東京を捨てて高知へ!移住日記

東京→高知市→本山町へ。嶺北エリアへの移住を決めた理由。

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*内容を充実させるため、追記しました(2016/08/31、高知に移住して2年3ヶ月目)。

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2015年7月某日。晴れて高知市からの引越し作業を完了させ、新天地である「本山町」に引っ越しました。高知市内の家は月末で引き払って、この街で暮らすことになります。
本山町は人口3,500人ほどの小さな山間部の街。なんでまたこんな場所に移住したのか、お話していきましょう。

 

天空の里に住んでます。

経緯は別途書こうと思いますが、本山町に引っ越しました。もともと高知市は「つなぎ」のつもりでして、当初から山奥へ移住する前提で住んでいたのです。移住して1年で目的達成、というわけです。

我が家に至る道は絶景ですよ。棚田が輝いてます。

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で、ぼくが住んでいるのはこんな物件です!

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標高は600mくらいだそうで。文字通り、上から目線で「まだ東京で消耗してるの?」と発信しているわけですね。

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地元産の木材を使った美しい一軒家。

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山奥ですが、トイレはしっかりウォシュレット。

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間取りは小さいんですが、ロフトが付いているので収納は問題なし。

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なんと、この物件は畑も付いてます!いやー、農業が楽しみすぎる。

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いろいろ生えています。野草・山菜はもちろん、シソ・アップルミント・じゃがいもなど「自生」しているレベルでした。

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太陽光がサンサンと注ぎ込むので、発電も楽しめます。

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物件名が気になりますか?ぼくが書いちゃうと妙な影響がありそうなので、ここではあえて隠しておきましょう。ふふふ。本山町は小さな街なので、わかる人はすぐにわかると思います。どうしても知りたい方は、フェイスブックなどでメッセージをください。

 

ただ、この物件はあくまで「つなぎ」で、こちらを拠点にして空き家を探す予定です。そもそもこちらの物件は方針として「次の移住先を見つけるために使ってもらいたい」という感じのようです。

場合によっては土地を買って家を建ててもいいかなぁ、とか思い始めてきたり…土地代安いですしね。「つなぎ」といいつつ、とりあえず2〜3年はこの物件に住む予定です。のんびり畑もやりたいですし。

 

ちなみに家賃は年間40万です。なぜか年払いという面白い物件。高知市内の家は年間80万円くらいかかっていたので、ちょうど半額になった計算です。コストカットは嬉しいですねぇ。

そんな秘境ともいえる「嶺北」。一体何が魅力なのか。まとめてみます。

高知・嶺北エリアは超面白い!

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いなか暮らしネットワークウェブサイトより)
 

ぼくが住んでいる本山町は、高知県でいうと「嶺北」と呼ばれる地域に位置しています。「嶺北」といっても、どこだかわからない人の方が多いでしょう。

文字からも分かる通り、高知市から見て「北のほうの山」の地域です。日本地図で見ると、四国のど真ん中です。東西南北を山脈に囲まれている、わが国における秘境です。大豊町・本山町・土佐町・大川村の4地域を総称して「嶺北」と呼びます。

地域の人たちも割と「嶺北」というアイデンティティを持っています。

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で、このエリア、今「年間30組」くらいのペースで移住者が増えている、移住先進地なのです(2016年追記:今年は年間100組くらい増えてる感じ……)。
全体の人口が1万人程度なので、このまま時代が進むと人口の2〜3割が移住者になる日も近いかも。カップル・子連れで定住している方が多いのも特徴です。

なぜ嶺北が面白いのか?…それはぼくもまだよくわかっていないのですが(まだ本格的に住んでいないし)、言語化できる範囲でまとめてみます。

 

1. アクセスがいい。

まず定量的なところから。

嶺北エリアは東京からすると「ど田舎」といっても過言ではないエリアなんですが、意外とアクセスがいいんです。前述のとり「四国のど真ん中」なので、隣県はすべて出やすく、高知空港までも1時間あればたどり着きます。高知にはないLCCが使えちゃいます!

実際嶺北エリアに住んでいる方は、休日は高知市ではなく、香川や愛媛に遊びに行くことも普通にあるとか。これいいですよね。
高知市に住んでるとさすがに隣県は遠いので、だいぶフットワークが軽くなりそうです。隣県の取材に出やすくなるのは、ごく普通に事業メリットがあります。香川の島とか遊びにいきたいなぁ。

田舎の文化が色濃い割に、アクセスがいい。これはこの地域が持つ魅力を倍増させている要因です。四国に拠点が欲しい企業は、嶺北拠点をおすすめしますよ。家賃も人件費も安いので、ビジネス的なメリットは大きいです。

 

2. 生活の不便がない

山の中なんですが、生活が驚異的に便利で驚きます。中心部には品揃えがいいスーパーはもちろん、コンビニ、ホームセンター、銀行、郵便局、大きな病院もありますし、保育園・小中高も揃っています。

山のなかにぽっかりと東西に広い平地が開けており、普通に暮らしていく分にはまったく不便はない地域です。中心部に住めば、自転車のみで日々の生活が成り立つコンパクトシティ。実際、明日からここで暮らしなさいと言われても、多くの人は普通に生きていけるとおもいます。

地図的にいうとここら辺が中心部。東西に3キロ程度に都市機能が詰まっています

ネット環境も十分で、LTEも通りますし、光ファイバーも入ってます。WiMAXは微妙でしたが、LTEのテザリングでいけます(今もテザリングでつないで記事を書いてます@土佐町)。

2. 移住しやすいウェルカムな文化がある。

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この地域は「れいほく田舎暮らしネットワーク」というNPOが地道に移住支援を行っていた歴史があり、移住者が入り込みやすい文化が形成されているんです。

移住者が入り込んでいる場所って、けっこう地域によってカラーがありまして、ちょっとすると「ここはストイックすぎるなぁ…」と違和感を覚えることもあるんですよね。移住者コミュニティはあるけれど、うまく地域と溶け込んでいない、なんて話もしばしば聞きます。

ぼく自身も本山町の山奥に住んでおりますが、すでに、地元の人にも温かく受けいれていただいています。人口150人くらいの小さな集落ですが、このぼくを!割と普通に受け入れてくれているんですよ!

嶺北エリアについては、イメージ的によくある「田舎特有の排他性」は一切感じません。もちろん集落ごとに気風は違うのですが、とりあえずぼくが住んでいるあたりに関しては、「移住者超ウェルカム」な雰囲気です。

田舎といっても千差万別で、嶺北のような「受け入れムード」がある場所は、意外と限られています。ぼくは開拓精神とコミュニケーション能力が欠如しているタイプなので、嶺北のような「整った」場所がちょうどいいのです。

 

3. 家賃が安い

家賃は都会からすると激安レベルです。かなり状態のいい一軒家を見学させていただいたのですが、家賃はなんと月3万円。それでも「ここら辺にしては高めかも?」とのことだったので、衝撃を受けて帰ってきました。公式サイトにも「1万円程度」の物件が載っていますね。

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4. 子どもの教育をするならここ!

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嶺北は「教育」という側面でもすばらしい土地です。

それは「子どもたちが自分の手作り品を大人たちに販売する」、超素敵な「お山のこどもマルシェ」を見ていただければピンと来るでしょう。

子どもたちがナチュラルに「ナリワイ」を学ぶことができる土壌が、この土地にはあるんです。大企業がなく、自営業者が多いので、「商売」が近いんですね。まさに「これからの時代を生き抜く力」ですよ、これは。
うちの娘は、まぁ、多分サラリーマンにはならないでしょう。この土地で自分でお金を稼ぐ力を身につけて、世界に羽ばたいて資本主義を攻略していける存在になったら、とても素敵ですよね。 

なぜ嶺北が教育の先進地か?という点については、特に土佐町はもともと市民教育に力を入れていたエリアだそうで。
先人たちの努力もあって、DNA的に「教育」に対する住民の意識が高い地域のようです。

保育園、小中学校を見学させていただいたのですが、今話題の「少人数制教育」をナチュラルに実践していて非常にいい感じでした。小中学校は一学年のクラスは25人前後。ボランティアの方も積極的に関わっており、少ない子どもたちを地域全体で育てている印象を抱きました。

生徒たちが素直すぎてびっくりするレベルで、中学校を見学していたら、子どもたちが教室の外にいるぼくらに向かって「こんにちは!!」と大勢で声をかけてくださいました。「ここで育った子どもはもう素直すぎて、東京とか行ったら騙されるんじゃないか心配になります」という話を4人くらいから聞きました。

ここら辺、かつての取り組みを辿って取材していきたいですね〜。

 

5. 自然がすばらしい!

 

我が家がある #本山町 の景色。

Hayato Ikedaさん(@ihayato)が投稿した写真 –

嶺北エリアは風光明媚な土地としても知られており、ぼくが住む本山町は、見ての通りの美しい棚田が広がっています。

「汗見川」という超絶美しい川も、一目見ると思わず移住したくなります

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透明度が高すぎて、川に影がくっきり映り込みます。

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ここの地元の小学校にはプールがないらしく、夏になるとここで授業をやるとか。マジですか。確かに、お金も掛からないし気持ちいいし最高です。

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これ、iPhoneで撮影した無加工の写真ですよ。さめうらダムも凄まじい景色です。雲が湖面に浮いてる!

「四国のいのち」とも言われる重要なダムで、この水がないと香川県民はうどんが食べられなくなると言われます。

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「自然の中で、四季を感じながら暮らす」というのも、ぼくら夫婦がやってみたいことだったりします。春夏秋冬でまったく違う自然を相手に、どこまで順応することができるか楽しみです。農業もやるんですが、やっぱり難しいんだろうなぁ……。

高台から見晴らす景色は、もう言葉になりません。こちらは移住者の方の邸宅からの景色。向こうの山はてっぺんだけ雪化粧。

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実にインパクトがある景色として、和牛が河原に放牧されています。泣ける。バッファローが生息しているかのような景色ですが、これは日本です。

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Nagaoka District map- Kochi Prefecture,Japan : worldmapz.comより)

 

6. 住民の意識が高い!

嶺北エリアは伝統的に住民の方々の自治意識が強く、様々なコミュニティ活動が行われています。移住者の方が仕掛けているものもあれば、住民の方々が昔から取り組まれているものまで。

このエリアは決して豊かではないのですが、それがゆえに、人々が自分の手でなんとかする文化が形成されているのでしょう。
ぼくはこの地を拠点に、新しい資本主義のあり方を提示するような活動をやっていこうかなぁ、と思っています。言ってみれば、独立国家づくりですね。ぶっ飛んだ話に聞こえますが、この地域の人々は、そういう価値観を割りと共有しやすいメンタリティを有しているように感じます。自由は土佐の山間より! 

嶺北地域はすべて合わせても、人口1万人ほど。このくらいだと、自分で何かを仕掛けるには「ちょうどいい」規模だと感じます。特に、大川村にいたっては人口400人を切っています。ちょっとした会社くらいの規模なわけですね。集まっている人々の能力と、人々の精神性を考えると、「何かを変える」ということが比較的やりやすい地域だとおもいます。

 

7. 土佐あかうし!メシがうまい!

もはや言わずもがな。嶺北・本山町は日本屈指のメシウマ自治区です。

特産品として有名なのは「土佐あかうし」ですね。これがまた、今流行りの適度にサシが入った「赤身肉」でして、いくらでも食べられてしまうわけです。出荷頭数が少ないので「幻の和牛」とも呼ばれています。本山町に住めば、そんな幻の和牛が、普通にスーパーで買えます。

関連記事:もはや焼肉屋を超越している。牛肉部位の品揃えが異常な「サンシャインもとやま」の近くに住む幸せ :

野菜、米はもちろんとして、あとは「お酒」です。嶺北地域「大豊町」は「どぶろく」の文化が栄えており、品評会で日本一に輝いたブランドもあるくらいです。もう、常識を覆す美味さ。これも本山町のスーパーで買えます。

 

ブログ用の動画素材。大豊町の「輝」。これぞ #どぶろく !どぶっと出てます。

Hayato Ikedaさん(@ihayato)が投稿した動画 –

関連記事:大豊町のどぶろく「輝」が美味すぎて泣ける。「飲む」というか「噛む」お酒です。

この地域では地元の酒蔵「桂月」が盛んに飲まれており、ぼくが登壇したイベントの打ち上げも、桂月を乾杯することから始まりました。どぶろく造りも盛んな土地で、日本一の称号を獲得した製造者もいらっしゃいます。

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面白いところでは、廃校を使って「天空の郷」という米焼酎を作っていたりします。すごいですよねこれ。体育館で焼酎作ってるんですよ!

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1日あたり、一升瓶で20本くらいしか生産できないとか。

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珍しい焼酎ですので見かけたらぜひ。玄米の香りがかなり特徴的な焼酎です。

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ちなみに山の中だから鮮魚は手に入らないと思いきや、普通にスーパーに並んでいます。むしろうちの近くのスーパーより充実しているような…。ちなみに土佐町のスーパーに関しては、この地域にお住いの作家さん・ヒビノケイコさんが詳しくレポートしています。

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外食も案外充実していて、この人口規模の割にお店が多いです。こちらは見ての通りとっても素敵なカフェ「ぶらうん」。

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田舎はどこもメシがうまいですが、嶺北は「土佐あかうし」「どぶろく」という反則技を持っています。これに限らず、まだまだ新名物も開発されていくことでしょう。またブログに書きますが、キムチもうまいんですよ。ほんと、街の規模に対して美味いものが多いです。

 

8. 課題が多い。だからこそ、「これから」が超面白い

とまぁ、ポジティブに書いてきましたが、人口動態や経済指標などを定量的に見ると、嶺北地域はそこまで明るい場所ではありません。山がちで限界集落も多いので、むしろ日本の課題が凝縮している場所、といっても過言ではないかと。

こちら、いわゆる限界集落で、高齢者の方がたったひとりで住んでいる地域です。家が映ってますが、一世帯以外すべて空き家状態とのこと…。

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ここ、天国みたいな場所なんです。目の前には渓流があって、お茶畑もあって、山菜も採れて…。話によれば、お茶と山菜だけで200〜300万円は稼げる地力があるとか。

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すばらしい景観が保たれていたそうですが、長年この土地を守っていた人が離れてしまい、お茶畑が雑草に浸食されつつあります。定期的にボランティアの方が草刈りに来ているのですが、スピードが尋常じゃなくどんどん荒れていっているそうで…もったいない!

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すごいですよね、これ。本来的に土地は豊かですから、おそらく、ひとり誰かが入り込んでいけば、この集落はきっと維持できるんですよ。案内してくださった方は「ここはもうギリギリなんです。維持発展できるか、このまま消えていくのか、このタイミングが鍵だと思います」と語ってくれました。まさに、この1年の活動で地域の未来が変わるんでしょうね…。

でも!だからこそ、この場所は面白いわけですよ
ぼくが高知市から移住したのは、ここが大きいです。
高知市は30万人都市ですから、まぁ、当面は平気なんですよ。

もちろん高知市にも課題もありますが、ぼく以外の人が多分なんとかしてくれるでしょうし、嶺北ほどクッキリ課題が共有されているわけでもありません。

高知県は日本のなかでも「課題先進県」と言われますが、嶺北はその中でもさらに「課題先進地域」です。
しかしながら、このエネルギー溢れる土地は、そういった課題を割となんなく解決していくような気がするんですよね。
派手ではなく、静かに、実直に、「え?それ問題なの?」と真顔で言えてしまう文化があるというか。

 

ぼくはなるべく未来に近いところにいたいので、嶺北に居を構えました
まだまだ移住者が入り込む余地はあるので、関心がある方はぜひ一度遊びに来てください。
観光地としては決して有名ではありませんが、土地の魅力、人の魅力は圧倒的ですよ。

 

別記事にて、絶景の地に立つ我が家の写真も公開しています。物件名は秘密ですが、まだ空きがありますよ。ご近所さん募集中。

 

まずは遊びに来てください

移住に関心がある方は、まずは観光を兼ねて遊びに来てみてください。観光地として有名でないだけで、普通に面白い場所ですよ。特に夏場はダム湖の上でウォータースポーツが楽しめちゃったりします。

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宿泊は「さめうら荘」が定番です。平日限定の和牛ステーキ付き8,000円パックがお得ですねこれ。

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本格的に移住を検討している方は、れいほく田舎暮らしネットワークにコンタクトを。いろいろ力になってくれるはずです。

ただ、個人的には、まずは高知市内に適当なアパートを契約して入居し、そこを拠点に人的なネットワークをつくっていき、最終的に希望の地に移住するという「二段階ステップ」をおすすめします。

いくらサポートがあるとはいえ、いきなり入るのはちょっとハードル高いかもしれませんから。高知市中心部はかなり住みやすいので、そのまま気に入って高知市に住むことになるかもしれませんしね。みなさん、高知でお待ちしております。

 

関連記事:便利な高知市から、山奥の街・本山町に移住しました。絶景の新居写真をご覧ください : まだ東京で消耗してるの? 

 

追記リンク集

本山町に移住して1年。いろいろと記事を書き溜めたので、ここにまとめておきます。

 

あ、本も書きました!電子で読めますのでぜひ。

 

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今日も元気にツイート中。


 

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