今朝はプロボノ活動。ホームレス問題に取り組むビッグイシューの方々とお会いして、今後のキャンペーンのPRについてディスカッションしました。




彼らの興味深いキャンペーンの一つに「ホームレス・ワールドカップ」への出場があります。「ホームレス・ワールドカップ」はホームレス問題を解決するために行われる、文字通りホームレスの方々を選手とする世界的なサッカー大会です。今年はパリで行われ、日本からも選手が出場するとのこと。




http://www.nobushijapan.org/





この話をしてよく問いかけられるのが、「なぜ日本のホームレスがパリまで行って試合をするのか」という疑問だそうです。皆さんの中にも違和感を覚える方がいらっしゃるかも知れません。

そんなクリティカルな問いに対して、彼らが感じている「答え」はホームレス問題を考える上で示唆に富むものでした。頂いた答えを3つでまとめてみました。




1. 「応援される」ことで自己肯定感を得る



ビッグイシューの方々が強く感じているのは、大会に出場し「応援される」ことで、選手たちが普段の生活では得難い「自己肯定感」を得ることができる、という点です。

自己肯定感を得たお陰か、試合を終えて帰国した時、明らかな態度の変化が見られるそうです。世界的な大会に出場して応援される、という体験はホームレスの方々にとって特別な意味を持つと言えるでしょう。




2. 他者とのコミュニケーションの機会に



チームを組んで試合に出場するためには、まずチームメンバーとのコミュニケーションが求められます。お話によると、ホームレスの方々は日常的に孤立しがちだそうです。試合に出ることは、こうした「孤立」の問題を解決する一つの手段となります。

また、「ホームレス・ワールドカップ」は世界的な大会なので、外国人とのコミュニケーションという特殊な体験も得ることができます。特に今年は、選手が行っている被災地支援活動について、選手自身が英語でのスピーチを行う予定もあるとのこと。




3. パスポートを取る過程が社会復帰に



お話を聞いてかなり衝撃的だったのですが、ホームレスの方々の中には、住所がないことはもちろん、「戸籍上死亡している」方すら存在するそうです。

海外に行くためには当然パスポートが必要であり、パスポートを取るためには戸籍や住所を得る必要があります。

パスポートを取る過程は、そのまま社会復帰の過程になる、とビッグイシューの方々は語ります。これは非常に納得感がある話で、実際に今回出場する選手の中にも、パスポートを取るために20年ぶりに家族に連絡をした、という方がいるそうです。




パリへの出発は8/19です。日本勢は世界的には弱小チームだそうで、リーグ戦での厳しい戦いが予想されるとのこと。

そんな日本のチームの名前は「野武士ジャパン」。コピーは「俺たちには、あきらめきれないゴールがある」。お話を伺っていて、考えされられる、魅力的なストーリーをたくさん頂きました。なでしこジャパンの次は野武士ジャパンの活躍にぜひご注目を。






ホームレス問題は身近で大きな社会的課題です。病気やビジネス上のトラブルなど、かくいう僕だっていつ家を失うか分かりません。フリーになったこともあり、冗談抜きに本気でそう思います。ホームレス問題という巨大な課題に取り組むビッグイシューの活動を応援しています。