企業ブログの企画に関わる仕事が増えています。こういう話をすることが多いので、メモがてら。





コツは「雑誌」を創るように企画すること



残念な企業ブログにありがちなのは「活動報告」しか掲載されていない、という状態。「新商品をリリースしました!」「○○テレビに取材されました!」「忘年会を開催しました!」これではまぁ、ブログが読まれることはないでしょう。

活動報告を書くなというわけではなく、「活動報告だけ」はやめようという話です。もっと読者目線の記事を提供しないと、読まれることはありません。

ではどのようにすれば、読者目線の記事を提供できるようになるのか。ここで効果的な考え方は「雑誌を創るように、企業ブログを企画する」ことです。




さて、あなたはこれから雑誌を創ります。





コンセプトを決める




最初に考えることは「雑誌のコンセプト」になるでしょう。ブログによって企業をどういう状態に持っていきたいのか、読者に一体何を伝えたいのか、そういう情報を整理すると、コンセプトが明確になります。

コンセプトは一人で決めるのではなく、できればチームを巻き込んでディスカッションしましょう。メディア運営はチームビルディングも重要になるので、「みんなでやること」それ自体に価値があります。






タイトル、キャッチコピーを決める



このプロセスで、雑誌のタイトル名も思い浮かんでくるでしょう。ネーミングは「決め」の問題なので、しっかり議論をして、メンバーが「いいね!」と納得できるものであれば、それで十分だと思います。強いていえば、タイトルはSEOを意識するとより効果的でしょう。

「株式会社○○のブログ」でもいいですが、関与するスタッフのモチベーションを考えると、やっぱり何か独自の名前を設定するのをオススメします。素敵な名前は、それだけでブランドになりますから。

また、タイトルだけでなく「キャッチコピー」も決めるといいかもしれません。たとえば「ihayato.書店」は当初「21世紀の本屋さん」というキャッチコピーを付けようと考えていました。キャッチコピーは時期やフェーズによって変更しても構わないものなので、必要に応じて取り入れていきましょう。





コンテンツを決める



つづいて、どういったコンテンツを提供していくかを考えます。雑誌のコンセプトに沿った連載、特集、コラムなどを企画しましょう。

このとき気をつけたいのは、「15分で制作できるコンテンツ」を用意することです。オンラインのメディア運営では、更新頻度が重要になります。1ヶ月に1本しか更新しないブログは、読者はもちろん、社内のメンバーの関与も得にくいです。

体制が整わない段階においては、なるべく簡単に制作できるコンテンツを中心に提供し、「更新を止めない」ことを最優先の目標としましょう。運営がこなれてくると、インタビューや取材記事など、骨太なコンテンツを提供できるようになるはずです。

一点、「インタビューを中心にメディア設計してしまう」という戦略設計には注意が必要です。インタビューはかなり制作が面倒なコンテンツのため、これを中心にしてしまうと、更新頻度が下がる傾向があります(予算とスタッフがいればありです)。

インタビュー記事は良いコンテンツになりやすいですが、その比率は、全体1割以下にとどめるのが、メディアの成功確率を高めるために大切なことだと肝に命じておきましょう。




体制を決める



同時に、体制づくりも考える必要があります。

まず、できることなら、「編集長」を配置しましょう。彼・彼女がコンテンツ全体を編集・企画・効果測定し、ライターやデザイナーに指示を出していく形にすると、運営はスムーズになります。

しかし、編集長人材はなかなか手に入らないので、当初は「編集チーム」という形でフラットな兼業チームを作ることが一般的です。成果があがり、運営もこなれてきたら、後々編集長を配置する、という流れをおすすめします。

また、できればメディア運営に詳しい外部のアドバイザーがいると、より成功に近づくと思われます。経験がない人たちでやってしまうと、遠回りになってしまいがちですからね。




と、ざっくりとした説明ですが、概ねこれが企業ブログを始めるにあたってのテッパン的作業だと思います。このプロセスなしに始めると、冒頭で揶揄した「活動報告だけのブログ」になってしまうでしょう。




関連本はこちら。自分の本ですが…メディア運営についてリアルなところをまとめているので、多分参考になるはず。