Kindleで書籍を発売してぼちぼち1ヶ月が経ちました。





利益は1冊あたり30円



今回の書籍は99円とかなり安価です。印税率は30%のプランです。現在、累計で500冊ほど売れているそうで、今のところ利益は1.5万円くらいとのこと。まぁ、ぶっちゃけ儲かりませんね。

ただ、初速が命かと思いきや、意外とコンスタントに売れているようで、このままいけば1,000冊の販売も無理ではなさそう。とはいえそれでも3万円なので、編集の手間を考えるとどう考えても赤字でしょうね…(なお、この本の収益は100%編集者の小川氏に分配されます)。

一部の情報商材では「電子書籍で億万長者!」みたいな話が出ているようですが、あれは嘘です。断言しますよ、嘘ですからね。せいぜい毎月1万円稼げますよ、という程度の話でしょう。




売上を上げるには?



さて、こんなにも儲からない電子書籍ですが、どうにかして儲かるようにならないものでしょうか。考えてみました。

まず、電子書籍の売上公式から。非常にシンプルです。

価格×印税率×部数=売上




上記の等式からいって、売上を大きくするには、

①価格を上げる
②印税率を上げる
③部数を伸ばす


の三つのアプローチが考えられます。




①の「価格を上げる」という方法から。

電子書籍を250円で販売すると、一冊175円(印税率70%の場合)。500冊売れば87,500円。うーん、いまいちです…。せめて1冊10万円は利益上げたい。

もっと価格を上げて、1,000円で売れば、一冊700円。500冊売れば35万円です。悪くない数字ですが、この値段でこの数を捌くのは容易ではありません。1冊1,000円だと、無名の著者の場合は、売れてもせいぜい10〜20冊でしょう。




では②の「印税率を上げる」はどうでしょう。

Kindleの印税率は最大でも70%ですが、STORES.jpBASEを使ってデータ販売を行えば、95%まで利益率を上げることができます。250円の電子書籍を500冊売ると、約12万円。Kindleよりもだいぶいい感じです。

1,000円の書籍をデータ販売し、500冊売ると、47.5万円。独身なら都心で3〜4ヶ月は生きていける金額ですね。この規模の書籍を年間3〜4冊売れば、普通に生きていける感じです(家族を養うというレベルには至りませんが)。

ただし、データ販売はユーザーサポートに掛かる時間的費用が発生するので、その点も考慮すべきです。Kindleのようにワンクリックで端末に入るわけではないので、一部の顧客からは質問が飛んでくるはずです。

また、Kindleを介さないということは、自力で商品を売らなければいけないということでもあります。出版段階で無名の場合は、まず売れないと思った方がいいでしょう。ブログ購読者やフォロワーを数千〜数万人単位で獲得していないと、データ直販は厳しいはずです。




最後に、③の「部数を伸ばす」に関して。何かマジックはないものでしょうか。

大衆ウケするコンテンツという点では、「マンガ」は部数を伸ばす上で効果的な戦術となるでしょうね。実際、漫画家の鈴木みそ氏はセルフパブリッシングで単月2万部を売り、283万円の収益を獲得しています。マンガの力をまざまざと感じさせます。

現時点においては、一般的なテキストコンテンツの場合は、1,000部も出ればベストセラーといってもおかしくないでしょう。1万部とかはまず無理だと思ってください。




というわけで、現時点で強いて「セルフパブリッシングで儲ける」方法があるとしたら、それは「高めの価格(1冊1,000円程度)で、データ直販する。マンガが描ければ、マンガ要素を入れるとなおよし(コミックエッセイにするとか)」というものになるでしょう。

ただし、これを実現するには、良質なコンテンツであるのはもちろん、オンライン/オフラインでの高い影響力も必要です。そんなわけで、実際のところ、「電子書籍で儲ける」のは現実的ではありません…。

ただし、「毎月1〜2万円稼ぐ」程度の収益なら、かなり多くの方が実現可能な水準だとも思います。まぁ、それすらもけっこうな努力と手間が必要ですが…。まだまだ電子書籍は市場が立ち上がっていないので、当面は「儲かる」ものにはなりえないでしょうね。




というわけで、絶賛発売中です。99円と格安なのでぜひ。8月にはアップデートでコンテンツも追加されます。