NPO「育て上げネット」がクラウドファンディングを使って出版した「『働く』ってなんですか」を拝読。
育て上げネットのサポートを経て自立した方々のインタビュー集なのですが、出てくるエピソードがなかなか強烈。特に興味深かった「大学中退後、15年間引きこもり」という経験を持つ男性・勝田さんの話をピックアップします。
大学中退後、15年間引きこもり、からの社会復帰
大学を辞めた20歳ぐらいのときから15年ほど、ずっと家にいました。長いですよ(笑)
親はそりゃあ心配していたと思います。けれど、ほとんど何も言いませんでしたね。腫れ物に触るような感じだったんでしょう。だから、将来のことや就職のことはまったく話にのぼりませんでした。
(中略)ひきこもっていたときは、毎日、何もしてませんから、暇なんですよ。そんな生活が本当にイヤでたまりませんでした。
家から出なくなった最初の頃は、朝が来るのが怖かったんです。どうしてなのかといえば、朝に家にいることの罪悪感に耐えられなかったんだと思うんです。今日一日、なんの予定もなく、何もしていない自分の存在を申し訳なく思っていました。
夜に寝てしまったら、起きると朝なので、できるだけ夜は寝ないようにしていました。当たり前ですけれど、夜中ずっと起きていても、朝は来るんですよね(笑)
そんな状況を見かねた姉が実家に乗り込んで来て、腹を割って話す家族会議が行われます。家族会議の結果、勝田さんは育て上げネットの就労支援プログラム「ジョブトレ」を受けることに。
ジョブトレに通ってみたら、まったくつらいことなんてありませんでしたね。自宅から立川まで二時間くらいかかるんですが、通うのがきついとも思いませんでした。
毎日、行くところがある。朝起きて、何もすることがないという罪悪感を感じずにすむ。それだけでずいぶん楽になりました。
(中略)とにかくジョブトレに通うようになるまでが大変でしたからね。ひきこもり生活をずっと続けていたときのあのつらさに比べれば、ジョブトレに通うことなんてどうってことありませんでしたね。
そんなジョブトレのおかげで、勝田さんは清掃会社に就職することに成功します。印象的なのが次の発言。
清掃の仕事は体力的にきつい仕事ですけど、そんなことはあまり問題じゃありません。「働く」苦労なんて、ひきこもっていたころに比べれば本当にたいしたことないんです。
(中略)あのころ、「これから先どうなるんだろう」という恐怖を後回しにするようにして、毎日生きていました。希望なんかまったくない。何もすることがなくて、テレビを見ていても面白いわけではなく、ただの暇つぶし、時間つぶし。
四六時中、罪悪感に押しつぶされそうになる。まったくなんにもないままに、ただ生きている……。自分は生きていてもいいのかなとも思いました。
存在しているだけで申し訳ないような気持ちになるんです。本当にしんどかったです……。
ぼくもひきこもり体質なので割と共感する部分があるんですが、本当に、何もせずに家にいるだけの生活って、めちゃくちゃ辛いんですよね。
「ひきこもりなんて甘えだ!」みたいな断罪を繰り出す大人は多いですが、それはかなり間違っています、むしろ、自分を適切に甘やかすことができなかった結果として、彼らはひきこもることになるのです。15年ひきこもるというのは、並大抵の精神力ではないと思います。普通にそれって修行ですよ。
ひきこもり暦20年の勝山実さんも、このように語っています。この本おすすめです。
働こうという気持ちが怠けパワーを生み出す。働かずに怠けることができますか。会社に行かず、ぶらぶらしている、社会的地位もない、自由すぎる存在で怠けていられますか。働きたくないから働かない、それを実行すれば怠けに慣れるというものではない、むしろ苦行僧。
こちらも名著、「ポストモラトリアム時代の若者たち」より。
疲弊するまで相談機関を訪れないのは、彼ら(ひきこもり)の多くが自分で問題を解決しようとして、いたずらに時間を過ごしてしまうからである。
また、彼らは働いていないことについて過剰な罪悪感を抱えており、相談機関を訪れると自立していないことを責められてさらに傷つくのではないかと恐れるからであり、あるいは他者に援助を求めることを自己管理の破綻と考えるためである。
ある意味では、「ひきこもる」という行為は過剰に自己責任にとらわれた結果であるといってよい。それは誰にも頼らないで態勢を立て直そうとする試みであり、それ以上自尊心を失わないために自己管理に専念した結果であるといえる。
しかしこの戦略をとった場合、社会とつながるための選択肢は徐々に失われていき、やがて身動きのとれない状態に陥らざるをえないのである。
「「働く」ってなんですか? 働けなかった僕が働けるようになってからわかったこと」では、他にも様々なひきこもり、ニート経験のある方々のストーリーが掲載されています。若者支援に取り組んでいる方、当事者に近い立場にいる方はぜひ手に取ってみてください。
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