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スタートアップのプロダクトでまず大切なことは、「定着率」を高めることです。



超基本的ですが、意外と重視されていないように思います。




PRによってバズを生み出すことは、記者との距離が近い日本では、それほど難しくありません。初動の掛け方次第では、C向けサービスで1万ユーザー「登録」も比較的容易に狙えるラインだと思います。

難しいのは、その1万人の「継続的な利用者」に仕立て上げることです。継続率が悪ければ、いくら新規顧客を獲得しても、穴の空いたバケツにひたすら水を入れ続けるような状態になってしまいます。




書籍「リーン・スタートアップ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす」の中では、継続率が低かったため、新規顧客が増加していても、総合的な成長率はわずか0.02%だった、という事例が報告されています。

登録ユーザー数は多いけど、実際には使われていない。そんなサービスは皆さんの頭にもいくつか思い浮かぶかも知れません。僕個人的にはmixiとかGoogle+とかそんな感じです。




定着率さえ高ければ、実直に成長させていくことが可能になります。バケツに水がちゃんと溜まっていくわけですね。

国内サービスでは、

グルメソーシャルのRetty
請求書発送のmisoca
ニュースキュレーションのvingow
Meetup支援のCoffee Meeting
ツイッタークライアントのCrowry

などが僕の中で高い定着率を誇っています。

特にRettyは、ツイッター・フェイスブックと投稿連動しているため、利用するたびにバイラルが発生し、オーガニックなクチコミによる成長も見込めます。高い継続率と自然発生的なバイラル、この二つはスタートアップの成長に欠かせない要素です。





「リーン・スタートアップ」の中では、登録ユーザー数のような「虚栄の評価基準(vanity metrics)」などではなく、定着率や紹介率、課金率のような「行動につながる評価基準(actionable metrics)」を重視し、評価次第では「ピボット」することを提言しています。




「リーン・スタートアップ」はとにかく必読の一冊だと思いますので、スタートアップに関わる方はぜひとも読んでおくべきです。ライターや投資家など、スタートアップを評価する立場にある方も、本書から素晴らしい示唆を無数に得られると思います。




リーン・スタートアップ  ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす