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荒木先生、こんなにノウハウ公開していいんですか…?「荒木飛呂彦の漫画術」はクリエイター必読

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「荒木飛呂彦の漫画術」、良著中の良著です。世界は違えど、ブログ運営において大いに役に立ちました。

人気マンガの「レシピ」

全く人気が衰えることなく長期連載が続く『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦。絵を描く際に必要な「美の黄金比」やキャラクター造型に必須の「身上調査書」、ヘミングウェイに学んだストーリー作りなど、具体的な方法論からその漫画術を明らかに!本書は、現役の漫画家である著者が自ら手の内を明かす、最初で最後の本である。

この本、ちょっと衝撃的です。「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの荒木飛呂彦先生が、自身のマンガ制作の内側を全公開しちゃってます。マンガを描いている人はマジで必読、それ以外の分野で創作活動をしている人も、同様に必読といえるすごい本です。

「動機」という要因

たとえば「動機」とキャラ作りの話。

この時に一番大事なのは「動機」です。主人公は何をしたい人なのか、その行動の動機をはっきり描かないと、キャラクターというものは出来上がっていきません。

「人がなぜ行動するのか」を描くのは非常に重要で、ここが曖昧だと、読者は主人公に感情移入できないのです。たとえば、『ドラゴンボール』の「悟空」の動機は「どんどん強くなりたい」という、シンプルかつ男の子なら誰もが思う非常にわかりやすいもので、この「強くなりたい」という動機を、「なんのために強くなりたいのか?」「強くなって何をしたいのか?」という形で深めています。だからこそ読者は主人公と共に一喜一憂できるわけです。

この記述を読むと、「キャラ作りの差別化は動機にある」ということもわかります。

最近だと「生まれる価値のなかった自分がアンナのためにできるいくつかのこと」は、面白い動機だと思いました。三巻で完結するピカレスク(悪役主人公)、気になる方はどうぞ。

さらに広げていけば、創作者本人のキャラクターも「動機」によって形成されるとも考えられます。ブログのような創作は、書き手自体もキャラクター化していく傾向があります。では、イケダハヤトの「動機」とはなんなのでしょう。これをうまく言葉にすることができれば、うちのブログの読者はさらに増えそうです。

ストーリーとエピソードを与える

これも納得。

町おこしで作っている「ゆるキャラ」はキャラを作っているだけで、エピソードを彼らに与えてあげていないので、古くなっていきます。エピソードを与える、とはストーリーを作ってあげることで、「くまモン」や「ふなっしー」がよいキャラクターになっているのは、様々な場所やイベントでたくさんのよいエピソードを与えられているからでしょう

「ストーリー」とはキャラクターの成り立ちと未来に関わる物語、「エピソード」とはそのキャラクターがその場その場で直面する単発の物語、という感じだと思います。

たしかに、「キャラクターを作ろう」といったときに、こうした話は忘れられがちですよね。キャラクターの本質はむしろストーリーにあることにあることを思い出させてくれます。

ストーリーは事前に作り込まない

よく「ストーリーは最初から最後まできっちり作ってから描き始めるのですか?」と聞かれるのですが、僕のやり方は違います。「主人公が勝つ」という着地点があるとして、どうやって勝つか、ということは決めずに、まず、「どういうキャラクターがいるか」ということを考え、「そのキャラクターを困難な状況に放り込む」。描き始めるのは、その段階からです

うーん、これもしびれる!だからこそ、面白い作品を作ることができるのでしょう。

ブログの世界も同じだと思っていて、自分が何を書けるかわかっているうちは、面白いものを書けないんです。不確実性のなかに身を放り込んで、その暗闇のなかから世界を記述していくつもりで向き合うと、自然と面白い創作物ができます。ぼくがサラリーマンのブログはつまらないと断言するのは、不確実性が薄弱だからでもあります。

ポーズは人に記憶される

なぜポージングが魅力的なのかと言えば、ポーズというものは人に記憶されるものだからです。たとえば、マイケル・ジャクソンのポーズなどは、永遠に記憶に残る素晴らしいものです。そのポーズを見れば、その人物がどういう感情を抱いているのかすらわかるのですから、絵においては非常に重要な要素だと言えるでしょう。

文章表現とは直接関係ないですが、ジョジョシリーズの核心が打ち明けられています。あの作品は、ポーズで差別化していたわけですね。ジョジョを読んだことがないうちの妻でも、「ジョジョ立ち」という言葉を知っていたので、その着眼点のすさまじさに震えます。

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ヒントたっぷり。

とまぁ、創作活動をしていく上でのヒントが随所にちりばめられた名著です。

こういう本を手に取りながらマンガを描ける時代になった、というのはすばらしいことですね。マンガ業界を底上げする一冊になると思います。Kindleでも読めるので、ぜひポチッと。

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