先日、触法障害者にまつわるシンポジウムでプレゼンをしていた素敵な団体。少年院を出院した若者による自助グループです。

セカンドチャンス!




社会から孤立する少年院出院者



容易に想像できることですが、少年院に一度入ってしまうと、学校や地域社会からは孤立してしまいがちです。

中学生時代の同級生も、罪を犯して少年院に入ってから、音信不通になってしまっています。同窓会で少し話題にあがったところ、噂では引っ越したとか、また刑務所に入っているとか…消息を知る人は誰もいませんでした。

一度孤立してしまうと、いざ少年院を出たところで、受け皿となる基盤がない状態になります。そうなると、自分を受け入れてくれるのは不良グループや暴力団だけで、結局また罪を犯す、なんていうスパイラルになってしまいます。




この負のスパイラルを解決する一つの切り口が「自助グループ」。同じ環境にある人たちが、前向きな気持ちでつながることで、よりよい方向へ人生の舵を切ることができます。

セカンドチャンス!」は、そんな自助グループのひとつです。理事長を務めるのは、自身も少年院出院者である才門辰史さん。シンポジウムのなかでは、以下のようなメッセージを語っていらっしゃいました。

出院者たちは、まともに暮らそうと思うと、どういても孤立してしまう。自分も、そうして腐ってしまった時期があった。だったら、自分たちでコミュニティをつくって支えあおう、そう考えました。「何度でもやり直せる社会」をつくるために、これからも愚直に活動していきます。






「セカンドチャンスとは何事だ!」



これをお読みのみなさんは、そういう考え方をしないとは思いますが、こうした活動への批判として「罪を犯した者がセカンドチャンスとは何事だ!」と憤る声もあるようです(興味があれば検索してみてください)。彼らは要するに「セカンドチャンス!の前に、被害者の気持ちを考えろ、まずは反省せよ」と言いたいのでしょう。

しかし、書籍「反省させると犯罪者になります」が指摘するように、「反省」を真っ先に求めることは、再犯を減らすことにはつながりません。

・反省させるだけだと、なぜ自分が問題を起こしたのかを考えることになりません。言い換えれば、反省は、自分の内面と向き合う機会を奪っているのです。問題を起こすに至るには、必ずその人なりの「理由」があります。その理由にじっくり耳を傾けることによって、その人は次第に自分の内面の問題に気づくことになるのです。

・まじめに(刑期を)務めることは、自分の想いや感情を誰にも言わないで、抑圧することになります。それが長く続けば続くほど、抑圧は大きなものとなります。そうすると、彼らは抑圧している分だけ「パワーアップ」して出所していくと言うこともできます。






書中では、「犯罪者たちは反省の弁を述べるのは巧いが、実はまったく反省していないことがある」という指摘もなされています。「被害者の気持ちを考えろ」「反省せよ」という押しつけは、結局本当の意味での「反省」から遠ざけてしまうわけです。

少年院出院者が「自分の人生を生きること」を支援するセカンドチャンス!は、当事者の更生につながることはもちろん、本当の意味での反省を促す、優れた仕組みになりえるでしょう。




公式サイトは存在せず?ブログのみとなっています。

セカンドチャンス!

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