デザイナー、山本寛斎氏の書籍を読んだので名言ピックアップ。この人勢い半端ないですね…。






だから、自信を持て!



・毎朝山手線で原宿の自分のアトリエに通っていたが、私が経っているプラットホームに電車が入ってきて、ドアが開いた瞬間、気まずい空気が流れる。(中略)サラリーマンたちが、私の姿を見るなりギョッとするのである。その目は、あからさまに「なんだ、コイツは」と語っていた。

・私とて傷つかなかったわけではない。けれどこう考えることにした。見る人をギョッとさせたり、ギャーッと驚かせたということは、私の服が多くの人々のこれまでの常識や既成概念に「それでいいのか?」と疑問を投げかけたということだ。つまり、私の服は、人の心の奥の奥をこじ開けるパワーを持った服なんだと。そうだ、だから自信を持て!

・私はそのファッションで、ロンドン、ニューヨークを歩き回った。日本では「あの人、へん」でも、世界の懐は広い。私の姿を見るなり「ウワァー、カッコイイ。ビューティフル!」と賞賛してくれる自由な感性は、海を渡った異国にあった。

・進め!進め!這い上がれ!我ながら思う。「しぶといな、寛斎ってヤツは」と。

まず自分を表現しなければ。「自分はここにいる!」と声を上げなければ。"ボロは着てても心は錦"は時代遅れ。心は見た目で表現しなければ伝わらない。

要するに、自己表現できるファッションとは、自分がそれを着たとき、最高の笑顔でいられる服、「よし、OK!」と自信を持って輝いていられるファッションのことなのだ。基準はあくまでも自分。他人ではない。

・名前も知らない、肩書きも年齢も知らない、国籍さえも分からない。けれど、パッと見た瞬間に何か「ただ者ではない」といったオーラを放つ人間……。そんな人間になりたいと思ったら、武器は着ているものしかない。

・「服なんかなんでもいい」派は考え直して欲しい。装うことで自分を気遣う精神が大切なのだ。「きょうはオシャレをした」という思いは、エネルギーとなって内側からほとばしる。それがその日一日を心地よく楽しく過ごす秘訣でもある。

・親がこんなだと、子どもの方が「この親の言うとおりにして大丈夫だろうか?」と心配になるらしい。未來が書いた作文にはこうあった。「うちの父親は、普通の親とは逆のことを言います。言うとおりにしたら大変なことになるので、自分でコントロールしなければいけないと思いました」。子どもというのは、なかなか賢いものである。

・「最近の若い奴らは……」と嘆く大人もいるが、私はそんな言葉は使いたくない。彼らは彼らで、一生懸命何かを表現しようとしているのだと思うからだ。自分が「いい」と思ったことは、どんどんやればいい。大人を恐れたり、媚びたりせずにもっとやれ!と思う。娘たちに贈った言葉と同じ。GO!GO!GO!である。

世の一流と呼ばれる人、成功した人々は、みんな「異常」という名の天才なのだと思う。


・パリの失敗以降、生活態度を一変させた。二日酔いの毎日をきっぱりやめて早寝早起きの毎日だ。それが今まで続いている。接待などで遅くなることもあるが、普段は、たいてい十時には寝る。起きるのはだいたい五時。

・朝、出かけていくのが「しんどいな」と思うこともある。寒さの厳しい日は、このまま暖かい布団にくるまってもう一度寝てしまおうかという誘惑にかられることもある。そんな時はひとりのカッコイイ主人公に自分を置き換えるのが私の得意技だ。たとえば亡くなった冒険家の植村直己さんになりきってみる。「私は、今、北極のテントの中で目が覚めたのだ」などと。

極端かもしれないが、私は好きなことしかしない。(中略)自分が嫌いなこと、できないことでも「大好き」「得意」と言ってくれる人がいるから、世の中が成り立っている。できないことにコンプレックスを持って悩んだり嘆いたりする時間があったら、好きなこと、できることに全精力を傾けようじゃないか。

・闘わずして結果を出せなかったのなら悔いが残る。しかし、真剣に闘って結果が「NO」ならばいいじゃないか。落ち込んだりくよくよしているヒマなどない。新たな戦いはまだまだ続くのだから!

・仮に二十世紀が「便利な時代」とか「デザインの時代」「テレビの時代」などと分析できるとすれば、二十一世紀は「人間讃歌」の時代ではないだろうか。人がもっと楽しくしあわせに生きるための智慧をみんなで出し合っていくべき時代なのである。


超絶ポジティブシンキング。「つまり、私の服は、人の心の奥の奥をこじ開けるパワーを持った服なんだと。そうだ、だから自信を持て!」というあたりはなかなか真似できない考え方です。うーん、ぼくも炎上していますが、それはパワーがあるということなので、自信を持ちます。

天才の持つ「異常性」は同感。ほんとに突き詰めて突き詰めて、誰も真似できない極地まで上り詰めた人が「天才」として後世の残るのでしょう(無論、努力すれば確実に残るわけじゃないですが)。




刺激に溢れた一冊です。古本も安いので興味がある方はぜひ手に取ってみては。