ヤバい、この本めっちゃ面白いです。久々に個人的ヒット。博物学者の荒俣宏さんと15人の識者の方々の対談がまとまった本なのですが、人選がすごい。「鯨」「渋滞」「救命」「演歌」「アメコミ」「ハゲ」などなどの専門家たちが登場しています。なんてお買い得なんでしょう。

本記事では、特に面白かった板見智さんの「ハゲ」の話をピックアップ。





ハゲにまつわる正しい知識



書中では、ハゲにまつわる一般的な情報が、ほとんど科学的根拠のないものであることが、バサバサと明らかにされていきます。

・(「海藻が髪にいい」という説について)特定の栄養素が薄毛に効くということはありません。海草類が髪にいいというのは、黒っぽい色のイメージからきた連想ゲームじゃないでしょうか。

・(「シャンプーを使うとハゲる」という説について)髪がつくられるのは当否の表面から7〜8ミリ奥で、シャンプーはそんなところまで届きません。だから、影響も考えられない。

・(「毛穴に皮脂が溜まると毛が抜けやすい」という説について)それについては、否定するデータがはっきり出ています。そういうことをいう人は、高いシャンプーを売りたいんじゃないですか(笑)

・(「白髪の人はハゲない」という説について)白髪は黒髪より目立つので、髪の量が多く見えるんです。

・(「頭が大きくて頭皮が張っている人はハゲやすい」という説について)そういう人は頭皮が硬くて血行が悪いから、というやつですね。たしかに男性型脱毛症の末期には、皮膚の一部が繊維化して硬くなることがありますが、顕微鏡で見てやっとわかるぐらいの変化ですし、そもそもそれは脱毛症の結果であって、原因ではないですから。


いやはや、通説は見事に幻想だったようです。




逆に明確に因果関係があるのは「遺伝」。「父方・母方の血縁者を三世代ほどさかのぼって」、ハゲがいたら危険信号。あぁ、ぼくはどう考えても危険です。まぁそのうちスキンヘッドにします。





他にも毛生え薬の最先端事情についての話も面白い。詳しくはぜひ本を手に取っていただくとして、フィナステリド(プロペシア)という有効な薬がすでに市場に流通しているそうです。価格はちょっと高めで、毎月1万円程度掛かるとか。





いやー、ページをめくる手が止まらない良著です。他にも「渋滞学」が刺激的だったので、こちらもihayato.書店でピックアップしてご紹介予定です。うーん、世の中知らないことばかり!