消費社会と、アナグマ肉と:プライスレスな豊かさとは何か」という記事でも書きましたが、うさぎを食べたり牛の受精を見に行ったり鴨をしめたりする人気ブログ「ちはるの森」のちはるさんにお会いする機会がありました。糸島在住なので、あんまり会えないレアキャラです。






コメント欄が燃えていた!



ちょうど場が「炎上について」の話になったので、何の気なしに「ちはるさんのブログはほんわかしてるし、炎上とかしなそうですねー」とぼやいたところ「いやいやいや、コメント欄見てください、けっこうすごいの来てますよ笑」と返されました。

そんなやり取りをふと思い出して、先ほどコメント欄を見てみたら、うおー、これはすごい…。

たとえばこちらのうさぎ狩りレポート(「うさぎはかわいい味がした。うさぎ狩りと解体してきたよ。」)。新潟の雪山で体験した伝統的なうさぎ猟について扱ったすばらしい記事です。


それについてのコメント。

馬鹿なんじゃない?生き物殺して、それを嬉々としてブログに載せて。自分ではありのままの「生」をそのまま表現しているつもりでしょうが、ブログの全体的な雰囲気はラリッてる感がぬぐいきれない。社会からはみ出された人の、自分だけの理想感。。



放射能いぜんに、四つ足の動物を女性が笑顔で屠殺するということが衝撃なんですけど。古い考えかもしれないけど呪われるよ。


おまえ、原始人か?野蛮人め。
殺される動物の恐怖や痛みを想像する頭がないのか?
人間は動物を食べなくても笑って元気に長生きできるぞ。
植物も生きてる?ああそうさでも動物と植物を一緒にするな。
人間を殺さないことが絶対なら人間に近い生き物ほど殺すべきではない。
これまで食べたからと開き直るな、命の犠牲は少ないほどいい。
もうやめて下さいね。


くそしね

てめえ解体されろぶす

載ってる爺も死ねよウサギ食うとか鬼畜か

ウサギの死体をさらして何楽しんでんだ

犯罪者に虐殺されろさっさと死ね


ちはる死ね!!殺されろ!参加したやつ全員死ね!殺した兔に死んで詫びろ
人殺し。殺人犯。捕まれ。犯罪者。ここに参加したやつ死刑にしろ
お前ら絶対痛い目あうからな。動物は生き物じゃ!お前らが殺されろ


これなんか、もはや三行詩のような…。

うさぎかわいいで検索したら出てきました
あなたが笑顔で殺してるうさぎとそっくりのうさぎを飼ってます
お前が解体されて死ね






まだまだあるのですが負のエネルギーにやられそうになるのでこの辺で。なるほどー、こういう燃え方をするんですね、

どこから突っ込んでいいのやらわかりませんが、動物愛護精神に富んだ方々が、平気で「死ね」と書いてしまうのがヤバいですね。彼らは命を大切にしているのか、そうでないのかどっちなんでしょう。




ここに寄せられている否定的なコメントたちは、取るに足らないものばかりです。ただ、「人間が、生きていくために他の生物の命を奪うことは、善いことなのか、悪いことなのか?」という問いは向き合う価値があるとも思います。ぼく自身、もうかなり麻痺してしまっており、よくわからなくなっています。

この問いの答えを考える上では、「人間以外の動物が、生きていくために他の生物の命を奪うことは、善いことなのか、悪いことなのか?」という問いも、光を当ててくれるでしょう。動物においては、もはや善悪は関係がない気がします。だとしたら、それは一体なぜなのでしょう。




ぼくはこのテーマに関して、思考がまだまだ浅いので、自分の言葉で語ることができません。こういうときはブッダの言葉・態度を参考が参考になるので見てみましょう。

インドで最近発見された経典や、北伝の初期仏教経典(阿含経)、南伝のパーリ経典によれば、釈迦は直接殺を禁じ、菜食主義を戒に含めることを明確に拒否する記述があるだけではなく、肉を食べたことが記されている。

さらに、釈迦に食事を振舞うために、在家信者が肉を召使に買いに行かせた記述もある。よって、肉食は不殺生戒を破ることにならない。ただし、肉が比丘や比丘尼のためにわざわざ殺されたことを見・聞・知した場合は、この肉を食してはならないと宣言している(三種の浄肉)。

さらに、在家には肉・人(奴隷)・毒・武器にかかわる職業に就いてはならないと宣言している。ただし、幾つかの病気の治療に肉をあげる記述も存在する。一見すると矛盾するが、これは当時の他宗との間接殺に解釈の相違に起因するとされている。

この世に存在する限り、間接殺は避けられないものであるため、ジャイナ教の僧は、最終行として食を断ち、餓死する。一方、中道を掲げ、極端な苦行を非難した仏教は、直接殺を避けるとともに、貪ることに戒め、全体的に間接殺を減らすのが第一であるとしている[18]。 北伝の大乗仏教の経典では、釈迦が肉食をしたとの記述はないが、肉食が不殺生戒を破ると主張をする経典も存在しない[19]


ベジタリアニズム - Wikipedia


なるほど、ブッダは条件付きで肉食をしていたんですね。間接殺・直接殺という概念を導入しているのが興味深いです。




食に関しては様々なスタンスがあり、ちはるさんたちのようなスタイルは「家畜は食べない」ことが特徴的です。この態度を示す英単語があるそうなのですが、調べてみても見つからず…ご存知の方がいたら教えてくださいませ。




ちなみに、ちはるさんのブログのコメント欄は承認制です。ということは、彼女はこれらの書き込みを目視でチェックして「載せてもいいかな」と思えるものだけ掲載しているということです(!)。話によれば、犯罪予告まがいの書き込みもあるそうで。凄まじい胆力ですね…。めげることはなさそうですが、今後も価値観を揺さぶる情報発信に期待です。

ちはるの森 | @chiharuh の日々。