ショートストーリー

憂鬱な月曜日に、慣れてはいけない。

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Paku 855asd TP V

また、月曜日が始まってしまった。

クライアントとのミーティングを終えて京王新宿駅で特急を待っていると、真横に見覚えのある顔が。大学時代にお世話になった先輩だった。

「……あれ?先輩ですよね?」

「……おぉ?こんな場所で会うなんて、偶然だね。」

「卒業してからなので、3年ぶりですかね?」

「そうだね、久しぶりだ。」

「学生時代、いろいろお世話になりました。先輩は今何をしているんですか?お仕事。」

「フリーランスのエンジニアだよ。DeNAに入社したんだけど、いろいろあってすぐ独立したんだ。」

「そうなんですか!」

「なかなかねぇ。会社勤めが性分に合ってなかったみたいで。いい会社だったけどね。そっちはどう?」

「日立系の会社で営業やってます。これ名刺です。」

「お、ありがとう。ごめん、今名刺もってなくてもらうだけ。楽しい?仕事は。」

「それが、あんまり面白い仕事でもなくて。会社自体は悪くないんですが、扱っている商品に興味が持てないんですよね。仕事に情熱が持てなくて。」

「そりゃあ、辞めたほうがいいね。」

「そうですか。」

「俺もそうだったんだよ。DeNAでデジタルメディアの開発やってたんだけど、どうも熱が入らなくて。プロダクトが好きになれないと辛いね。」

「でも、興味があるサービスも社内にはあったんじゃないですか?」

「それはそうなんだけど、すぐに異動できるもんでもないじゃない。」

「そうですが……。」

「辛かったんだよね、月曜日が。せっかくの若い時代の時間を、そんな風には過ごしたくはなくてさ。」

「……。」

ちょっとかっこよく言えば、『憂鬱な月曜日』に慣れてしまうのが、怖いと思って。

「どういうことですか?」

「そのままだよ。人間は、嫌な気分で月曜日を迎えることに、慣れてしまうと思うんだよね。死ぬほど嫌なわけでもないわけで、一度出社してしまえば、自分をごまかせる。一週間耐えれば休日があるし、一ヶ月耐えれば給料がもらえて、半年耐えればボーナス、数年耐えれば希望の部署に異動できるかも……みたいな。」

「今の自分が、そんな感じです。」

「そうだよね。顔色見てわかったよ。」

「辞めたほうがいいですかね。」

「俺はそう思うけどねぇ。若いならなんとでもなるし。困ったら仕事振るよ、営業スタッフほしいし。」

「それは気が楽になりますね。」

「そんなもんだよ。独立して思うけど、割りとなんとでもなる。だめなら戻ればいいし。今は第二新卒向けの就職サイトとかも増えてるしね。」

「早く憂鬱な月曜日から卒業できるようにがんばります。」

「そうだね、月曜が楽しいと、いいよ。今は月曜が来るのが楽しみなくらいだよ。俺。」

「うらやましいです。」

「まぁ……環境変えるしかないね。」

「あ、電車来ましたね。」

「フェイスブックつながってるよね?」

「はい。あんまり更新してませんが……。」

「またなんかあったら連絡するよ。会社やめるときも相談乗るし。」

「ありがとうございます。」

少しだけ、気分が晴れた。今の会社で消耗しつつ、新しい道に踏み出してみようと思う。

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