塾経営者であり教育研究家でもある、清水さんと1時間半ほど熱く教育についてお話してきました。いやー、楽しかった…。





教師の役目は変わる



ぼく自身、4月から多摩大学で非常勤講師をやることになっているので、最近になって教育に関心が芽生えてきました。というか、どうやってゼミを運営すればいいのか、よくわかっていないのです。悩み相談がてら、清水さんに色々レクチャーを頂きました。なんて贅沢!

いろんなことばが刺さったのですが、まず紹介したいのは「教師はファシリテーターになる」というお話。




米国の大学をはじめ、教育コンテンツの無償提供は加速度的に進んでいます。極論すれば、塾・学校で先生の授業を聴く必要なんてないわけです。だって、世界的にすぐれた教授の授業が無料で公開されているわけですから。

サルマン・カーンのプレゼンにあるように、これからは「家で動画の授業を受け」「学校・質問・ディスカッションする」というスタイルになっていくのでしょう。



一律的な講義を教室からなくし 生徒に家で自分のペースで講義を受けさせ その後 教室で 先生のいるところで 宿題をさせて 先生や他の生徒と交流できようにすることで 先生たちは教室をテクノロジーによって より人間的なものに変えたのです





無償の授業動画が普及していけば、先生の仕事は「数十人の生徒を集め、彼らの前で1時間半話しつづける」というスタイルではなくなります。黙って話を聴くだけなら、家で動画を観てればいい。わざわざ学校に行って「座学」するのは、時間がもったいないわけです。

将来的に先生に求められるのは、いわゆる「ファシリテーション」のスキルになっていくでしょう。すなわち、学校というリアルな場に集まった生徒たちに、創造性を刺激する対話の場を提供することが、先生の役割になっていくのです。授業は「座学」から「ワークショップ」にシフトしていくともいえるでしょう。

「スタンフォード白熱教室」で知られるティナ・シーリグの授業はイメージ的に近いかもしれません。あの授業は「場」が重要なので、リアルで参加する意義が強いわけです。

Brainstorming 2




厳しくいえば、「数十人の生徒を集め、彼らの前で1時間半話しつづける」ということしかできない先生は、早晩価値がなくなっていきます。だって、無料で動画が見られるんですから。よほどライブが面白ければ別ですが、「話を聴くだけ」なら教室に出向く意味はありません。




先生の仕事は「学びの場づくり」になっていくのでしょう。そのためにはファシリテーションのスキルを身に付ける必要がありますし、教室と社会をつなぐ「ハブ」のような役割を果たす必要があります。うーん、食えなくなる先生も多そうですね…。ぼくは本業は教師ではありませんが、講師業も仕事の一環なので頑張ります。




そんなことを清水さんのことばから考えました。魂のこもった新刊は必読です。これ中学生向けですが、おとなが読んでも普通に面白いです。お子さんがいる方はもちろん、教育について考えたい方はぜひ。