子どもが生まれたので、来年はイクメンポジショニングで頑張ろうと思います。




わがままという諦め




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男性のみなさん、育休期間はせめて2ヶ月以上にしましょう」という記事でも書きましたが、育休を取得したい男性は3割である一方、取得率は2%台に留まっています。多くのサラリーマンが「我慢」しているわけですね。




古市さんの新刊では、日本人の働く満足度についての調査も紹介されています。悲惨ですね。

・この国では、仕事に対する満足度がとても低い。NHKが参加する国際意識調査によれば、日本では自分の仕事に満足している答える人の割合が32カ国中で28位だった。

・2005年に実施された世界価値観調査によると、「余暇が減っても、常に仕事を第一に考えるべきだ」という考えに賛成の日本人は20.3%。同様の質問をした場合、ドイツでは62.4%、中国でも55.8%、イタリアでされ47.0%の人が「仕事がいちばん」と答えている。日本の数値は、調査結果が確認できる47カ国中、最下位だ。つまり日本は、世界の中で最も仕事よりも余暇を大切に思っている国らしい。

・さらに、日本人は仕事のみならず、会社のことも大嫌いらしい。2010年に行われた日米満足調査によれば、アメリカに比べて、日本のサラリーマンは今の職場が嫌いで、仕事内容にも満足していないし、職場内のコミュニケーションも希薄で、会社への忠誠心は低い。







この悲惨さの原因は、日本人が「我慢」を美徳だと勘違いしているからではないでしょうか。

自分の想いを押し殺し、「これは俺が"わがまま"なだけなんだ。オトナなんだから"我慢"するしかない」と、問題解決への努力を諦めてしまっている人が多いから、世界的に見ても悲惨な状況が生まれていると思うのです。「我慢」なんて、「諦め」を自己肯定的に言い換えただけです。

僕自身もサラリーマン時代、この手の「俺がわがままなだけなんだ」という安易な諦めを多用していました。実際変えがたいものもあったと思いますが、振り返ってみると、負担を受入れる覚悟で声を上げれば、十分変えられたものもあったように思います。




「わがまま」が社会を変える



「俺がわがままなだけなんだ」ということばのもと自分を押し殺すのは、ある種の防衛本能のようなものなので、いま苦しんでいる人たちを責めるつもりは毛頭ありません。僕自身もそうでしたし。

でも、誰かが「わがまま」を言い出して、行動しないと、世の中は変わっていかないと思うんですよね。選挙権にせよ、有給休暇にせよ、あらゆる社会制度というものは、誰かの「わがまま」が最初にあったのではないでしょうか。




今この時代においては、テクノロジーのおかげで「わがまま」が許容されやすくなっているのも大きなポイントです。僕はまさにこうしてブログを書くことで「わがまま」を享受しています。ITによって在宅勤務がやりやすくなったことも、「家族を大切にしたい」という労働者の「わがまま」を受入れる下地となっているでしょう。




僕は自由に生きていける人をひとりでも増やしたいと願っています。育児をしたいのに我慢している人たちがたくさんいるなんて、悲劇的じゃないですか。さっさと変えないといけません。

僕が今できるのは、この空間で叫ぶことぐらいです。来年は政策提言(アドボカシー)なんかにも関わって、イクメンをはじめとする自由の獲得にむけて動きたいと思います。幸い僕は全力で「わがまま」を言える立ち位置ですので。





関連本。ワークライフバランスのコンサルティングを行っている小室さんの書籍。この方のTED講演は必見です。