これ、とても良い本です。家入さんの作品の中では一番好きかも。対象は中学生くらいですが、大人が読んでも全然面白いので関心がある方はぜひ。とりあえず読書メモ残しておきます。



15歳から、社長になれる



・もし、君に「会いたくて、話を聞いてみたくて、しょうがない」っていう憧れの人がいるなら、思いっきり正面切って「中学生ですが」「こういう者ですが」って連絡とって見るといい。(中略)そんなふうに、物理的・社会的な距離を飛び越えようとあれこれ動いてみるプロセスのなかで、どんどん視野が広がって、いろんなものが見えてくる。自分からいろいろと調べて、憧れの人に連絡して、たくさんの現実や価値観に触れながら行動することで、学校では得られない知識や経験が自分の中に貯まっていく。じつはそれが「起業」への第一歩でもある。

・自分でなにかを始めてみるってことは、「いろんな大人と出会える」以外にも、もうひとつ大きなメリットがある。それは「家でも学校でもない、自分だけの居場所を自分でつくれる」っていうことだ。

・「逃げるな」「立ち向かえ」なんて言葉を気にする必要はない。そもそも小さくて弱いウサギの目の前に、大きくて強いライオンがいたら、逃げないと食べられてしまう。

・外の世界に向けて自分の居場所が拓かれている人は、本当の意味で強いんだ。大人になって「あの頃、どーでもいいことに悩んでたな」って思えるのは、なぜかそういう人たちばかりだしかくいう僕もそのひとりだ。

・その人が困っている、欲しがっている、そういうものを、その人宛の手紙を書くように、喜んでくれる顔を思い浮かべながら考えてみる。そうしていくうちに、自分がやりたかったことや、やるべきことが見えてきたりすることもある。

・自分の始めたビジネスは、うまくいったものもそうでないものも、全部僕の作品だといえるだろうし、誰の前にも胸を張って出すことができる—そう思うと、「ああ、自分はやっぱり、やりたいことをやってきたんだ」って、目の前がパーッと明るくなった。「画家」という職業に固執する必要なんてなかったんだ。

・国税庁が発表したデータによると、平成23年度における会社数は257万8593社。ひとりで何社も経営している社長もいるだろうけど、単純計算で日本には「250万人以上の社長がいる」ってことだ。この数字は、日本の人口を1億2700万人くらいとして、なんと50人にひとり。

・「起業家」っていうのは、そんなふうに自分のやりたいことを好きなだけできる、ものすごい職業だと思う。雇われていたらそうはいかない。「会社の仕事以外はしちゃいけない」ってルールがある会社がほとんどだからね。

・じつは、僕の父親は自己破産している。別に会社を経営していたわけでもないし、ギャンブルをしたとか特別な贅沢をしたとかでもないんだけれど、寝る間もないくらい働きづめに働いた結果、運転していた車で事故を起こしてしまった。それが直接のきっかけだった。

・僕は炎上は熱量だと思っているから「全然いいじゃん」って思うし、そもそもこの時代に炎上しないのはあり得ないっていうか、炎上しないようなものをつくったところで誰の心にも届かない。だったら炎上して「死ね」って言われるくらいでちょうどいい……と思ってるんだけど、人間ってやっぱり打たれ弱いから、一見強そうな子が、一気に「俺、出家します」みたいな勢いでへこんじゃうこともある。

・僕はこれだけ炎上させてきたけど、面と向かって僕に直接「あれはない」って批判してきた人なんていないし、殴られたこともない。「2ちゃんねる」とか「ツイッター」で「家入に石投げようぜ」とか「火をつけようぜ」とか書かれたこともあるけど、実際にはみんな口だけなんだよね。

・意味わかんないよね。「寝かす」……。まあ、自分が傷つくのを恐れるんじゃない。ラブレターだって、「一晩寝かせたほうがいい」ってよく言うけど、それは翌朝読み返して「すごい恥ずかしいことを書いてる」みたいなことに気づくためで。でも、そんなことに気づいてどうするの?って話で、気づいて出すのをやめるくらいなら、多少恥ずかしくても「あの子に伝えたい」って思いのままで送っちゃったほうがいいと僕は思う。

・パナソニックを一代で築いた経営者の松下幸之助は、面接の最後に「あなたは運がいいですか?」って質問してたんだって。それで「運が悪いです」っていう子は、どんなに学歴がよくても落としてしまう。逆に、「運がいい」って言える子は「人に恵まれてる」ってことだから採用する。(中略)「運がいい」って人は、「俺、こんなことやってあげたんだから、お前も俺にやれよ」みたいなことはきっと求めないよね。

・(鶴岡さん)僕は「この人の話、全然面白くないな」って思っちゃうと、他の人にふって逃げちゃったりするんですけど(笑)、家入さんってそれを聞くじゃないですか。「家入さん、絶対これに興味ないだろな」って話でも、1時間くらいちゃんと聞いてる。そういうのを見ていると、だから人がついてくるんだろうな、って思うし、そのあたりが、まだまだ自分は未熟だなって思うんですよ。

・僕自身が中2で引きこもったとき、親は最初こそ「絶対に学校行け!」と言っていましたけれど、途中からそんな僕を受け入れてくれたんですね。「まあ、学校がすべてじゃないし」と。そのおかげで今の自分がいると思ってます。あのとき受け入れてもらえなかったら……もしかすると最悪の選択をしたかもしれません。人間、退路を断たれて絶望すると、ふとした瞬間にとんでもなく悲しい選択をしてしまう、それは僕には少しわかる気がするんです。

・先生のほうから「中学校のつぎは高校に行くもんだ、ってことが当たり前のようになってるけど、そもそも、高校に行かない道だってあるんだよ」とか、ほかにもありとあらゆる選択肢を見せてあげることが、僕は本当の責任、ってことなんじゃないかと思うんです。




うーん、ホンッとに良い本ですねこれ。ぼくが家入さんのファンというのもありますが、それを差し引いても、類書のない、それでいて家入さん的優しさに溢れた名著だと思います。よりみちパン!セの編集テイストもぴったり。家入さんはなぜかイカになっています。

箴言ばかりなので、また別途記事を起こして紹介したいと思います。おすすめ。