世界の教育を変えるべく立ち上がった1989年生まれの若者、税所篤快さんの著書が発売されます。



途上国の子どもたちに映像授業を




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税所さんが率いる「e-Education」プロジェクトは、途上国の子どもたちにDVDやインターネットを使った映像授業を届けるというもの。

税所さんはもともと足立区の「落ちこぼれ」。高校では理数系科目で落ちこぼれ、中学の頃は得意だった英語・社会もどんどん苦手になっていき、「成績は常に下から数えて数人め」というありさまだったそうな。

そんな落ちこぼれ高校生を変えたのが、大手予備校の「DVDを用いた映像授業」。最近流行りの「今でしょ!」の先生を思い浮かべてもらうとわかりやすいでしょう。トップクラスの講師の講義を録画し、時間・場所に囚われず学ぶことができる、という仕組みです。

映像授業によって税所さんは成績がグンとアップ。なんと偏差値28から、現役での早稲田大学合格を実現します。




e-Educationプロジェクトは、大学生時代にバングラデシュで出会った、あのムハマド・ユヌス氏のひとことがきっかけで始まります。

バングラデシュへの旅のなかで、税所さんは現地では教師が少なく、農村部の子どもたちに十分な教育が提供されていない、という課題を知ることになります。そして、閃いてしまいます。

「日本のテクノロジーの使い道を、途上国のために考えてほしい」
あのとき、ユヌス博士はそう言った。

アイデアが降りてきたのは、フィールドワークを終えて宿舎に戻り、月明かりの下で仲間たちと一緒に水浴びをしていたときのこと。

先生が4万人も足りない……。
待てよ。
自分がT予備校で受けていた授業は、すべてDVDによるものだった。
あれならば、授業を一度収録すれば、それをどんどんコピーすることで、先生を「増やす」ことができる—。


このアイデアをもとに、バングラデシュで事業を開始。農村部の高校生たちに映像授業を提供し、その結果、国内最高峰のダッカ大学への合格者を輩出することに成功します。「貧乏人は大学に行けない」というバングラデシュの常識を打ち破る大きな成果です。このニュースは今なお、「ハムチャー村の奇跡」として語り継がれているそうです。





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e-Educationプロジェクトは波瀾万丈(出資をもらったワタミとのトラブルも…)を経験しつつ、順調に世界に広がっていきます。

税所さんのもとには多数の賛同者が集まり、現時点でバングラデシュ、ヨルダン、ルワンダ、ガザ、フィリピン、ハンガリー、ミャンマー、インドネシアなどなどの地域で、映像授業を提供するプロジェクトが実施されています。すばらしい広がりですね。




注目の若手NPOパーソンのエキサイティングな挑戦。ぜひ書籍でお楽しみください。行動力に圧倒されること間違いなしです。






現在彼らは、ハンガリーに住むジプシーの子どもたちへの資金提供を呼びかけています。本を買うのはもちろんのこと、共感・応援する方はこちらもぜひチェックしてみてください。

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