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野田篤司「小惑星移住計画 宇宙暮らしのススメ」

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堀江さんの書籍で紹介されていた一冊。人類が宇宙に住むならどこなのか、答えは「小惑星」かもしれません。非常にエキサイティングだったので読書メモを残しておきます。

小惑星に住む

・太陽光の輻射力を積極的に使うアイデアがソーラーセールだ。ごく薄い鏡のような「帆」を広げることで、太陽の光を受けて、衛星の軌道を変更する方式だ。上手く行けば、燃料を使わずに金星や火星などの遠い天体へ飛ぶことができるようになる。

・軌道エレベーターは、理論的には全く科学的に正しい。でも、技術的に実現は相当難しい。エレベーターのケーブルにする軽くて丈夫な材質がない。現時点ではカーボンナノチューブが有望といわれているが、数万kmにもなる必要な長さを生産する方法は見つかっていない。

・私は火星に行くメリットはないと思う。もちろん、地質調査など科学的な意義はあるが、人類が宇宙に広がるための足がかりにはならないと思う。理由は月とは逆で、引力が強すぎることだ。火星の場合、地球よりは引力が弱いものの、相当な強さの引力があり、着陸したり、再び離陸するためには、強力なロケットエンジンと大量の燃料が必要になる。(中略)人類が火星に住むのは可能かもしれない。しかし、地球より資源の少なく過酷な環境の火星で、現在の地球以上の工業力や経済的余裕を生み出すことは困難だろう。矮小化した地球の経済圏のコピーを維持するのがやっとかもしれない

・小惑星は、冥王星よりも小さな惑星で、太陽系内に数多く存在する。一番多いのは火星と木星の間で、はっきりと判っているだけでも数万個、実際は、その何倍、何十倍の数の小惑星があると思われる。

・小惑星は文字通り小さな惑星だが、その大きさは千差万別だ。大きなもので直径100km、小さなもので直径数十メートルくらいのものまであるといわれている。

・太陽から遠い星になると、太陽からの光が弱く、そもそも水が蒸発しない。だから、星の大きさによらず、すべての星に水が残っていると思われる。計算上、太陽から6億km以上離れた場所にある小惑星には、水がそのまま残っているはずだ。

・小惑星は重力が小さいから、穴を掘っても落盤の危険が少なく、中までミッチリ使うことが可能だ。(中略)これが資源としてすべて有効に使えるなら、現在の地球の何十倍、何百倍の量が使えることになる。

・小惑星に住む時は、表面に住むよりも穴を掘ってその中に住んだ方がいい。5メートルから10メートル程度の深さの穴を掘って中に入るだけで、宇宙に満ちている放射線を防ぐことができる。また、穴の中を空気の漏れない壁で囲い、その中に呼吸可能な大気を満たすことで、生活に適した環境を作ることができる。

・無重力だと生活に不便だし、健康面でも問題がある。そこで、くりぬいた小惑星の愛撫に観覧車のような住居を用意して回転させ、遠心力で重力を作る。こうすれば、人が数場所は重力があり、普通の生活ができるようになる。その他の場所は、無重力のままだ。人が住む区画以外では重力が必要になることはあまりない。重いものを運んだりするのは、むしろ無重力の方が都合が良い。

・私は、小惑星に行って住むことができたら、やりたいことが山ほどある。まずは手始めに口径30メートル以上の望遠鏡を作って、天体観測をする。核融合を使った推進システムの研究をする。太陽エネルギーで動く粒子加速器を作って、反物質を作る。作った反物質を使った推進システムの研究をする。時間と空間をゆがめる研究をする。

目下、世界中で火星入植プロジェクト「MarsOne」なども話題になっています。21世紀というのは、人類が本格的に「宇宙暮らし」を始める世紀になるのでしょう。うーん、長生きしてどんな世界になるのか見てみたい。

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