ノマドで知られる米田さんの新刊を読了。とても面白かったので、一部ピックアップしてご紹介。



大正時代には35,000種の仕事があった



ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方」の著者、伊藤洋志さんのインタビューより。

農学部だった大学時代から戦前の日本人の暮らし方や働き方を研究していた伊藤さんによると、大正時代の資料には、日本には35,000種くらいの仕事があったそうです。それが現在、2000ちょっとくらいに激減しているらしいのです。

「これは戦後、極端に『会社員という名の専業』が増えてしまったからだ」と伊藤さんは唱えます。

「昔は、たとえば百姓といっても、農業だけしていた人はいませんでした。みんな大工もやるし、藍染めもやるし、いろんな仕事をやっていたんです」


なんと仕事の数は10分の1以下になっているんですね!これは驚きです。




職業のカンブリア爆発が起きる



しかしながら、これからの時代は多様な職業が社会に現れ、その数は35,000種を優に超えると予測します。

現にぼくの周りでは、すでに不思議な職業をしている人がたくさんいます。「プロフェッショナルコネクター」の勝屋さん「日本ふんどし協会会長」の中川さん「コンテキストデザイナー」の高木新平さんなどなど…。あ、ぼくも「プロブロガー」という謎の職業やってますね。これらは言わずもがな、大正時代にはなかった仕事でしょう。




職業が増加する理由のひとつは、インターネットによってコミュニティの数が増えたことにあります。ウェブは時空を超えて人々をつなぎ、そこにコミュニティを生み出します。「有料サロン」がビジネスとして成り立つように、興味関心の近い人が集まるコミュニティは、それ自体が金銭的な価値を生み出します。

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超シンプルにいえば、人が集まるところには、職業が生まれるということです。インターネットの力を借りてこの力学が加速していくのが、これからの未来です。




副業の解禁も、職業のカンブリア爆発に寄与するでしょう。

「副業解禁」で可視化されるビジネスパーソンの市場価値」でも紹介したように、大企業でも、着実に副業規定は廃止されつつあります。ひとりの人間を養えるほどの体力を、企業が失いつつあるわけです。

フツーのサラリーマンが週末副業を始めてみた」を執筆した細田氏は、企業が経営不振に陥り副業を解禁したのに合わせて、自分の趣味であったレコード集めをビジネス化し、「サラリーマン兼輸入レコード店店長」となりました(この本、ちょっと胡散臭い感じがしてしまいますが普通に面白いです)。副業解禁によって、新たに職業が生まれたわけですね。







あなたは何をする人?



これからの未来は、今までとは違う意味において「職業選択の自由」が解放されるともいえるでしょう。すでに職業を選択している人にも、「新たに」どんな職業を選択するかどうかの自由が与えられるのです。

ぼくはサラリーマンを辞めて、プロブロガーという職業を選択しました。道無き道を行くのは楽ではありませんが、自分の人生を生きている感じは、会社員時代より格段に高まりました。

みなさんはどんな職業を選択しますか?今用意されているものだけが、仕事ではありません。自分でゼロから職業を作り上げてよいのだとしたら、何をやりますか?

レールに載って人生を歩んできた人には、むずかしい質問かもしれません。そうではない人にとっては、ワクワクする質問でしょう。ぜひ考えてみてください。




そんな問いについて考えるヒント集ともいえるのが、この一冊です。新しい生き方・働き方を実践する人たちの生の事例が、豊富に収録されています。ぼくはクアラルンプールに移住したという小倉若葉さんの話に度肝を抜かれました。おすすめの新刊です。