1月30日に出版されたばかりの書籍。最近はやりのタイトル長めの本ですが、まさに書名どおり、「そろそろ会社を辞めようかなと思っている人」には全力でおすすめできる一冊です。





ご祝儀案件に注意しよう



もしあなたが、独立前にきちんと潜伏時代を悩み抜いて、かつ、目の前の仕事できちんと成果を上げつづけていれば、独立後の1年くらいはいわゆる「ご祝儀案件」で食べていけるはずです。

これは何かというと、だいたい独立後1年間は、周りの人が「こういう仕事できる?」といって誘ってくれること、これをぼくらは「ご祝儀案件」と読んでいます。

ご祝儀ですから、お金もけっこう入ってきます。それを錯覚して「もしかして、自分は案外イケるんじゃないか」と思いがちです。でも、これはじつは丁稚時代に貯めていたクレジット(信用)を消費している、お金という目に見える形に変えているということに他なりません。

(中略)ですから、「最初の1年でお金に入ってきたから、これでもう大丈夫」と勘違いしてはいけません。


うーん、これ、フリーランス2年目をそろそろ終える人間としては、痛いほどわかる話です。

ぼくの場合も「ご祝儀案件」をいくつかいただき、独立直後にいきなり月の売上が60万円を突破し「やばい、おれけっこういけるんじゃね?」と思ってしまいました。

…が、案の定それは「ご祝儀案件」であって、長続きすることはありませんでした。ぼくは幸い他の仕事も受注することができていたので、今もこうして生き残ることができております。




著者の山口さんは、この「ご祝儀案件」で得たお金は、「できるだけ温存し、戦略的に投資するのがいいでしょう」と語っています。具体的には、研修やセミナーに参加する、本をたくさん読む、行ったことがない海外に行ってみるなど、「自分の血肉になる投資」に使うのがおすすめとのことです。同感です。




独立した人の話を聞くと、この「ご祝儀案件」を自分の実力だと勘違いして、精神的な浮き沈みを経験したという人は少なくありません。自営業はメンタル管理が重要になるので、これから独立を考えている方はぜひ冷静な態度で、ご祝儀案件をこなすようにしましょう。




その他、ビジネスモデルの考え方、人の雇い方、孤独との向き合い方、意思決定の仕方などなど、サラリーマンから独立するにあたって必要な知識が惜しみなくシェアされています。独立を考えている方は必読の一冊と言ってよいでしょう。