可能性もあります。

コアなユーザー資産部分は、運営企業が相変わらずクローズドにしつづける……とかは案外ありえそうですね。

ゲームで言えば、ゲーム内通貨のみトークン化して、あとは現状どおりの運用で続ける、みたいなイメージです。あんまりオープンにしすぎるのも、メリットなかったりしますから。

完全なdappsの経済圏が花開くのは、2030年とかそのくらいなのでしょう。

アプリケーションを「フォーク可能」な設計にするのはデメリットも孕むので、そう簡単には進まないと見ています。

今までのアプリ経営戦略とはまったく違うモデルが求められるのかも。ここらへんはエキサイティングなテーマですね。

dapps事例:CryptoKitties

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さて!ここからはdapps(不完全なものを含む)のマネタイズ事例をまとめようと思います。

まずはdappsの代名詞?ともいえるクリプトキティーズ。

マネタイズの構造はこんな感じです。

  • 「Gen 0」キャラクターの販売
  • 限定キャラの販売
  • 販売手数料

手数料は3.75%とのこと。

記事執筆時点(2018年3月)一週間の取引ボリュームは400〜500ETH程度なので、手数料はざっくり一週間で15〜20ETHほどでしょうか。

日本円だと60〜100万円くらい。手数料ビジネスとしてはしょっぱいかも……。


ただ、限定キャラのマーケティングが超うまくて、猫によっては1,500万円くらいで売買されていたりもします。バカにならない収益源になりそう……。


クリプトキティーズは1,200万ドルをVCから調達しています。ビジネスモデルには課題がありそうですが、どんな方向を考えているのか注目ですね〜。


キティーズは一種のプラットフォームになっており、自分の猫を利用できるさまざまな外部アプリが登場しています。この流れは加速しそうですね!

  • Purrbook
  • KittyRace – Race CryptoKitties, win ETH
  • イーサエモン

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    もひとつ!

    クリプトキティーズにゲーム要素を加えたような存在である「イーサエモン」。こちらもビジネスモデルを研究してみましょう。

    • 公式店でのキャラ販売
    • 手数料
    • マップの販売
    • ゲーム内通貨「EMONT」の販売(未実施)

    なんてところでしょうか。

    基本的にはクリプトキティーズと同様ですが、イーサエモンはゲーム内通貨「EMONT」があるので、これをマーケットで放出するという道もありますね

    ぼくが知る限りでは、まだ公式からの販売は行われてません。

    ビジネスとしては、現状、キティーズ同様しょっぱい感じです。

    全体のバトル回数をどう増やしていくかが課題になるのでしょうね。

    「ゲーム内のマップ」の販売も始まりました。土地を購入したユーザーは、そのマップ上で発生する手数料収益が分配されるという仕様。

    こういう斬新な機能も、ブロックチェーンゲームの面白さですねー。


    EMONT価格が上がるとバトルを行うインセンティブが高まるので、戦略的に価格を上げていけるとよさそうです。

    積極的に開発が進んでいるので、かなり期待が持てます!

    イーサタウン

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    こちらも注目タイトルです。

    限定キャラのプレセールは、それぞれ200万円近い価格で落札されていました。すげぇ……。

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    マネタイズはこんな具合。

    • 公式店でのキャラ販売
    • ゲーム利用手数料
    • フロアの販売

    イーサタウンはプラットフォーム性があるので、企業タイアップからの収益も期待できそう。すでに一部の企業とは連携が進んでいるようです。

    正式リリース前ではありますが、ゲームとしても、投資としても、けっこう筋がいいのでは?と期待してます。今後の開発動向に注目ですねー。


    BitPet

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    小銭が稼げると話題のBitPet。

    こちらはイーサリアムではなく、HyperLedgerを使うそうです。4月に導入予定。

    リリース時点ではパブリックなブロックチェーンに乗ってないので、dappsとは言えない状態です。

    だからダメだということもなく、むしろ、ブロックチェーン使ってないから快適に遊べますw

    ビジネスモデルはこんな感じ。

    • 公式オークションでのキャラ販売
    • 手数料

    キティーズと同じですね。

    ゲーム内通貨は一応「POP」というものがありますが、ETHと同価値なのでセールをするのは難しいと思われます。

    ビジネス的には……うーん、やっぱり儲かるようには見えません。

    初期のキャラ販売では稼げるんですが、手数料ではなかなかマネタイズが難しい印象ですね。ユーザー数が10万人くらいにならないと成り立たない気がします。

    儲かるdappsは可能か?

    と、いろいろ見てきましたが……dappsは儲かるのかどうか、これが気になりますよね。

    2018年3月時点では、「やっぱり厳しい」としか言えませんw

    こんなボトルネックがあります。

    • そもそもすべてをブロックチェーンで動かすことが困難
    • アプリとしてのUI/UXに難あり(Metamask必須など)
    • スマホアプリの場合、Appleにリジェクトされる可能性あり
    • 仮想通貨保有者が対象なので、ユーザーの母数が限られる

    前提となるユーザー数が少なすぎるんで、そもそもお話になりませんね。

    クリプトキティーズですら、デイリーの利用者1,000人以下とかですからね……w

    トップアプリでDAU10万人くらい確保できるようにならないと、ビジネスとしては成立しないでしょう。それがいつになるか……やっぱり2022年くらいでしょうかね?

    とはいえ、今のdappsに価値がないかというと、そんなこともありません。

    dapps経済圏が花開くとすると、今人気のアセットは、今後さらに人気になる可能性があるんですよね。

    たとえば現状はゲームとしていまいちな「イーサエモン」ですが、これVR対応するそうです。VRでバトルできるようになったら、そこそこ人気になるかも。

    VRにとどまらず、その他のプラットフォームにもイーサエモンキャラが乗ってくる可能性は高いです。

    「クリプトネコとイーサエモンをバトルできるARアプリ」とか出てきたら面白そうですね。技術的にはすでに可能なはず。

    とうわけで、ポジティブなストーリーとしては、今支持されているdapps内の資産は、今後高い価値を持つ可能性があります。

    ブロックチェーンによるオープンな経済圏が花開くことを前提に、ユーザー資産を育てていけるアプリはビジネス的に成功するかもですね。遠い道ですが……w

    いずれにせよ、dappsはまだ始まったばかりの概念であり、市場です。

    どんなかたちで進化していくかは、誰にもわからないフェーズ。

    実際に動くものがどしどしと出てきているので、触りながら勉強しましょう!

    余談ですが、今のうちにdapps開発ができるようになるとおいしいでしょうね。

    TechAcademyでイーサリアムの開発が学べるので、スキルアップしたい方はどうぞ。無料体験もできるそうです。

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