*変更履歴:「Referral Activity」の翻訳を修正、TSCVの計算方法を誤解していたので修正(加法→乗法)
AltimeterのJeremiah Owyangが6月に発表していた記事を消化。効果測定とNPSについてです。勉強。
Enhancing Net Promoter Score (NPS) with Total Social Customer Value (TSCV)
・NPSはソーシャルウェブ以前の業界スタンダード。
・NPSは推奨度を計測するためには使えるが、実際にソーシャルウェブ上でその推奨・非推奨が行われたどうかを判別することはできない。
・ソーシャルウェブは新しいデータソースを提供してくれる。
①顧客満足度:レーティング、レビュー、批評など
②影響力:ツイッターのフォロワー数、ブログPV数など
③推奨・紹介行為(Referral Activity):実際に顧客が行っている推奨・非推奨を計測する。
・ Total Social Customer Value (TSCV)は6つの指標を掛け合わせたものである。①NPS
②影響力(Absolute):特別に強い影響力を持っているインフルエンサーのクチコミ。
③影響力(Relative):高い影響力を持っているわけではないが、マーケットへの専門性を備えている人々のクチコミ。
④推奨(購買意志):購買意識を持っている人たちのクチコミ。現時点での計測は難しい。
⑤推奨(購入・購入後の体験):購入し、そのことを共有した人たちのクチコミ。
⑥推奨・紹介行為(Referral Activity):個人やコミュニティが他人の購買に及ぼす影響。特別なURLを発行し、トラックする。
・この方法論の課題
①考えが新しいので、浸透に時間が掛かる
②データがウェブ上に散らばっている
③これらを集め、統合するためにはまだ時間が掛かる。
④ソーシャルCRMはまだ黎明期で、一つの場所にデータをまとめることは難しい。
こんな感じです。例によってメモレベルなので、詳しくは原文をご参照ください。
結論から言うと、ここで挙げられているのは、Jeremiahさんも認めている通り少し先の話。でも示唆は得られます。
特に、ユニークなURLを発行して顧客の推奨行動をトラッキングする手法は、今の技術の範囲でも追求できそうです(というか僕が知らないだけか)。
ソーシャルメディアの企業活用の発展系は「ソーシャルCRM」だ、というJeremiahさんの主張には、偉そうですが同感するところです。
個人が情報を可視化していけば、より効率的な情報伝達が可能になります。不気味に感じる人も多いとは思いますが、顧客一人ひとりの属性や行動を詳しく知ることができる時代は、もうすぐ訪れるはずです。
特に、Facebook広告のターゲット精度なんかは薄ら寒いものすら感じます(ソーシャライズ!記事へリンク)。
オンラインでアイデンティティを可視化する顧客を扱う技術と組織が整えば、CRM的な活用も可能になるでしょう。
関連して、野村総研の発表しているソーシャルCRMのロードマップは興味深いです。

未来のことを考えている人はたくさんいますね。この記事が何かのご参考になれば幸いです。
