「ソーシャルメディア」の自分なりの定義

Posted by IHayato
Jan 25 2010

「ソーシャルメディアの定義は?」という議論を今年に入ってから5回ほどしています。皆さん定義に困っているのかも知れません。

宣伝会議の特集でも同様のテーマを扱っており、人それぞれの見解が示されていましたね。ここら辺はsmashmediaさんの記事をどうぞ…。


ソーシャルメディアを語ることは、まるで「群盲、象をなでる」かのよう



これって“「芸術」の定義は何か”、とか“「芸術音楽」と「大衆音楽」の違いは何か”に似た議論で、究極的には「人それぞれ」だと思いますソーシャルメディアと言っても、人によって使い方が違うわけで、例えばRSSリーダーは一般的にはソーシャルメディアと言われませんが、それを公開・共有すればソーシャルメディアと言うことだってできるわけです。同様に、ツイッターを非公開設定のメモとして使っている人にとっては、ツイッターはソーシャルメディアとは言えないでしょう。

なので、僕個人的には、各々が自らの定義を持ち、新しい情報・状況に合わせて調整しながら「ソーシャルメディアの本質とは何か」を追求していくのが良いと考えています。明確な答えがないこと、人によって違うことは凄く面白いです。「群盲、象をなでる」からこそ面白いし、議論に広がりが出ます。まさに「芸術音楽」とは何か、という議論に通じるものがあります(学生時代、僕が大好きだったテーマです。気焔を吐いて何度友人に迷惑をかけたことか)。

なので僕の現段階の見解をまとめたいと思います。



ソーシャルテクノロジーとは、人と人/人とデータ/データとデータをつなげる技術。つなげる、という表現がが抽象的なら「マッチングさせる」技術と言っても良いかも(ちょっと言いすぎですが)。
*1/26追記:オープン化されたAPIによるシステムレベルの共有体制も、ソーシャルテクノロジーの重要な要素です。

ソーシャルメディアとは、ソーシャルテクノロジーの性格を持つ、バーチャルな媒体。

・いずれはソーシャルメディアで行われているような「つながり(マッチング)」が、バーチャルの壁を超えて現実世界に降りてくる。例えば冷蔵庫の中身に応じてクックパッドのレシピを自動でダウンロードし、調理してくれるオーブンレンジ、ツイートや天気データを自動解析して、気分に応じた音楽を勝手に掛けてくれるオーディオ、などなど。

・さらに言うと、日本はそうしたソーシャルテクノロジー時代のものづくりに、対応できない懸念がある。ソーシャルなデバイスであるiPhoneが何故日本から生まれなかったか。製品開発レベルでソーシャルテクノロジーに対する理解、リーダーシップが必要とされる。スペック重視のものづくりは終えるべき。



何だか定義を超えて書いてしまいましたが、こんな感じの想いを抱いています。

皆さんなりの定義を聞きたいです。ソーシャルメディアが社会にどんな変化を起こすのか、皆さんの知見を頂きたいです。もし宜しければ、コメント欄にお願いいたします。

4 Responses

  1. Seiji says:

    いつも拝読、勉強させて頂いております!

    私なりのソーシャルメディアの定義は、

    「自由意志によるつながりをきっかけにしてできあがる、コミュニケーションを促進する媒体。」

    です。

    情報が民主化されたことで、その場が「つくられる」のではなくて「できあがる」、田舎の寄合や集会所に近いイメージです。
    期待はしても強制はしない、だけど(だからこそ?)その盛り上がりは放っておくことができない。逆にこれが、大勢になったり強制力を持ってしまうとまた違う存在になってしまうような。。。

    まとまらないままコメントしてしまい、スミマセン。。。

  2. IHayato
    Twitter:
    says:

    書き込み有難うございます!いつもお世話になっております。

    まとまらないなんてとんでもない、同意します!特に「自由意志」という点は、企業がソーシャルメディアを利用する上では大切だと思います。ここを勘違いしてしまうと、ソーシャルメディアの良さが生かせないと思います。

    システムの面では、可能な限りオープンにして、ユーザーが行き来しやすくすることも大切だと、昨日とある方の言葉を頂き気付かされましたので、内容をアップデートしました。日々研究です。

  3. ululun says:

    エントリにしようかと思いましたがなんだか面倒なのでコメントに。
    『いずれはソーシャルメディアで行われているような「つながり(マッチング)」が、バーチャルの壁を超えて現実世界に降りてくる。例えば冷蔵庫の中身に応じてクックパッドのレシピを自動でダウンロードし、調理してくれるオーブンレンジ、ツイートや天気データを自動解析して、気分に応じた音楽を勝手に掛けてくれるオーディオ、などなど。』
    「冷蔵庫の中身に応じてクックパッドのレシピを自動でダウンロードし、調理してくれるオーブンレンジ」と冷凍食品の区別がマジで付けられないですね。

    情報を受け取る側が「豊か」になるように、何処かの誰かが情報を加工「して差し上げます」的な発想は結局のところ三マスと何ら変わらないんですよ。まー、自分で情報を取得するのが面倒だし情報量も多いから整理したりしてくれる誰かがいてくれれば良いよねー、って発想をする人はいるんでしょうけれど「冷蔵庫の中身に応じてクックパッドのレシピを自動でダウンロード」とかそんな冷蔵庫いらなさすぎw 在庫管理してくれたりパターン解析をして買い忘れを防止するとか買った儘忘れているとかを防ぐとか買い物パターンを割り出すだとかくらいまではしてくれても良いと思うけれど(てかそれなら欲しい)なんだって「クックパッドのレシピ」を提示されなければならないのかと。要はクックパッド言いたいだけなんじゃないのかと。クックパッドと家電メーカーの橋渡しをして一儲けしてやれって感が見え見え過ぎなんです。
    iPhoneがそうであるように、ソーシャルメディアも、そしてソーシャルメディアを受け取って何かをする筐体も「ユーザ-が」自分の好みで情報を取捨選択し、利活用出来るよう、導くべきなのであって、ハナから「クックパッド」ありきな設計をするのは明白な間違い。
    というより、冷蔵庫の中身を解析してレシピを「クックパッド」から提示するくらいなんだったら過去一ヶ月間何を食べたのかのログをtwitterから解析して自動的に推奨するデリバリーが「ドミノピザ」から来れば良いんじゃねえの?

    コンテンツありきの発想で情報をコントロールする事がユーザにとっての豊かさである、と考えていなければこういう発想は出てこないですね。
    情報をコントロールして「豊か」になれるのは情報をコントロールする側。コンテンツや情報をコントロールせず、誰でも自由に情報を入手し、且つ発信出来るように設計するのがソーシャルメディア。

    イケダハヤトさんの描いた未来は、未来家族だとか空中都市008だとかに登場したレトロフューチャーな未来でしかありません。
    そんな「未来」に進みたいと本気で思っていらっしゃるのだとするならば残念で仕方がありません。

  4. イケダハヤト
    Twitter:
    says:

    コメントありがとうございます!

    申し訳ありません、ちょっと例えが悪かったようです。ululunさんは、企業側がコンテンツを「お仕着せること」に懸念を抱いているのでしょうか?すれ違っているようですが、僕自身もululunさんほど強くはないかも知れませんが、同様の懸念は抱いています。今回のはあくまで例ということであって、深い意図はなしにクックパッドという言葉を使ってしまいました。

    >情報をコントロールして「豊か」になれるのは情報をコントロールする側。コンテンツや情報をコントロールせず、誰でも自由に情報を入手し、且つ発信出来るように設計するのがソーシャルメディア。

    仰るとおりで、受け手の自由度は重要だと考えます。ソーシャルメディアのコンテンツが家電レベルにまで導入される段階には、そうした受け手の自由度を考慮した設計ができるかどうか(「オープンさ」と言っても良いでしょうか)は、やはり重要になってくるでしょうね。

    申し訳ありません…少し、論点がすれ違っているかも知れません。答えになっていないようでした、お手数ですがもう一度、お願い致します。

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