<追記:徳丸さんからすばらしい記事をいただきました。引用って主従関係が必須、というわけでもないんですね。これは目から鱗でした。ご参考にぜひ。

徳丸浩の雑記帳: イケダハヤトさん記事は適法な引用だと思う・・・今のところは





しばしば「イケダハヤトのブログは引用ばかりのパクリブログだ!けしからん!」的な批判をいただくので書いてみます。




たしかに「引用」ではない



そういう方々は著作権法的な「引用の要件」を持ち出してきて、「それみろ!お前のブログは引用じゃないぞ!」と鬼のクビを取ったように騒ぎ出します。


ア 既に公表されている著作物であること
イ 「公正な慣行」に合致すること
ウ 報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
エ 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
オ カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
カ 引用を行う「必然性」があること
キ 「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)

引用 - Wikipedia





たとえば、昨日は「「特別養子縁組」を巡る議論が盛り上がっているのでまとめてみる」という記事を書きました。記事の大半は、ほぼ他人のツイート、ブログで占められています。

解釈には幾分の余地があるものの、たしかに、これは「引用」ではないでしょう。「引用文章が50%を超えたら『主従関係』といえないので『引用』ではない」というご意見もいただきました。




たしかにぼくの書く記事の一部は「引用」ではありません。

でも、そのことの、何が悪いんでしょうか?「引用に当てはまらない」ということは、悪いことなんでしょうか?





無断転載だから無断転載は悪い?



「無断転載じゃないか!」という批判もあるでしょう。たしかに、読書メモや他者のツイートは、無断で転載しています。けれど、それって悪いことなんですか?

たとえば「マツコ・デラックスがすさまじい。反省として名言をまとめました。」なんて記事は「無断転載」とカテゴライズできますが、悪いことなんでしょうか?ちなみに、この記事から書籍「うさぎとマツコの往復書簡」は100冊以上売れています。さて、これは悪いことなんでしょうか。




「無断転載だ!」「引用ではない!」とぼくを批判する人は、ぜひ「なぜ(イケダハヤトがやっている形での)無断転載が悪いのか」を明文化して伝えてください。




なお、「無断転載は無断転載だから悪いんだ!」という子どものような理屈では、お話しになりません。

さらに「法律違反だから悪いんだ!」というのも、思考停止です。「なぜ法律は、それを違反だと規定しているのか」まで言及してください。




もう少し広げて、NAVERまとめや2chまとめは「無断転載」が行われる場となっていますが、あれは「悪い」ものなのでしょうか?ではなぜ、社会は事実上容認しているのでしょうか?NAVERまとめも2chまとめも、すっかり市民権を得ていますよね。




他方、転載元を記載せずに人気ツイートを配信していた「ワロスwwwwBOT」や、クックパッドのレシピをNAVERまとめに載せるまとめ職人は、どこか「悪い」気がします。事実、それらは「悪い」と判断されたようで、それぞれアカウント凍結、まとめは一部公開禁止となっています。




こうして事例を見ていくと、「『無断転載』は何をもって悪いのか」というテーマがクリアになっていきます。

端的にいえば、「無断転載が善いか悪いかは、ケースバイケース」であることは間違いないことかと思われます。「無断転載"だから"悪い!」という批判は、そうした現実を見落としたものともいえます。

では、そのケースバイケースは、どのようにして判断が分かれていくのか。この点を明文化できる人がいたら、ぜひ考えを教えてください。




もう少し突っ込んでいくと、ぼくが行っている無断転載が、社会的に悪いと判断されうるもので、それによってぼく自身が何らかの罰を与えられるとしても、ぼくは甘んじてその罰を受け入れるつもりです。

法律との摩擦が起きる可能性はあれど、ぼくはぼく自身が悪くないと考える方法で、「無断転載」を行っています。行為するにあたって、法律よりも、自分の意志の法が優先している、という状態ですね。

そのことは、法律に従わないというわけではありません。罰を与えられることになるのなら、それは受けいれます。さらにいえば、「無断転載」の直接の被害者からクレームがあれば、コンテンツを取り下げることも検討します。もっとも、そういうことは、4年近くブログを運営していて一度もありませんが…(<追記>:今しがた、下で掲載したツイートを取り下げてくれというクレームをいただきました。削除させていただきました)。




「罰を受けようが、わたしは行為する」という覚悟を持つ人に対しては、ぼくら市民は得てして口を噤むことになります。

たとえば、「援助交際は悪いことで、捕まっても仕方ないことだと思うけど、わたしはそれでも援助交際をする」という女子高生に対して、あなたはどういう言葉を語りますか。

同様に「無断転載は悪いことで、捕まっても仕方ないことだと思うけど、わたしはそれでも無断転載する」というケースに関しても。彼らを止めることはできるのでしょうか。自分の子どもや教え子だと想像して、考えてみてください。

(ここ、わかりにくいので別記事を書きました。→「違法だから悪いこと」は本当なのか




…と、かなり話を広げてしまいましたが、みなさんは「無断転載」の善悪についてどう考えますか?「法律違反だからダメ」「無断転載だから無断転載はダメ」といった思考停止から一歩飛び出し、考えてみましょう。




参考までに、ぼくのブログのなかで「無断転載」だと思われるコンテンツを掲載しておきます。アンチの人、追加で何かございましたらぜひコメント欄で。

「特別養子縁組」を巡る議論が盛り上がっているのでまとめてみる

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名著中の名著「アルケミスト」の名言まとめ




読者の声



ツイッターでいただいた意見を「無断転載」していきます。問題があるという方は、連絡いただければ取り下げます。