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「水素水」は効果あると思いますよ。書籍「病は気からを科学する」がおすすめ。

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いやー、面白い本でした。

水素水、効果あるかもね。

ほら、「水素水」ってあるじゃないですか。「ただの水と変わらない」とメーカーも認めるトンデモ商品。

でもまぁ、冷静に考えると「まったく効果がないのに売れる」ということって、ないと思うんですよね。

たとえば「水素水が認知症に効く」みたいな話があるんですが、そもそも認知症の方って慢性的に脱水症状になりやすいので、水素水(=ただの水)を飲むと症状が緩和される、ということはありえるわけです。

認知症の高齢者は脱水傾向の人が多く、脱水によって意識レベルが低下することで認知症の症状が悪化することが多いと考えられます。食事以外で1日に約1,500ml以上の水分を摂っているか確認しましょう。

認知症状の要因を探る | 認知症の要因別介護 | 介護の基本 ~ 介護応援ネット

あとはいわゆる「プラセボ効果」。なんの成分も含まれていない錠剤を飲むと、病状が回復することがあるというアレです。水素水の効果って結局「プラセボ」だと思うので、こんな本を買ってみました。

科学も心も「万能」ではない。現代医学に疑いを持つ人も、スピリチュアルが怪しいと思う人も必読のノンフィクション!

ホメオパシーには科学的根拠は一切なく、「おしゃれなボトルに入った水や砂糖」だ。

だが、最先端科学の現場では「信じる心」を、医療に取り入れる研究が進んでいる。過敏性大腸症候群、がん、自己免疫疾患、分娩まで、臨床現場における「心の役割」を、科学ジャーナリストが緻密な取材をもとに検証。

プラセボ効果の研究。

本書が面白いのは、なんといっても「プラセボ効果」にまつわる実験の話。プラセボって「偽薬」を飲むだけかと思ったら、なんと、外科手術の分野でも効果が確認されているとか!偽の手術を受けて、症状が改善した話。

椎体形成術がボニーのひびの入った背骨の問題を解決したのは間違いない。ただ、ボニーが知らないことがある。あの臨床試験に参加したとき、彼女は椎体形成術群に入っていなかった。彼女が受けた手術は偽物だったのだ。

二〇〇五年、ボニーが濡れた床で滑った頃、椎体形成術の技術は急速に脚光を浴びつつあった。

「整形外科医はよく手術していましたし、物理療法医(リハビリテーション医)も、麻酔専門医も行っていました」と語るのは、シアトルにあるワシントン大学の放射線科医ジェリー・ジャービックだ。

「ついでに言うと、この手術の有効性を示す報告はいくらでもあります。患者を手術台に載せ、セメントを注入すれば、見事に治癒し、手術台から飛び降りられるほどです」

ボニーを担当したメイヨークリニックの外科医デビッド・カルメスも、その手術のよい結果を目にし、自分の患者のおよそ八〇パーセントに確かなメリットがあったと言う。

しかし、それにもかかわらず、疑問を持ち始めた。

注入するセメントの量はどれだけでもよさそうなのだ。さらにカルメスが気づいたのは、セメントを誤って背骨の別の部位に注入してしまったいくつかの症例でも、患者の状態が改善したことだ。「セメント以外にも多くのことが起こっている可能性がありそうでした」と彼は言う。

また、効果が何年にもわたって続くこともあるそうな!

実験でのプラセボ効果は、たいていあっという間に消えるが、臨床の場では、プラセボが何ヵ月、何年も作用し続けるという証拠がある

二〇〇一年に発表された米国の実験で、研究者たちが中絶されたヒト胎児から採取したニューロンをパーキンソン病患者の脳に注入し、そこで成長し、ドーパミン産生を始めることを期待した。実験は基本的には失敗だった──治療群とプラセボ群の間に大きな違いがなかった。

けれども、違いをもたらしたものがある。それは、自分がどちらの群に属したかという患者の推測だった。一年後、自分は移植を受けたと推測した人たちは、プラセボ手術を受けたと信じた人たちより、かなり症状がよくなっていたのだ

副作用のほとんどが「ノセボ効果」。

これも面白いです。プラセボ効果の「逆」、つまり信じることによって病気になるという、「ノセボ効果」について。

プラセボ効果には影の側面がある。心は体によい影響を与えることもあるが、不快な症状を起こすこともある。この現象の正式名は「ノセボ効果」(ラテン語の英語読みで「私は害を及ぼす」という意味。プラセボは「私は喜ばせる」)であり、倫理的な問題からあまり研究されてこなかった。

しかし、プラセボの生物学的効果から考えれば、アフガニスタンの女子生徒たちは芝居をしていたわけではない。これから具合が悪くなるという恐怖心、あるいはそう信じ込むことにより、実際に体に症状が現れ、一時的に意識を失う者まで出たのだ

似たような出来事はこれまでにも報告されている。十七世紀にマサチューセッツ州セーレムで起きた魔女裁判の原因は集団ヒステリーだった可能性がある

近いところでは、一九八三年、ヨルダン川西岸で女子生徒の失神が異常発生した。毒が撒かれたのではないかと、イスラエルとパレスチナは互いを責めたが、公式の捜査官たちは、症状の原因は心理的なものだったという結論を出した。

さらに!突っ込んで面白いのは、「副作用」とされるもののほとんどが「ノセボ効果」である可能性もあるという話。マジですかw

副作用のほとんどは、薬を直接の原因とするものではなく、実はノセボ効果なのだ。うつ病から乳がんまで、病気を対象にした臨床試験では、患者のおよそ四分の一がよくない副作用──通常、疲労感、頭痛、集中力の欠如──を報告するが、それはプラセボ群でも同じだ。

この現象に焦点を合わせたある研究で、イタリアの研究者たちが、心疾患にβ遮断薬アテノロールを処方された九十六名の男性を追跡調査した。ある群は服用している薬が何なのか知らされず、もう片方の群は薬について「勃起不全が起こるかもしれない」と伝えられた。

各群のうち、のちにこの副作用が現れた患者の割合は、それぞれ三・一パーセントと三一・二パーセントだった。

つまり通常の診療であっても、アテノロールの副作用について注意された患者の三分の一が、服用後に勃起不全を起こす可能性があるということだ。また、薬の副作用で勃起不全となったのは、症例の十分の一だけだった。それ以外は、患者の心が引き起こしていた

一見非合理なこの「効果」は、生物学的には見合っているとも指摘されています。

ノセボ効果は害を及ぼすこともあるが、進化の観点から見れば、道理に適っている

イギリスのケンブリッジを拠点にする理論心理学者で、プラセボ効果とノセボ効果の進化について幅広い著書のあるニコラス・ハンフリーは、人は周囲の人たちが病気になっていくのに気づいたとき、あるいは自分たちは毒を盛られたと確信したときに、嘔吐を始めるのは賢明な対策だと主張する

もし本当に毒を盛られたとすれば、この速やかな行動によって命拾いできる。毒を盛られていないとしても、嘔吐が害になるわけではない。頭痛、めまい、失神はどれも、危険な可能性のある場所から逃げろ、治療が必要だと伝える警戒信号として役に立つのだ。

肉体的疲労の限界はどこにある?

この話も面白い!スポーツをしている方はぜひ。目から鱗がぼろぼろ落ちる一冊なのですよ。

定説では、アスリートが疲れるのは、体が物理的限界──筋肉が燃料である酸素を使い果たすか、乳酸など毒性のある副産物の蓄積により損傷を受けること──に到達したときだ。そして痛みと疲労が起これば、回復するまで運動を中止しなければならなくなる。

この基本理論は、ノーベル賞を受賞した生理学者アーチボルド・ヒルが一九二三年に示してから、疑問視されたことはなかった。しかし、ノークスが実験してみると、納得のいく結果が得られなかった。

(略)ノークスは筋肉の使われ方についても実験を行い、脚に電線を取り付けたサイクリストにエアロバイクを漕がせた。ヒルの理論では、アスリートが疲れてくると、利用できる資源を残らず利用し、もっと多くの筋線維を働かせ、もう与えるものがなくなると、ようやく限界点に到達する。

しかし、ノークスが発見したのは、その逆だった。サイクリストが疲れてくると、筋線維のスイッチが切られた。被験者が疲れすぎてもう続けられないと訴えた時点で動かしていたのは、使用できる筋線維の五〇パーセント以下だった

疲労のため、運動を中止せずにはいられない状態でも、筋肉には余力がたっぷりあり、使用されるのを待っていたのだ。

このことからノークスが確信したのは、疲労は筋肉を限界まで追い込むことで起こるという古い考えは真実ではないということだ。それに代わって、彼と同僚のアラン・セントクレア・ギブソンが提案したのは、疲労感とは、脳により中枢性に強いられたものという考えだった

お、おもしろい……。体がもう動かない!というくらい疲れているときでも、筋肉には余裕があるわけですね。「火事場のバカぢから」というやつは、こういう仕組みなのかもしれません。

「バーチャルリアリティ麻酔」ができる?

議論は最先端のテクノロジー、「バーチャルリアリティ」にまで及びます。バーチャルな空間に没入することで、体に発生している痛みなどを軽減させる研究が行われているそうな!

このような開発状態から考えると、仮想現実の鎮痛剤──注意をそらすゲーム、催眠術、ミラーセラピーのような幻想──を自宅で使用できるのも間もなくだろう

仮想世界がはるかに洗練されるということでもあると、ホフマンは予想する。ビデオゲーム企業が、新型ヘッドセットに合うソフトウェア開発に資金を投入するからだ。

その結果、より優れたゲームができるだけでなく、より優れた鎮痛療法にもつながるだろうと彼は言う。もしかすると、鎮痛剤の臨床試験は近いうちに、製薬会社ではなく、ゲーム産業から資金提供を受けるのかもしれない

ホフマンは、将来的には、痛みに苦しむ人たちが興味に合わせて選べる、市販の仮想世界の完全なライブラリができると想像している。

そして、可能性は鎮痛だけに留まらない──彼は仮想世界を利用して、たとえば、精神疾患などを治療することにも興味を持ち、心的外傷後ストレス障害の患者が恐怖心に立ち向かえるようにと、世界貿易センターワールド、テロリストバス爆撃ワールド、イラクワールドといったソフトウェアを作ってきた。

仮想現実は、医学界の態度に変化を起こすほど強力なものになるかもしれない。「VRにより注意をそらす方法は、現在、患者の役に立っています」とホフマンは言う。「しかし、痛みの治療法のフレームワークの変化を急がせることにこそ、大きな可能性があると思います。そうなれば、非常に強い影響力があり、医学界に、鎮痛剤に加え、非薬学的鎮痛剤の使用を検討させることになるでしょう。これからどうなるのかは、誰にもわかりません。」

将来、外科手術をするときには「バーチャルリアリティヘッドセット」をつけて、それが麻酔効果を補助してくれるようになるのでしょうね。

電気的刺激で治療する。

あぁ、もうひとつ紹介させてください。これもすごいです。薬ではなく、電気的な刺激で病気を治療する、というアプローチも進んでいるそうな!

理論的には、電気刺激を利用すれば、免疫系の他の器官を調節することもできる──それどころか、神経系の制御下にある生理機能のどの要素も調節可能だ。

研究者たちはすでに出血モデル動物で、VNS(迷走神経刺激)が外傷部位でトロンビン(血液凝固に関係する酵素)の産生を起こすことを発見している──これにより、手術中あるいは外傷後の抑えられない出血を止められるかもしれない。

さらに、消化器を制御する神経に電流を流せば、IBS患者を助けられるかもしれない。神経信号を操作することで、ある種のがんの進行を遅らせる可能性があると推測する研究者たちもいる

VNSは精神疾患の治療法としても有望視されている。てんかん治療にはすでに幅広く利用され、興味深いことに(発作に対する効果とは無関係に)患者の気分を改善する効果もある。

タークも、関節リウマチ患者の気分が改善されることに気づいた。この現象から、治療の効かないうつ病に、VNSが効くかどうかを評価する研究が行われた。これまでに得られた証拠は限られているが、臨床試験により、何人かの患者にはメリットがあることがわかったものの、改善が認められるまで何ヵ月もかかる。

トレーシーはこの分野を「バイオエレクトロニクス」と名づけ、私たちが目撃しているのは医療の革命であり、人は化学薬品による病気の治療から離れ、電気信号による治療を始めつつあると主張する。

「これこそ、現在の製薬産業に取って代わる産業となるでしょう」二〇一四年の『ニューヨークタイムズ』紙で、彼はこう語っている

私たちは、自分の体について、何も知らない。

代替医療、プラセボ効果に始まり、VR、VNS、ストレスと寿命の関係、信仰と病の関係などなど、医療の周縁が広がっていることを教えてくれる良作です。海外のノンフィクションはやっぱり面白いですねぇ。

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