ざっくり言うと…
・失うものがなければ、ガンガン煽られて失敗して現実を学ぶべき。
・発信者に責任なんぞありません。情報はあくまで参考程度。
・「煽るやつは無責任だから気をつけろ」と語る人の大半は、「煽るやつ」を否定したいだけで、心配なんて毛頭していない。
・煽られる立場にある人は、煽っているのは「運良く成功した人たち」であることを理解しておこう。









家入さんのツイートに共感。





「冒険に出よう」は無責任なのか






安藤美冬さんが「冒険に出よう」という本を書かれていますが、このスローガンを読んで「無責任だ!」「若者を煽っている!」と批判する向きがあるようです。

ぼく自身も「失うものがなければさっさと挑戦すべき」と考えている派なので、同様の批判をもらうことが頻繁です。笑い話ですが、「イケダハヤトはハーメルンの笛吹きだ」とDisられたこともありますね。




ノマドにせよ起業にせよ、リスクが少ないんだったらさっさと一歩踏み出すべきです。社会人一年目でフリーランスになりたいと思うのなら、チャレンジしてみればいいじゃないですか(実際そんな若者もいますし)。元手ゼロで独立するのなら、失敗したところでいくらでも再起できます。

失敗することは非常に重要です。失敗を通してこそ、人間は成長します。その意味では、若者はどんどん煽られて、失敗して、現実を見て、成長するのがよいとぼくは考えます。ぼくもそうやって生きてきました。「冒険に出よう」でいいじゃないですか。

とはいえ—常識的な読者の方々にはわざわざ言うまでもないことですが—、「冒険に出る」リスクについてはよく勘案すべきです。たとえば、何の考えもなしに1,000万円の借金を背負って独立する、なんてのはぼくも推奨しません(そんな向こう見ずがいるとは思えませんが)。「冒険に出る」ことが特に推奨されるのは「失うものがない」状態です。




煽る人間は無責任なのかという点について。無責任も何も、そもそも発信者に責任なんぞありません。

たとえば安藤美冬さんの書籍を読んで「よし!ノマドになろう!」と考えて会社を辞めて起業して、彼・彼女がビジネスに失敗したとします。その失敗は、安藤さんに原因があるのでしょうか。安藤さんはそんな「責任」を引き取るべきなのでしょうか。彼・彼女は裁判で安藤さんを「わたしはおまえの本やツイートのせいで破滅した!」訴えることができるのでしょうか。

無論、そんなわけはありません。情報なんてものは所詮「参考」にすぎません。人生における重大なアクションの決断の責任を取るのは、いつでも自分です。自己責任ということばは嫌いですが、これだけは完全に自己責任の世界でしょう。




ただし、人徳溢れる発信者は、そんな責任すらも取ることができるとも思います。

たとえば家入さんは、安価なシェアハウス「Liver邸」を運営しています。この場合、家入さんがもし、「自分の発言が原因で失敗して一文無しになってしまった人間」に対して住処や職業訓練を提供するのなら、それは「煽った責任を取っている」という証左だと思います。

が、無論これは「人徳」のレベルであって、そこまでの責任を発信者に求めるのは明らかにナンセンスです。せいぜい努力義務がある、程度の話でしょう。




何より気持ちわるいのは、「『起業しろ、若いうちはリスクを取れ』なんて煽るやつは無責任だから気をつけろ」と語る人は、本当にその人を心配しているのではなく、結局「煽るやつ」を否定したいだけというのが見え透いていることです。

肌感覚的に、この手の批判を繰り出す人の90%はこれに該当しますね。例外はごくごく一部です。善人・賢人を装っているこの感じ、実に卑怯です。




ぼくから「煽られる側」の人たちに伝えたいのは、煽っている側はたまたま運良く成功しただけの人たちである、ということですね。成功には大いに運の要素が関わっているので、そこだけは割り引いて考えるべきです。もっとも、これも挑戦してみれば肌感覚で分かるんですけどね。




というわけで、ぼくのスタンスをまとめます。

・情報は参考程度です。ぼくのブログを読んで人生破滅しても、ぼくは原則、責任を取りません。読者の方なので、最大限のご協力はいたしますが、「何かあったらイケダが助けてくれる」とは期待はしないでください。

・失うものがないのなら、ガンガン煽られて、さっさと失敗すべきです。痛い目を見る、恥ずかしい経験をする、そういうことの繰り返しで人間は成長していきます。ぼくもさんざ失敗したおかげで、今があります。

・当たり前ですが、失うものがある場合は、安易に挑戦するのはおすすめしません。特に借金をして事業を始めるのはリスクが大きいでしょう。

・煽っている人たちは「運よく」成功した人たちであることを理解しておきましょう。成功・失敗には運が大いに作用しています。どれだけ努力しても成功しない人は山のようにいて、そういう人たちの声はほとんど表に出ません。





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というわけで、冒険に出ましょう。Amazonレビューが象徴的ですね。


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