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「ビタミンウォーター」のSMMに見るFacebookとmixiの決定的な差

ソーシャルメディアマーケティング | Posted by IHayato
Dec 02 2009

日本でも良く見かける凄い色の飲み物「ビタミンウォーター」のFacebookを使ったソーシャルメディアマーケティング(SMM)が凄い。

Vitaminwater公式ファンページ

ファン数は100万人超え。掲示板(Wall)には200件以上のコメントが付いている記事も。さらに…。

映画と連動したキャンペーン。
Facebook - vitaminwater_movie

ラベルを作ることができるFacebookアプリ優秀作品は賞金5千ドル
nextFacebook - vitaminwater

タイアップアーティストの楽曲をリミックスできるiPhoneアプリ
musiFacebook - vitaminwater

ユーザーの参加を誘うことができる、良いコンテンツだと思います。このレベルのマーケティングが標準的になる日も近いのかも。
ちなみにツイッターでは1100人以上のフォロワーを獲得しています。規模的に見ても、戦略の中心にはFacebookを置いているようです。



して、日本のビタミンウォーターのSMMを見てみますと…。
サイトを見るに、公式で行っているのはブログのみ。

しかしながら、非公式のmixiコミュニティがありました。メンバー数は533人。管理者は「pinky monkeyリンコ」と名乗る方。
[mixi]
mixi1

彼女のプロフィールを見るに、ごく普通の24歳のOLのようです。

が、穿った見方をし過ぎかも知れませんが、なんだか「やらせ」臭も感じてしまいます。1ファンがここまで熱心に書き込みをするでしょうか。

また、別に活発に書き込んでいる方を見つけたのですが、その方はコカコーラ(ビタミンウォーターの販売元)の社員の方でした。愛社精神で自発的にやっているのでしょうか。

批判するつもりはありませんが、こうした非公認のmixiコミュニティはどうにも「もったいない」と感じてしまいます。

あえて一般人を管理者にするメリットはどこにあるのでしょうか。「やらせ」のレッテルを貼られる危険もありますし、管理者を社員だと勘違いする人間もいるかも知れません。

どうせやるのでしたら、きっぱりと公認コミュニティとして運用した方が良いのではないでしょうか。ブログをやっているなら、mixiコミュニティ程度をマネジメントするリソースもノウハウもあるでしょうし。

コミュニティに参加するユーザーも、公式でやっているということ自体について、ポジティブな印象を持つことこそあれ、ネガティブな感じを抱くことはないかと思います(コミュニケーションの質にもよりますが…)。

と、意地の悪いことを言ってしまいましたが、一方でコカコーラが公式コミュニティを立ち上げなかった事情も理解できます。何せ過去にはドコモがmixiの利用に失敗していますし、今でもmixiの「公式企業利用」は一般的ではありません。企画段階には上がっても、実行段階で二の足を踏んだのかも知れません。



しかし、この状況はユーザーにとっても企業にとっても、利益がありません。企業は余計なリスクを抱え込み、ユーザーは信頼ある情報が得られない。非常に非効率的だと思います。

ですので個人的には、mixiは早急に企業に利用してもらえるようなシステム・空気感を整える必要があると考えています。また、それなくしては、mixiのさらなる発展はあり得ないと思います。企業が抱いているプロモーション需要は別のSNS、例えば来年に控えているFacebook日本語版、へ流出することでしょう。



mixiは企業にとって非常に魅力的な空間です。例えばうちの会社でも、主要な製品の非公認コミュニティが開設されており、800人以上のエンジニアがコミュニティをフォーラムのように利用しています。これは本来うちの会社が公式に受け持つべき役割なんですが…。

いずれにせよ、日本の土壌ではビタミンウォーターがFacebookでやっているレベルのSMMは、依然不可能なことが否めません。国内でSMM施策を打っていく上では、mixiというプラットフォームは本当に魅力的です。どうにかして企業が参入できるようになって欲しいと願っております。

孤軍奮闘のSMM*。最小のリソースで、最大のエンゲージメントを

facebook | Posted by IHayato
Nov 15 2009

*SMM=Social Media Marketing

日本に住んでいるとどうしても軽視してしまいがちですが、やっぱりfacebookはすごいです。全世界3億人のアクティブユーザーは伊達じゃない。

以下今回こんな話をすることになった経緯。時間のない方は太字部分だけでオッケーという親切設計のつもりです。

facebookは前々から取り組もうと思っていたのですが、良い活用方法を見つけることができていませんでした。そこで先日、アメリカのCMOの方とご相談した結果「まぁとりあえずやってみれば良いんじゃない?リリースとか適当に流してさ。」とのお言葉をいただき、早速会社のファンページを作ってみました

まぁとりあえず、ということで直近のリリースと「これから積極的に使っていこうと考えてるから、本格始動までもう少し待ってね」というメッセージをポストしました。

翌日、ファンが2人付いていました。ヴェトナム人の方でした。なんだか嬉しかったので御礼のメッセージを送りました。するとすぐに「私はヴェトナム拠点のエンジニアです!ファンページ作ったんですね」とのお返事。ヴェトナムって今業務時間じゃ?と思いつつ「ほんとですか!機会があれば周りにもうちの会社がfacebook始めたこと伝えてくださいね」と送信。

で、さらに翌日。チェックしてみると、なんと2人だったファンが、20人に!ほとんどヴェトナムの方です。前日に連絡を取ったエンジニア経由で波及したようです。たった一晩でヴェトナムからこんなにファンが付くとは、驚きです。

さて、これをどう活かしていくか。僕一人で投下できるコンテンツは限られています。部内には僕以外facebookを使える人間がいない(そもそもアクセス禁止)し、またそれは他部門も同様。アメリカ拠点には良いスタッフがいるのですが、恐らく手が空いてない…。

投下コンテンツは貧弱にならざるを得ない、となると、考えられるのは「ファンにコンテンツを投下してもらう」というシナリオ。ほっといても盛り上がってくれる、という状況に上手くつなげたい。

問題はどのようにエンゲージさせるか。現状ファンは社員が多いので、会社について思うところを語ってもらう、なんて面白そう。友人数の多い、影響力のありそうなユーザーに書き込みを依頼してみようかと思います。Flickrを使って会社のパーティの画像をアップしている方もいるので、facebookページに同じ写真をアップして貰う、なんてのも良いかも。色々とできそうです。

うちの会社に限らず現段階では、日本の大企業がソーシャルメディアで何かをやろうとしても、魅力的なコンテンツを投下することができないケースが多いでしょう。それは勿論、ソーシャルメディア選任部隊が形成されず、基本的に特定部署の社員の「孤軍奮闘」になりがちだからです。言い換えれば、組織改編が必要なのです。

そして大企業に変革をもたらすためには、ソーシャルメディアの有効性を周知させていく必要があります。その意味で、何よりも、まずは啓蒙です。(また、啓蒙に最も効果的なのはモニタリングレポートを発行することだと考えます。過去記事参照。)

facebookファンページは思いがけず、動き出してしまいました。少ない手駒で、いかに「ファンに参加したい」と思わせるか、これが重要です。一定の成果を出せば周囲の啓蒙に繋がりますし、暫くはfacebookに注力したいと思います。