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「旅立つ」というプロセスについて最近よく考えます。



「応援しにくくなった」



2012年に入り、創作の方針を少し変えました。今風に言えばピボットです。

2012年最初の記事:「嫌われ者」になるべき5つの理由

「嫌われることを恐れない」方針に変えてから、主に広告・マーケクラスタの方々から批判と罵倒を受けるようになりました。ここら辺を見て頂けるとなんとなく空気感が分かるかと思います。




こうしたいざこざを見ていたある方から、「最近イケダさんのことを応援しにくくなった」という言葉を頂きました。

その方は長らく僕のブログを読んでくださっていた方で、僕自身も人間的に大好きな方です。

気を使った遠回しな言い方をしてくださいましたが、要するに「間違った方向」に進んでいるのではないか、というアドバイスでした。

僕は頑固者なので、好意は本当に有り難く受け入れつつも、方針は変えませんでした。まだ方向性を変える実験を始めて3ヶ月も経っていないというのもありました。




「内容が薄くなった」



年内にも郊外に引っ越す予定があり、ワークライフバランス的な意味で「ブログを書いているだけで生活費を稼げる」状況を作り出そうと努力しています。

そのため、ご存知の通り、先月から更新頻度を高め「個人ニュースメディア」の色合いを強くしました。

ブログはベーシックインカムになるか?—本ブログは個人ニュースサイトになります




こうした方針を取るようになってから、僕のブログを読んでくださっていた複数の方から、「内容が薄くなった」という指摘を頂くようになりました。

僕の被害妄想かも知れませんが、それらの指摘からは「こいつもアフィリエイトと広告というPV至上主義に走ったか」という「失望」を感じ取ることができました。




自分を好きな人ほど、変わって欲しくない



おこがましい話かも知れませんが、僕は自分をクリエイターだと思っています。

クリエイターは自分の道を追求するにあたって、しばしば方向性を変えたり、作風を「進化」させるものです。

成功した芸術家を研究すると、生涯似たような作風でいる方が希有であることに気付かされます。




そうして、方向性を変えたり、「進化」する度に、クリエイターは、自分を評価してくれた人たちから、ある程度失望されます

作品や作家に対する好意度が高ければ高いほど、変わって欲しくないと思うからです。




ゆえに、そうした「失望」は身近なところでこそ発生しやすいものです。大ファン、親族、メンター、愛弟子などです。

僕の敬愛するマーラーも、何か挑戦的なことをすると、妻のアルマからダメ出しを受けていたとか(でもマーラーは方向性は変えませんでした)。




こうした「失望」に面して、クリエイターは迷います。正解はありません。自分の方向性が正しいかどうかについて、自分自身も論理的な答えを持ち合わせません。直感とか前兆とか、そういうスピリチュアルなものくらいしか頼れません。

ここで周囲の言葉に従うか否かはケースバイケースですが、僕が尊敬する多くのクリエイターは、なんと言われようと我が道を行く人が多いような気がしています。そして、僕自身も気にしないで我が道を行ってしまうタイプのようです。




期待



方向性を変えると、しばしば期待も発生します。例えば、僕の場合は家入さんから面白がられてしまいました。びっくり。







ただ、こうした期待についても、あまり受け入れすぎると、期待を裏切るのが怖くなってしまいます。「あの家入さんから期待されているのに、失望させてしまったらどうしよう」という具合に。





失望・批判に惑わされず、旅を楽しむ



結局できることは、ドライで悲しいようですが、周囲の失望や期待に振り回されず、楽しみながら&ストイックに我が道を行くのみだと僕は考えます。




小説「アルケミスト―夢を旅した少年」では、「旅」というモチーフでこのテーマが語られています。違う世界に旅立つためには、飼っていた羊や友だちを捨てなければならないのです。それでも、違う世界(エジプトのピラミッド)を見たいから、主人公は旅に出るわけです。何が待っているかは、おぼろげにしか分かりません。

MITメディアラボの伊藤さんは「コンフォート・ゾーン(気持ちの良い空間)から抜け出る」という言葉でそれを語っています。違和感を抱ける場所に移動しろ、という話です。




何かを創っていて、失望されたり、期待されたり、色々な反応に苦労している方は少なくないと思います。

僕が経験したことが少しでも参考になれば幸いです。バランスを見ながら、ご自身の向き合い方をぜひ見つけてみてください。




アルケミストはとってもおすすめ。僕はかなり影響受けてます。






アルケミストとセットで読むべき本。名著です。