賛否両論?イケダハヤトが物申す

震災から3年…だけど書くネタがない

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今日で震災から3年なんですが、出張が続いていたのもあって、関連した記事を特に書くことができませんでした。

 

減っていく報道、落ちていく関心

とはいえ、別段「今日」は特別な日だとは思っていなくて、相変わらず被災地には淡々と関心を注いでおりますし、今後も関連する活動を記事にしていく予定です。どうせ書くなら今日がいいんでしょうけど、面白ければ他の日でも記事は読まれるでしょうしね。

 

自分を正当化するようでアレですが、「3年だけど、特に書くネタがない」というのは、けっこう象徴的だと思うのです。ぼくは割とNPOや復興に関心があるブロガーですが、あいにく、ぼく個人として書きたいネタが思い浮かばないまま今日に至ってしまいました。

ぼくがそうだとしたら、ブロガーでもライターでも編集者でもない一般の方々は、なおのこと震災について関心を抱くのが難しいと思われます。今日大量に流れるニュースを見て「あぁ、3年ね。保存食確認しておかないと」くらいの感想を抱くのが、恐らく関の山でしょう。

 

当然のことながら3年経って報道も減ってきており、市民の関心も減少しているように感じます。Googleトレンドで見ても、被災地よりも、断然AKBのことを気にしているわけです。

しかしながら、被災地の課題は相変わらず残されたままです。わかりやすいところでは、相変わらず避難している人がまだまだいらっしゃるわけです。問題は残っていますが、関心も報道も減っている。どうすればいいのでしょう。

 

「被災地」はもう強みではない

さて、ぼくのブログを読んでいる人の中には、被災地支援に関わる方もけっこういらっしゃいます。というか、友人も今まさに頑張っていたりします。

そういった方々に伝えたいのは、市民の関心というものは、基本的に儚いものだと諦めるしかない、ということです。頑張ってアピールすれば一定の層には刺さりますが、被災地はもうとっくに「マス」の話題ではありません。よほど工夫しない限り、マスリーチは得られないでしょう。届いたとしても、それは一瞬の話題に終わります。

メディア側の人間として痛烈に感じるのは、「被災地」にまつわる情報は、アクセス数を稼ぎにくいという現状。もちろん伝える側の技量不足でもあるのですが、やっぱりウェブではウケにくいのが実際です(「美人すぎる!被災地発・美人フォトアルバム」なんてコンテンツを作ればアクセス集まるのでしょうけれど、なんか違う気もします)。

多くの市民はもう「被災地だから」といって、特別な視線を注ぐことはありません。むしろ「被災地」というラベルが貼ってあるだけで、情報を避ける傾向すら感じます。

現地で頑張る方々には、まずこの現実を認識した上で、情報を届ける努力が求められると考えています。佐賀県武雄市や徳島県神山町など、巧みに地域の情報を発信している地域も存在します。それだって、マスにリーチしているとはいえないのですが…。

 

お金になりにくい復興関連報道

被災地を訪れてみて思いましたが、復興に関する情報は、現地からはほとんど発信されていません。情報の供給が少ないため需要が盛り上がらない、需要がないので供給もされない、という悪循環が起きている印象です。

魅力ある切り口を作れる「市民記者」が無数にいればいいのでしょうけれど、やはり現地には、情報発信に長けたクリエイティブ系の人材はそんなに多くないようです。

となると、ぼくらのようなメディア事業者が被災地の情報を伝えていくべきなのですが、残念ながら被災地の情報だけでメディアビジネスを行うのは、そう簡単ではありません。というか、実際無理でしょう。

ビジネスにならないからといって、被災地に関する情報に価値がないわけではありません。むしろ誰も伝えない分、それを欲する「ごく少数」の人たちにとっては高い希少価値があります。

現状を端的に述べると、被災地報道ではビジネス化がむずかしい。伝える価値はある。でも、ビジネスにならないから伝えられない。こういうジレンマに陥っているわけですね。

ここで可能性があるのが、寄付をもらいながらメディアを運営するという「NPOメディア」の存在です。米国ではNPOメディアの「プロパブリカ」がピュリッツァー賞を受賞するなど、一定の地位を確保しているメディア業態です。

 

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日本でも復興に特化した「東北復興新聞」というNPOメディアが立ち上がっています。更新頻度は残念ながらそこまで高くありません。記事本数から想像するに、やはり記者がフルコミットできるだけの予算はないのでしょう。

寄付は少しずつ根付いてきていますが、「NPOメディアに寄付をする」という選択肢はまだ一般的ではないと思います。かくいうぼくも、メディアに寄付をしたことはありませんでした(これを期に東北復興新聞のサポーターになってみました。みなさまもぜひ)。

 

情報化が進んでいけば、「伝える価値はあるけれど、お金にならないから発信されない情報」というものも、なくなっていくのでしょう。それは10年後でしょうか、20年後でしょうか。まだまだ時間が掛かりそうです。

何だかまとまらない記事ですが、今後はNPOメディアがこうしたニッチな情報発信を担っていくのでしょう。というか、そうしていかないといけません。ぼくもこの分野でできることがないか、模索してみます。

ぼくは引き続き復興支援に関するネタも書いていきますが、他のテーマと同様に、「ぼくが普通に面白いと感じる場合」に限ります。被災地でイノベーティブな活動をなさっている方は、ぜひ、いつでもご連絡をください。お話を伺わせていただき、ブログやYahoo!ニュースに掲載させていただきます。

 

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