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テクノロジーは「中程度のスキルを持つ人」の雇用を奪う。「マックジョブ」と「高スキルの仕事」は生き残る

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いやー、この本大当たり。テクノロジーが雇用に与える影響について、どのような研究が行われているのかを理解できる作品です。

もっとも割を食うのは「中程度のスキルを持つ人」

テクノロジーが雇用を奪う、というのは間違いのない話です。最近ぼくは「freee」を導入して、経理作業が格段に楽になりました。2014年は税理士に頼もうと思っていたんですが、freeeでまったく問題ないことに気付いてしまいました(すごい、すごすぎる。「freee」を使うと超簡単に確定申告ができてしまう…)。こうして、税理士の仕事がひとつ奪われたわけですね。

「機械との競争」はそんな「テクノロジー失業」について詳しく扱った作品なんですが、特に興味深いのは、中程度のスキルを持つ人が、もっともテクノロジーの割を食らうという話。

スキルと賃金の関係が、最近になってU字曲線を描き始めたという。つまりここ10年間、需要が最も落ち込んでいるのは、スキル分布の中間層なのである。最もスキルの高い労働者が高い報酬を得る一方で、意外なことに、最もスキルの低い労働者は、中間的なスキルの労働者ほど需要減には悩まされていない。

高スキルの仕事をする人は、相変わらず求められていく。これは分かりやすい話です。しかし、研究によれば「もっとも低スキルの労働(いわゆるマックジョブ)」は需要減少に悩まされていない、というのです。

その理由について、著者は「身体の動きと知覚をうまく組み合わせる必要のある肉体労働」は自動化が難しい、ということを指摘しています。

帳簿の記帳、銀行の窓口係、工場の半熟練工などの仕事は、庭師や美容師や介護ヘルパーの仕事より自動化しやすい、ということだ。つまり身体の動きと知覚をうまく組み合わせる必要のある肉体労働は、基本的な情報処理よりはるかに自動化しにくいことが過去25年間に判明している。

ということは、雇用というのは「高スキルな仕事」と「低スキルな肉体労働」に二極化していくと思われるのです。こちらはあとがきより。

本書の主張はコンピュータが人間の領域を浸食することにより、雇用は減り、その減った雇用は、高所得を得られる創造的な職場と、低賃金の肉体労働に二極化するということだ

20年、30年といったスパンで見れば、「身体の動きと知覚をうまく組み合わせる必要のある肉体労働」すらも機械によって代替されていくのでしょう。しかし、そのペースは「帳簿の記帳、銀行の窓口係、工場の半熟練工などの仕事」などが自動化されるよりも遅いと見られます。

これからの時代を生きるぼくらには、

  1. マックジョブで当面の仕事人生を乗り切るのか
  2. 自動化される覚悟で、ホワイトカラー労働に臨むのか
  3. 機械に代替されない仕事を模索するのか

という3つの道が用意されていると考えられます。ぼくは断然③を模索しています。これはこれで難しいのですが、自己肯定感も得やすいので、結局一番ラクなんじゃないかと思います。

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