これ、良い記事ですねぇ。

メディアの新たな稼ぎは「イベント」にあり




イベントは重要な収益源



広告収入が先細りし、デジタル版の売り上げも必ずしも順調ではない中、メディア企業はイベント事業が長期的な新たな収入源となると考えている。

デズモンドによれば、規模が大きく一流の人々が集まるカンファレンスであれば、数千万ドルの売り上げも可能だという。売り上げの内訳は主として参加者の払う入場料と企業からのスポンサー料だ。

メディアの新たな稼ぎは「イベント」にあり


これ、間違いありません。イベントは重要な収益源になるでしょう。

メディアではありませんが、日本だと「IVS」が売上数千万円規模のカンファレンスとして挙げることができます。ぼくは取材メディア枠で参加するので正式な価格を知らないのですが、噂によれば10万円以上するとか。集まる人が超一流なので、その価値は普通にあるでしょうね。

イベントの企画において問われるのは、まずは人脈です。集客力のある人(コンテンツ)を呼べるだけの信用、実績がないと、収益性の高いイベントはできません。

続いて求められるのが「編集力」。イベントをどんなコンセプトで仕立て上げ、どんなタイトルをつけ、どんな人を呼び、どんなセッションを実施し、どのようにコンテンツ化するか。こうした要素を「集めて編む」能力が問われます。

従来「編集者の仕事」というと紙・デジタルの「記事」の編集がメインでしたが、これからは「イベント」も編集の対象になっていくでしょう。




イベントの編集に長けている人材としては、高木新平さんが思い浮かびます。彼は昨年「よるヒル超会議」なるイベントを実施し、猪瀬直樹さん、勝間和代さん、田原総一朗さん、佐々木俊尚さん、鈴木寛さんなどなど、錚々たるメンツをなんとノーギャラで集めました。

単に集めるだけでなく、各セッションもよく編集されています。当時の空気感を色濃く反映したタイトル、登壇者となっています。うーん、すばらしい。

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「よるヒル超会議」は無料のイベントでしたが、これ、講談社あたりの大ホール(400人以上収容可能)を借りて参加費1万円取ったら、かなり利益が上がっていたでしょうね。人間ひとり、一年食べていくなには困らない程度の現金はゲットできるはずです。




というわけで、よく編集されたイベントは、ヘタに本を出したり記事を書くより、よっぽど高い収益をもたらすと考えています。

たとえば講談社「現代ビジネス」あたりがうまく旗を振れば、一日で1,000万円稼ぐこともそう難しくないでしょう。数百万を稼ぎだすイベントを年間3〜4回やれば、スタッフを5〜6名食わせるだけの収益は上げられると思われます。




しかし、マネタイズも含めて、うまくイベントを企画できる人材というのはそう多くありません。強力な人脈とコンテンツ編集能力を持つ「イベント編集者(プロデューサー)」は、今後非常にニーズの高い人材になっていくでしょう。厳しくいえば、イベントをまともに企画できない編集者は、「使えない」という烙印を押されてもおかしくはないと思います。




この分野は、恐らく東洋経済オンラインあたりが面白い弾を仕掛けてくるんじゃないかと思います。編集長の佐々木さんが執筆された「5年後、メディアは稼げるか」は必読です。